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ワクワクする古民家再生・空き家活用。物件選びのポイントや注意点を解説!

古民家の縁側

昨今、地方移住やワーケーション、2拠点生活など、新しいライフスタイルが注目を集めています。

さらに、地方の新たな「住まい」として古民家や空き家を活用するケースも少なくありません。

空き家選びのポイントや注意点、さらに古民家再生の魅力を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

文/岡本 修(広島県築140年の古民家に居住)


空き家数・空き家率が増加

古民家


日本では空き家数・空き家率が増加傾向にあります。

  (出典:国土交通省https://www.mlit.go.jp/common/001172930.pdf、日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD269QT0W1A520C2000000/)

この15年で空き家の総数が659万戸から849万戸に増えており、今後も増えることが予想されています。

また、都道府県別の空き家率を見てみると、東京都や神奈川県、大阪府などの都市部については全国平均を大幅に下回る数値となっています。

一方、それ以外の都道府県については全国平均を上回るところが多く、全国に空き家が点在していることがわかるでしょう。

特に和歌山県、高知県、鹿児島県の空き家率が高く、各自治体や地元の民間企業が古民家再生や空き家活用に向けてさまざまな対策を行っています。


なぜ今古民家再生・空き家活用が注目を集めているのか

古民家再生 土間

全国的に空き家が増えている今、「古民家再生」「空き家活用」が注目を集めています。

古民家カフェ、古民家シェアハウスという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

地方の空き家をリノベーションしてカフェやシェアハウス、民泊を開いたり、ワーケーション施設としての活用や移住先の住まいとして活用したりするケースも多くなっています。


古民家でしか味わえない魅力

古民家再生 リビング

古民家には古民家でしか味わえない魅力があります。

築100年以上の建物も多く、日本に古くから伝わる在来工法の「すごさ」を体感できるのも魅力の一つです。

古民家と聞くと大きな梁が使われているとイメージされる方も多いでしょう。

日本の伝統工法である在来工法では柱と柱をつなぐ大梁、大梁と大梁の間の小梁、そして小梁にかける孫梁の三種類の梁が使用されています。

現在の建築法では再現できないとも言われており、代々伝わる伝統的な工法に魅了される人も少なくないでしょう。

古民家に採用されている在来工法の魅力はまさに古民家でしか味わうことができず、近年注目を集めているのです。


DIYを思う存分楽しめる

DIY

空き家が増えているとはいえ、そのまま使用できる状態の空き家はあまり多くありません。

やはり、現在の「暮らし」に合うように何らかの改修は必要になるでしょう。

DIYブームと相まって、空き家をDIYでリノベーションするケースも多くなっています。

畳をフローリングに変えたり、床下に断熱材を敷いたり、セルフリノベーションも人気を集めています。

空き家の場合、いわゆる中古物件よりも購入費用を抑えられるので、リノベーションにお金をかけられます。

さらに、DIYでリノベーションを行えば、愛着が湧くというメリットがあります。

自分で家づくりを行いたい方やリノベーションに挑戦したい方、そして古民家と現代を融合させた暮らしを送りたい方には古民家や空き家は非常におすすめといえるでしょう。


物件を決める際の3つのポイント

古民家

全国に約850万戸もある空き家ですが、どのような物件を選べばよいかわからないという方も多いでしょう。特に空き家の場合は一般的な中古物件と異なるポイントを意識しなければなりません。


1.周辺環境をチェック

周辺環境をしっかりとチェックすることがポイントです。周辺に民家があるのか、生活圏内に病院や学校、商業施設があるのかなど、意外と重要なポイントといえるでしょう。

周辺環境と併せて天候状況の確認をしたほうがよいかもしれません。

冬にどれだけ雪が積もるのかを考慮して物件を選ぶのもおすすめです。

特に雪が降らない地域から移住する場合は、雪かきが必要なのか、除雪車が来るのかなど、あらかじめ自治体や地域住民の方に尋ねてみるとよいでしょう。


2.水回り設備の確認

家に住む上で最も重要と言っても過言ではないのが水回りです。

上水が通っているのか、井戸水なのか、下水は下水道があるのか浄化槽、汲み取りなのかなど、水道設備がどうなっているかをしっかりと確認しましょう。

浄化槽や汲み取りという言葉を知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、空き家や古民家の場合、浄化槽や汲み取りというところがほとんどです。

もちろん、浄化槽や汲み取りだからといって大きな問題ではありません。ただ、メンテナンスコストがかかる場合もあるので、物件を検討する際は維持費についても確認しておきましょう。


