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都心を離れ地方で暮らす方に、移住についてありのままを伺うシリーズ。
今回は、神奈川県鎌倉市から岩手県岩泉町に移住した下道洋平さん・久美さんのご夫婦にお話を伺いました。
下道久美さん・洋平さん夫婦
岩泉町はどんなまち?
岩手県盛岡市の北東に位置する岩泉町。緑濃い山々に囲まれた山間地域と、美しい海に面する沿岸地域からなり、人口1万人弱、総面積約992平方キロメートルの本州一広い町です。町の総面積の約92%を森林が占め、日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」、もっちりとした食感が魅力の「岩泉ヨーグルト」で知られています。
文/いずのうみ
―本日はよろしくお願いいたします。まずは、お二人が岩泉町に移住したきっかけについて教えてください。
洋平さん:「私が岩泉町の出身で、地元に戻ってきた形です。実家が果樹園をしているのですが、祖父と母、父(会社員なので果樹園はサポート)の3人だけだったので、高齢化で継続が難しいという話があり、いつかは地元に帰るのかなと思っていました。」
久美さん:「私が仕事を続けるか悩んでいたことや入籍したこともあり、これからの結婚生活を考えたときに夫婦がストレスなく過ごせる環境や子育てについて考えた結果、移住を決めました。」
りんご畑
―移住前に何度か岩泉町を訪れたことはありましたか?
久美さん:「何度かあります。初めて訪れたのは冬で、すごい雪でした。私はずっと都市部で暮らしてきたので、正直なところ自然って苦手だったんです。虫がたくさん出るし、芝生を歩くのもちょっと……という感じでした(笑)でも、岩泉町に来て豊かな自然に囲まれてみると、いろんな発見がありました。」
実家の農園で桃を摘果している様子
ーどのようなことでしょうか?
久美さん:「初めて洋平さんの家に行ったときに、地元の食材を使った料理を出していただいたのですが、とってもおいしかったんです。夜にはきれいな星空が見えたり、近所の方がフレンドリーに接してくれたりと、とても素敵な地域だったので『ちょっと住んでみてもいいかも』と思いました。そのあとも何度か訪れて、季節ごとに旬の食材が味わえること、ご近所同士で食材を物々交換していること、身近な場所で山菜が取れること……都心ではできない生活に惹かれました。都市部では息をするにもお金が掛かるような、何をするにしても『浪費』だったのですが、こちらでは野菜や果物を栽培・収穫して『生む』ことができると思います。今まで送ってきた人生とは違う人生が歩めそう、と思ったことも移住したきかっけになりました。」
ー実際に移住してみて、いまの暮らしはどうですか?
久美さん:「ストレスなく、とても楽しいです!前職を辞めてから仕事はお休み中なんですが、英会話ができるので観光ガイド協会に参加して訪日外国人の対応をしたり、龍泉洞のカフェでお手伝いしたりと、充実しています。」
洋平さん:「私は現在、岩泉町の地域おこし協力隊をしています。活動としては果樹農家さんたちの支援や廃棄畑の活用方法の検討、作業の手伝いなどです。2023年の4月から始めて、やっと慣れてきたところですね。実家の農園ではりんごや桃、ブルーベリーなどを栽培しているので、今後は観光農園のようにお客さんも収穫体験ができる仕組みにしたいなと思い、頑張っています。」
龍泉洞
ー引っ越しや移住手続きはスムーズにできましたか?
久美さん:「私たちは東京圏から地方へ移住する際に利用できる『移住支援金』を活用したのですが、役所の方がすごく丁寧に対応してくださったので、ストレスなく手続きを終えられました。」
洋平さん:「住居は父が管理していた家を使わせてもらっているので、家探しも問題ありませんでした。ただ、地域に知り合いがいない方だと住居探しはちょっと大変かもしれません。空き家自体は多いのですが、物件情報がなかなかないので役場に相談するか人づてに紹介してもらう必要がありますね。」