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突然、パートナーから「広島への転職」を告げられて…結婚前カップルが都心からの移住を即決できた理由

「移住したいな」と理想の移住生活を夢見ても、いざ移住を決断するとなると難しいのが現実。生活は?仕事は?移住で後悔したらどうしよう...移住を決断するにあたり、多くの悩みが頭に浮かんできますよね。

今年の8月に東京23区から縁もゆかりもない広島へ、パートナーと移住した私。移住することになった理由はあるものの、特に揉めることなくすんなりと移住を決断しました。今回は結婚前カップルだった私たちが、移住を即決できた理由についてご紹介します。

文/宮本デン

突然、パートナーから「広島への転職」を告げられる

私が東京から広島へ移住した直接的な理由は、パートナーの転職です。「転職活動で内定が出たので広島へ移住したい」と言われたのは6月の初めごろのことでした。

転職活動をしていることは知っていましたが、広島へ行くというのはまったく想定しておらず、そもそも広島県にある企業を受けているとも知らなかったというのが正直なところです。両者ともに縁もゆかりもない広島という土地を提示されて驚きはしましたが、私は「いつ引っ越す?」と即答しました。

そもそも、なぜ首都近郊ではなく広島県にある企業を受けたのか? 疑問を覚えつつも、広島への移住をすんなりと受け入れることができたのか。あらゆる懸念や課題を一瞬でクリアし、即答できた理由は以下のようなものでした。

どこでも仕事ができるよう、準備を進めていた

コロナ禍をきっかけに様々な形態の働き方が社会に浸透しましたが、そういった状況の中でもパートナーは現場にいなければ業務をスムーズに遂行できないような、技術系の職種に従事することにやりがいを感じていました。

一方、そんなパートナーを見ていた私は「もし彼がどこかに移動して仕事をしなければいけなくなったとき、確実に動けるのは自分だ」と感じて、移住を具体的に意識していなかったときから「どこでも仕事ができる」ように準備を進めていました。

移住する際に「どこにいても同じ仕事ができる」のは非常に大きな強みです。たとえば医療従事者やインフラ系の職種などの方は需要が高いため「どこにいても同じ仕事ができる」に当てはまるでしょう。

しかし、そういった資格を持っていなくても「どこにいても同じ仕事ができる」状態は実現できます。私の場合は、フリーランスのライターになることでその状態を実現しました。前年度までは私もエンジニアとして会社に勤めていましたが、並行して二年ほどコツコツと副業ライターを続けて準備を進め、現在ではフリーランスのライターで在宅で仕事をしています。

この状態になると、たとえ海外に引っ越すことがあったとしても都内にいたころと何も変わることなく仕事ができるようになります。そのためにいざ「移住したい」と言われても戸惑うことなく即決できたのです。

これらの一連の流れは私の例ですが、自分の中で「移住先で自分はどういう環境・仕事・人間関係で生活を送るのか」を整理すると、どういった形での移住が可能なのか、というビジョンが見えてくるかもしれません。

たとえば「仕事は辞めたくないけど移住を考えている」の場合だと仕事を辞めたくない理由から深堀りして、移住後の生活を現実的なものへ落とし込むことができます。

「今の職場が良い」ということであればリモートにしてもらえないか交渉する、もしくは二拠点生活を考えるなどもできますし、「同職種であればどこでも良い」ということであれば移住希望先で同職種の求人を探してみる、もしくは移住先で自分でその職種のサービスを立ち上げられないか検討してみる、などです。

地域貢献は尊いことですが、移住したからといって必ずしもその地に根付いている既存の仕事をしなければいけないというわけではありません。今の仕事を続けたまま移住をする、そう考えると、移住のハードルがグッと下がるような気がしませんか?

価値観のすり合わせを事前に行っていた

私たちは、仕事や居住地に関する価値観のすり合わせを日常を通してよく行っていました。日常生活のささいな出来事はもちろんのこと、災害や出勤時のストレスなどのさまざまな理由から「いつかは東京を出よう」と考えていたため自然と「何を基準に住む場所を選ぶか?」という話をすることも多かったです。

価値観の共有で必須なのは「譲れないこと」を最初に明確化することです。自分の中で整理した「移住先で自分はどういう環境・仕事・人間関係で生活を送るのか」にもとづいて、「絶対に譲らないもの」「条件次第では譲れるもの」「譲れるもの」の三つを明確にし、移住に際しての選択肢を探っていくとスムーズに話し合いが進みます。

たとえば私の「絶対に譲らないもの」「条件次第では譲れるもの」「譲れるもの」は以下の通りです。あくまで一例なので、参考程度にご覧ください。

◆絶対に譲らないもの

・ライターやクリエイターの仕事を辞めたくない

・災害の被害が大きくなりすぎない場所に住みたい

◆条件次第では譲れるもの

・陸の孤島と呼ばれるほどの田舎への移住

条件:

ほかの地域までの動線(車、公共交通機関など)を確保し、常時使えるようにしておく

田舎だから、と諦めるような事態をできるだけ引き起こさない

◆譲れるもの

・都内でも地方でもこだわりはない

・実家に近くなくてもまったく問題ない

その話し合いの結果たどり着いたのが「仕事で好きなことをやりたいから、居住地域はこだわらない」という共通の価値観でした。そのため、お互いに「〇〇に住みたいからこの仕事をする」よりも「この仕事がしたいからそれを実現できる場所に住む」ことを優先するようにマインドがセットされていったのです。

この共通の価値観が生まれた結果、パートナーは場所に関係なく転職活動の幅を広げて内定を受け、現在は余計なストレスに晒されることなく、やりたい仕事に従事しています。

地域にこだわりはなかったのですが、上記を見てもわかるように住環境の良さや災害の危険度は重視しています。

両者とも結構な田舎育ち、かつ大地震が起こりやすい地域出身だったので、できるだけ地方の中でも栄えている場所で、災害の被害が最小限になるような地盤の良い場所に移住したいという気持ちがありました。広島で物件を決める際にも、それを基準にして探しました。

このように「絶対に譲らないもの」「条件次第では譲れるもの」「譲れるもの」を明確にし価値観をすり合わせていくことで、即決した移住先でも充実した生活を手に入れることができています。

ただ「ライブなどのイベントが多い」「お店がたくさんある」「友人との繋がりが近くなる」...などの東京の魅力にまったく未練がないかと言われれば、正直なところあります。

しかしこれらに関しては「広島-東京間の交通アクセスを把握し、いつでも行けるようにする」「通販サイトを利用する」「友人とはSNSやゲームなどで遊び、定期的に交流する」といった別の方法である程度解消することができているため、今のところ都内に住んでいたときと大きなギャップを感じることはありません。

「今周りにある失いたくないものをどう代替していくか?」という考え方も、移住を決断するハードルを下げる一つの要素となると思います。

チャンスを掴む準備をしておこう

それが、結婚前カップルだった私たちが移住を決断できた理由です。仮に移住が前提でなくても、価値観を共有してすり合わせておくことで視野が広がり、思わぬ嬉しい結果を招くことがあります。

特に「仕事」と「居住地」に関しては生活を共にする人と事前に共有しておくと、いざというときに迷うことなくチャンスをつかめる可能性が高くなるのではないでしょうか。移住を決断する際の参考となれば幸いです。

 

 

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