境町が移住者ランキング上位に選ばれる理由とは?移住支援策まとめも
上空から見た境町の景色
茨城県西部に位置する「境町」。「子育て支援日本一」を掲げる自治体で、子育て・教育支援の手厚さは全国トップクラスを誇ります。
千葉県と埼玉県の県境に位置し、成田空港や東京駅へのアクセスが良いのも特徴です。
今回の記事では、茨城県境町の移住先としての魅力をご紹介します。移住支援制度についてもまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
文/たびすむ編集部
境町ってどんな街?
境リバーサイドパークの「高瀬舟さかい丸」
およそ9,000世帯、24,000人が住む茨城県境町。町内には利根川が流れ田畑も多く、美しい田園風景がいたるところで見られます。
まちづくりにも積極的に取り組んでいて、地元食材を楽しめるおしゃれなレストラン、子どもを遊ばせながら仕事ができるコワーキングスペースといった、ユニークな施設も点在しています。
千葉県と埼玉県の県境にあり、他県や都内へのアクセスも良好。車を使えば、東京駅・成田空港ともにわずか約60分、高速バスを使えば約80〜90分でアクセスできます。
また最近では、ふるさと納税でも注目されています。2021年度の受け入れ額は48億8,602万円で、5年連続で関東地方の1位を獲得!干し芋や常陸牛、お米などが人気の返礼品です。
境町の特徴は?
全天候型の公園「境町ニコニコパーク」
境町では、特に若い世代の移住・定住促進に力を入れています。実際に移住者も多く、2022年版「住みたい田舎」ランキング(宝島社「田舎暮らしの本」)では、「移住者の割合が高い」部門の全国第3位(関東第1位)を獲得するほど!
さらに、北関東エリアのランキングでは、「子育て世代が住みたいまち」第9位、「若者世代・単身者が住みたいまち」第10位、「シニア世代が住みたいまち」第13位を獲得しています。
これらのランキングから、境町は幅広い世代が住みやすいことが窺えますが、今回は特に子育て世代にとって魅力的な特徴をご紹介します。
子育てしやすい環境が整っている
境町では「子育て支援日本一を目指すまち」を掲げ、全国でもトップクラスの子育て支援策を展開しています。
出産・赤ちゃんへのサポートとしては、不妊治療助成費最大10万、育児用品購入クーポン最大3万円、チャイルドシート購入費最大8,000円補助など、お金のかかる時期に助かる制度が整備されています。
保育のサポートとしては、全国で行われている3〜5歳児の保育料無償化に加えて、給食費も無料となっています。さらに第2子以降は、0〜2歳児の保育料も無料です。
体温・体調管理アプリの活用したり、保育施設からのおむつの持ち帰りを不要にしたりと、生活に即したサポートも充実。今後もさらに子育てのしやすさが向上していきそうです!
先進的な英語教育を提供
境町では、2018年度から「スーパーグローバルスクール(SGS)事業」を実施しています。小学校1年生から日常的に英語に慣れ親しみ、小・中学校の9年間を通して英語力の向上を図り、グローバル社会で活躍する人材育成を目指す取り組みです。
カリキュラムや教材を工夫しているほか、全小中学校に複数のALT(外国人指導助手)が常駐し、授業以外でも英会話を体感できる環境が作られています。英検が年1回無料で受けられるのも大きな特徴です。
毎年夏には、町内の小学生が参加できる「境町イングリッシュサマースクール&キャンプ」が開催されます。フィリピン人講師とともに、外国人観光客との交流をロールプレイしたり、ゲームやBBQを楽しみながらオールイングリッシュで過ごしたりするなど、数日間にわたって活きた英語を身につけられるプログラムです。
町内のお出かけ施設が充実
境町には、子どもと一緒にお出かけできる施設も数多くあります。
「境町ニコニコパーク」は、大型の屋根がある全天候型の公園。強い日差しや雨も遮り、どんな天気の日でも遊具あそびを楽しめます。エアートランポリンや、自由に落書きできるスペースもある人気スポットです。
2021年3月オープンの「境町アーバンスポーツパーク」は、世界大会レベルの常設アーバンスポーツ会場。自転車競技「BMX」やインラインスケート、スケートボードを思いきり楽しめます。小学生を対象とした無料体験会も毎月開催されています。