3.リノベーションの規模を検討

どれくらいのリノベーションをしたいのかを検討することもポイントです。

もしくは、どれくらいの改修工事が必要なのかを考えなければなりません。

すぐに住める状態の物件であれば、改修工事が必要ないので問題ないでしょう。

しかし、長く空き家だった場合は改修しなければならないケースが少なくありません。特に水回り設備については工事が必要な場合も多いです。

さらに、古民家を改修してカフェや宿泊施設を営業する場合はリノベーション工事にどれだけの費用がかかるのかを事前にシミュレーションしておくことがポイントです。


物件を決める際の注意点とは

ここまで物件を決める際のポイントを紹介してきました。

しかし、いくらポイントを意識して物件の検討を進めたとしても注意しなければならない点があります。


耐震性

伝統的な在来工法は耐震性に優れていると言われており、現存する歴史的建造物も幾重の地震に耐えてきました。

しかし、やはり現代の技術で建てられた家と比べると耐震性が弱いと判断されることがほとんどです。

特に地震大国とも言われている日本では、耐震性は切っても切れない存在といえるでしょう。

そのため、耐震性については頭の中に入れておくことをおすすめします。

では、どうやって耐震性を確認したらよいのかという疑問が出てきますよね。最近はホームインスペクションという住宅診断が主流になりつつあります。

住宅診断士と呼ばれる有資格者が住宅を細かく診断し、耐震性や水回り設備など、あらゆる箇所の診断を行ってくれます。

ただ、古民家の場合は専門的な知識が必要になるので、対応してくれない業者もあるでしょう。そのため、空き家や古民家の場合は実績のある業者に依頼することをおすすめします。


どうやって空き家を活用するのか

希望の物件が見つかり、物件の購入を進めたものの、どうやって活用すればよいかわからないという方も多いでしょう。

結論からいうと、空き家の活用方法は自由です

カフェや定食屋さんなどの飲食店にしたり、ワーケーション施設にしたり、さらに民泊などの宿泊施設にしたりすることも可能です。

もちろん、ビジネスとは切り離して「住まい」として活用することもできるでしょう。

都会のマンションやアパートとはまったく異なる生活ができる古民家暮らし。木の温かみを感じる柱や畳、そして大きな梁が古民家ならではの空間を演出してくれます。

リノベーションによって現代の暮らしと協調させることも可能です。

例えば、お風呂やトイレ、キッチンを最新設備に変えれば、これまでの生活とはほとんど変わりのない生活のしやすさを実現できるでしょう。

日本家屋とリノベーションによって現代の暮らし方を維持しながら、落ち着きのある古民家暮らしを体感できます。


古民家再生・空き家活用事例を紹介

実際の古民家再生、空き家活用事例をみていきましょう。


【ビフォー】

【アフター】

古民家再生 キッチン

築80年以上の古民家をリノベーション。

最新のキッチン設備には食洗器やIHクッキングヒーターが完備されており、使い勝手を重視した仕上がりになっています。

室内空間にはもともと使用されていた梁や柱をそのまま使用し、床には新しい床材を使用。インテリア空間にまとまりを出すために同系色でコーディネートしています。

さらに、壁の一部には赤のアクセントカラーをレイアウトすることで、古民家にモダンテイストを盛り込んだ雰囲気に仕上がっているのが特徴です。  


【ビフォー】

【アフター】

古民家再生 LDK

築100年の古民家を再生した事例です。

もともと建て替えを検討していたオーナー様ですが、現地調査の際に大黒柱や丸太梁、差鴨居の状態がよく、リノベーションを担当した専門業者が古民家再生を提案。

障子や舞良戸などは当時のものをそのまま再利用しており、台所収納や室内建具は専門業者によって設計・製作されています。


【会社情報】

名称:有限会社 道建設(たおけんせつ)

本社:〒733-0035 広島市西区南観音三丁目1番10号

URL:https://taoken.co.jp/

受賞歴:

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2018 優秀賞

ひろしま住まいづくりコンクール2018 奨励賞

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2017 審査員奨励賞

ひろしま住まいづくりコンクール2016 優秀賞

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2016 審査員奨励賞

第二回ひろもくデザインアワード 特別賞

ひろしま住まいづくりコンクール2015 優秀賞

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2015 最優秀賞

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2015 優秀賞

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2015 審査員奨励賞

ひろしま住まいづくりコンクール2014 審査員奨励賞

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2013 最優秀賞

TDYリモデルスマイル作品コンテスト2013 審査員奨励賞

(※一部抜粋)


まとめ

古民家再生や空き家活用には無限の可能性があるでしょう。

新たなビジネスとして活用する方法もあれば、家として利用する方法もあります。

さらに、古民家再生を行うことでこれまで使用されていなかった「建物」が「住まい」へと息を吹き返します。

古民家再生ではキッチンやトイレ、お風呂などの住宅設備を最新式のものに変えることができ、現代の暮らしを維持することが可能です。

もともとあった建具や障子、扉を再利用すれば古民家でしか味わえない空間を満喫できます。

古民家再生・空き家活用に興味がある方はぜひ参考にしてください。


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