そもそも「移住」とは?「U・I・Jターン」「ワーケーション」などの用語も解説!
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野原を走る子ども
コロナ禍でテレワークが普及し、働く場所を選べることが当たり前になりつつある中、「移住」がさらに注目を集めています。
一口に「移住」といっても、そのスタイルはさまざまで、最近では関連用語も目にすることも増えたのではないでしょうか。
この記事では、そもそも「移住」とはどういうことなのか、そして「移住」に関連してよく出てくる用語について解説します!
そもそも「移住」とは?
木と家
「移住」という言葉の意味は、「他の場所に移り住むこと」。国内での転居だけでなく、海外へ移る場合にも使用するなど、本来の意味合いはざっくりとしたものです。
しかし、最近では「移住」というと、特に「地方移住」を指すことが多くなりました。
地方移住が注目されている理由としては、東京圏の人口過密・地方の人口減少を防ぐための「地方創生」によって、地域の特性を活かしたものづくり・まちづくりが進み、地方の魅力が増していることが挙げられます。
また、インターネットがあればどこでも仕事ができる時代になったことや、コロナ禍でテレワークが浸透したことも大きな要因です。
このような時代背景もあり、「地方移住」がここ数年でグッと注目を集めるようになりました。
移住人気は急上昇!相談件数は2年連続で過去最多
右肩上がり
「NPO法人ふるさと回帰支援センター」が行った調査によると、2022年の移住に関する相談件数(面談・電話・メール・見学・セミナー参加)は前年度を上回る結果となりました。2年連続で過去最高の相談件数を更新しており、移住への関心が右肩上がりで高まっていることがわかります。
そして、実際に移住した人々はどのように移住先を選んでいるのでしょうか。パーソル総合研究所が2022年に発表したデータによると、故郷とは別の地域に移住する「Iターン型」が約4割、故郷の市町村に移住する「Uターン型」が約2割、次いで多拠点に住居を持つ「多拠点居住型」が約1.7割となりました。
また、移住人気が高まった要因のテレワークが普及により、従来、移住は転職を伴うものと考えられていましたが、近年では移住した人の約半数が転職をせず、6割近くの人が年収を維持できているとも発表されました。
仕事も年収も変わらず、新しい環境で理想の暮らしが実現できる「移住」は、これからさらに注目を集めていきそうです。
移住にまつわる用語を解説!
田舎の風景と家
移住のスタイルが多様化していることもあり、移住について情報収集する際に、さまざまな用語を目にすることも増えました。ここでは、そんな用語のなかでも、特によく使われるものを解説します。
「Uターン」「Iターン」「Jターン」って何?
ターンのイメージ
・Uターン
「Uターン」とは、生まれ育った故郷から、進学や就職を機に都会へ移住し、その後再び故郷に戻るという移住のカタチです。
「都会での生活よりも、自然に囲まれた故郷での生活の方が肌に合う」「働いて身につけたスキルを活かして、地元に貢献したい」「親が高齢になったので、なるべく近くに住みたい」という方などが、故郷へとUターンしています。
・Iターン
「Iターン」とは、生まれ育った場所から、これまでゆかりのなかった土地へと移住するカタチです。特に、都会で働いていた人が地方へ移り住む際に使われます。
移住先で仕事を見つけたり起業したりするだけでなく、最近はインターネットを使って、移住前の仕事をそのまま継続する人も増えているようです。
・Jターン
「Jターン」は、生まれ育った故郷から都会へ移住し、その後故郷に近い地方都市に移住することを指します。
「自然環境が良い場所は魅力的だけど、便利な生活もあきらめたくない」「両親の近くに住みたいけれど、故郷には希望の仕事がない」といった、比較的若い世代に選ばれている移住のカタチです。
「ワーケーション」って何?「テレワーク」との違いは?
沖縄の海
「ワーケーション」は、「ワーク」と「バケーション」を合わせた造語です。
一般的に「テレワーク」は、自宅や近場のカフェなどから遠隔で仕事をすることと捉えられていますが、「ワーケーション」は観光地や帰省先など、旅行先で仕事をすることを指します。
普段とは違う環境に身を置いてリフレッシュしながら仕事ができることや、仕事を理由に帰る必要がないため観光地に長く滞在できることなどが、ワーケーションのメリットです。
コロナ禍でリモートワークが浸透したことや、観光客が減少していることから、ワーケーションの誘致に力を入れている地方自治体もあります。
移住を考えている地域でワーケーションをすれば、住んでからの生活のイメージがつきやすくなるというメリットもあります!
「二拠点生活」って何?
夏の上高地
2ヶ所に住まいをもち、行き来しながら生活することを「二拠点生活(デュアルライフ)」と言います。平日は都市部で働き、週末は田舎でゆっくりするというパターンが多く、「週末移住」とも呼ばれています。
旅行よりも深くその地域を知ることができ、移住よりも気軽にチャレンジできるのが二拠点生活の魅力です。
住まい2つ分のコストや、拠点間の移動費用がかかってしまうのが難点ですが、「平日は出社しなくてはいけないけど、田舎での生活もしてみたい」という方には、とてもおすすめの移住のカタチです!
「試住(お試し移住)」って何?
夕暮れの玄界灘
「試住」とは、移住を検討している地域に、一定期間お試しで住んでみることを言います。その土地にじっくりと滞在する中で、買い物施設や保育施設などをチェックしたり、街や住民の雰囲気を肌で感じたりと、移住後のイメージをより明確にできます。
自治体によっては、格安でロングステイができる「試住施設(移住体験施設)」を用意しているところもあります。気になる自治体のホームページや移住促進サイトを、ぜひ確認してみてくださいね。
自分に合った「移住」のスタイルを見つけよう!
大自然の中の茶畑
「移住先は生まれ育った故郷か、全く知らない土地か」「完全に移住するのか、二拠点生活をするのか」「移住する前に試住をしてみるのか」など、移住のスタイルや移住先の選び方はさまざま。
また、今の生活とは異なる環境での暮らしを楽しみたいなら、移住するのではなく「ワーケーションをライフワークにする」という手もあります。
移住促進に力を入れている自治体のホームページには、実際の移住者の声も多く掲載されています。そのような移住の先輩の意見も参考にしながら、自身の理想のライフスタイルを考え抜き、自分にぴったりな道を探し出しましょう。
当サイト「たびすむ」も、その一助となれば幸いです!