子ども連れでもゆっくり利用できる「8代葵カフェ ハワイ境店」には、境町の友好都市であるホノルル市をイメージしたメニューがたくさん!境町との連携により作られた交流拠点でもあり、店内には地場産品の直売所や、町の魅力PRブースもあります。
また、町内の主要施設は自動運転バスが結んでおり、無料で利用できるのもうれしいポイントです。
境町の移住支援制度をチェック
若い世代にうれしい支援が充実
移住促進に力を入れる境町の、移住・定住支援制度をご紹介します。
子育て世代にうれしい支援制度
・子育て世帯等定住促進奨励金
子育て世帯(中学生以下の子を養育する世帯)・新婚世帯(婚姻後3年以内の世帯)が住宅を新築または購入した際、奨励金として50万円が交付されます。
・民間賃貸住宅家賃助成金
境町内の民間賃貸住宅に入居する子育て世帯・新婚世帯に、月額15,000円が最大2年間、家賃の一部として交付されます。
その他の奨励金・補助金
・移住促進奨励金
Iターン者(境町へ初めて転入する方)に対し、転入2〜5年目まで、納めた町民税の一部相当額が奨励金として交付されます。(転入して2・3年目に課税される町民税の30%相当、4年目は 40%相当、5年目は 50%相当)
・定住奨励金
Iターン者またはUターン者(境町に住んだことがあり、転出後 1 年以上経過した後に再び転入した方)が、転入日から2年以内に住宅を新築または購入した際、固定資産税の家屋部分(居住部分)相当額が奨励金として交付されます。(最大3年度分)
・結婚新生活支援補助金
2022年1月から2023年3月末までに婚姻した新婚世帯の方に、住居費や引越し費用の一部が補助されます。(婚姻日時点で夫婦ともに39歳以下、夫婦の合計所得額が400万円未満の世帯が対象)
住宅の支援制度
・境町定住促進住宅「アイレットハウス」
境町への移住・定住を希望する子育て世帯・新婚世帯のための賃貸マンション。子育て世帯もしくは新婚世帯等で所得基準に該当する方は、減額後の家賃で入居できます。
・境町定住促進住宅「サンコーポラス長田」
2017年にリノベーションされた賃貸住宅。世帯主が45歳以下の子育て世帯なら、中学生以下の子ども1人につき家賃5,000円が減額されます。
・20年住み続ければ無償譲渡される新築戸建住宅
境町への移住・定住を希望する子育て世帯のための新築戸建賃貸住宅。20年住み続けると、土地・建物が無償譲渡されます。
境町の移住定住促進サイト「さかいじゅうナビ」では、支援制度の利用条件や住宅の空き状況などが掲載されています。詳しく知りたい方はチェックしてみてくださいね。
境町ライフを楽しもう!
境町の夏の風物詩「利根川大花火大会」
境町での生活の中で、ぜひ楽しんでもらいたいことをご紹介します。
利根川大花火大会
「利根川大花火大会」は、毎年夏に利根川河川敷で開催される、境町のビッグイベント!
約30,000発と全国でもトップレベルの発数の花火が音楽と共に打ち上がり、夜空を美しく彩ります。花火の上空幅は600m以上、最大号数2尺玉も上がる、大迫力の花火大会です。
充実した買い物環境
町内には大型スーパー5か所、薬局・ドラッグストア16か所のほか、家電量販店、ホームセンター、ディスカウントストアもそろっていて、日常の買い物には困りません。
さらに、新鮮な野菜や「さしま茶」などの特産品を販売する「道の駅さかい」、茨城県産の小麦「ゆめかおり」を使用する「さかい河岸ベーカリー」、隈研吾氏が設計したことで知られる「食」を堪能できる施設「茶蔵(ちゃぐら)」などもあり、境町ならではの買い物体験も存分に楽しめます。
進化し続ける境町で移住生活を満喫しよう!
茨城県産小麦ゆめかおりを使用する「さかい河岸ベーカリー」
利根川や田園風景の美しさを感じながら、便利で快適に暮らせる茨城県境町。移住者や子育て世帯にうれしい制度や施設が拡充され、今後もさらに住みやすく進化していきそうです!
東京駅や成田空港へのアクセスも良好なので、「仕事で県外にでる機会も多そう」という方にもおすすめの移住先といえます。
境町移住定住促進サイト「さかいじゅうナビ」では、今回ご紹介しきれなかった境町の情報や、実際に移住した方のリアルな声も掲載されています。「境町についてもっと知りたい!」という方は、ぜひ覗いてみてくださいね。