岩手県は東北地方の北東北にあり、都道府県としては北海道に次いで第2位の広さを誇ります。気候は地理的な条件により特徴づけられており、奥羽山脈の山沿い地方は冬になると降る多量な雪が特徴的な日本海側の気候を、北上高地は盆地性や高原性のある特徴的な気候を示します。また、北上川沿いの平野部では冬は寒さ、夏は暑さが厳しい内陸性の気候、沿岸部では海洋性の気候を示すものの、宮古市より北部の地域では寒流の影響を受け全般的に気温が低く、夏季になると久慈地域を中心に冷たい霧が海から押し寄せる「やませ」と呼ばれる現象が起こります。
また三陸海岸周辺は黒潮による好影響を受けた豊かな漁場として知られています。リアス式海岸の岩礁はワカメや海苔などの海藻類の養殖にも適しており、ワカメとあわびの養殖の生産高において、全国第1位。そのほかの名物グルメとして、盛岡冷麺や盛岡じゃじゃ麺、わんこそばなどがあり、麺類グルメのバリエーションが豊富です。
世界遺産である中尊寺や、花巻温泉や大船渡温泉などの温泉地、雄大な自然を楽しめる小岩井農場など、観光での訪問にも魅力満載のスポットが数多く存在。伝統的工芸品として全国的にファンを持つ南部鉄器も、近年改めて注目を集めています。