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長野のすごいが大集結!全国ランキング1位から人間国宝まで

乗鞍岳山頂の雄大な景色(雲海)

長野県は「日本の屋根」と呼ばれ、本州のほぼ中央に位置します。周囲を8つの県と標高3,000m級の高山に囲まれており、面積は全国4位と大きく、別名「信州」と呼ばれ親しまれています。


実は、2022年(令和4年)4月現在、長野県は移住したい都道府県ランキングで16年連続1位に輝くほど魅力のある県です。かつては地方移住希望者の層が中高年でしたが、最近では20代〜30代の若者世代が急増しています。


そこで、この記事ではそんな移住希望者の多い長野県のすごい魅力をご紹介していきます。


文/佐藤文美

長野県の3つの特徴

安曇野市の水田に映り込む青空

長野県の特徴を大きく3つにまとめました。それでは、それぞれご紹介していきます。


健康・長寿な人が多い

長野県は、2021年(令和3年)の調査において、男性の平均寿命は81.75歳でランキング2位、女性の平均寿命は87.67歳でランキング1位となっています。全国より早く高齢化が進んでいますが、高齢者1人あたりの医療費が全国最低レベルであることから、全国トップレベルの健康長寿国と言えるでしょう。

健康・長寿な人が多い理由として、以下の3つの理由が考えられます。

  • 豊かな自然の中でゆとりをもった生活をしている
  • 地域に根ざした保健活動や農村医療により県民の健康意識が高い
  • 高齢者の就業率が高く、生きがいを持って働いている人が多い

以前は、脳血管疾患による死亡率が高く、塩分の摂りすぎが原因だと考えられてきました。しかし、「減塩県民運動」を徹底して食生活の改善を促したため、この取り組みが長寿県・長野をつくったと言えます。


農作物がおいしい

広大なレタス畑

南北に長い長野県は、地域によって気候も異なるため、バラエティに富んだ農作物を栽培することが可能です。全国の農家数は長野県が約10.4万戸と全国第1位であり、2位の8.7万戸である茨城県を大きく引き離しています。

長野県が生産量1位を誇る農産物の一部を以下にご紹介します。

  • レタス
  • セロリ
  • えのきたけ
  • エリンギ
  • ぶなしめじ

特に、レタスの生産量においては生産量が約182,200トンとなっており、2位の茨城県の約91,700トンに大差をつけた圧倒的な生産量を誇ります。レタスの生産量が圧倒的に多い理由は昼夜の寒暖差が激しく、レタスの生育に最適な気候なためです。

レタスはもともと高原野菜であるため、涼しい気候での栽培が適しています。

長野県の栽培地の約80%以上が標高500mを超える場所にあることから、甘く旨味のあるおいしいレタスが栽培できるというわけです。


アウトドアスポットが多い

渓流沿いのハイキングコース

長野県は、北西には飛騨山脈、南東には赤石山脈、北には白馬岳麓があります。松本、長野といった盆地が広がり、天竜川や木曽川、千曲川といった河川が多く、諏訪湖などの湖もあるためさまざまな地形に富んでいます。

山では本格的な登山やキャンプ、川や湖ではラフティングや釣り、カヌーを楽しむことが可能です。

さらに、長野県は雪の多い豪雪地帯であることから、冬でもスキーやスノーボードを楽しめるため、1年を通してアウトドアを楽しむことができます。


長野県のすごいところ|暮らし編

旧川原湯温泉街「王湯」の外観

長野県での暮らしにおいて、全国1位となっているものをまとめました。それでは、それぞれご紹介していきます。


移住したい都道府県ランキング1位

長野県は2022年(令和4年)4月現在において、移住したい都道府県ランキングで16年連続1位を獲得中です。

移住の人気の理由として、首都圏に近い立地の良さがあげられます。長野・上田市には北陸新幹線が通っており、松本市には特急あずさが通っています。北陸新幹線に乗れば、県庁所在地である長野駅から東京駅までは約1時間半で行くことが可能です。

首都圏に近いにもかかわらず、少し足を伸ばせば緑豊かな自然があるため、スローライフを希望する人に注目されていると考えられます。


博物館・美術館の数全国1位

安曇野ちひろ美術館

長野県は、博物館・美術館の数が約350館であり、これは日本一の数です。美術館の数だけで見ると、日本全国の美術館の約10%が長野県に集まっており、長野県に多くの芸術文化が眠っていることがわかります。

長野県に博物館・美術館が多い理由として、別荘・旅館の数が多いことがあげられます。

県外から多く訪れる観光客に、長野県の文化や芸術を知ってもらうことを狙いとした経緯があるためです。


日本百名山の数全国1位

アルプスを眺める人

日本百名山のうち、長野県では日本で最も多い29座が選出されています。長野県周辺にある日本百名山は、初心者でも比較的登りやすい山が多くあるため、登山初心者の方でも楽しむことができます。

数多くの名山がひしめく「登山のメッカ」である長野県で、ぜひ登山を楽しんでみてはいかがでしょうか。


温泉を利用した公衆浴場数全国1位

諏訪湖湖畔の足湯

長野県の温泉を利用した公衆浴場の数は、2020年(令和2年)の調査において、730施設と日本一を誇ります。

諏訪地方に住む方は、家にお風呂があっても地区の共同温泉に行くため、地区温泉は地域の社交場としての機能を果たしていると言えるでしょう。

地域共同体のお風呂として利用されてきた公衆浴場ですが、観光振興のために地域外の観光客に開放されている浴場もあります。


「疏水百選」の選定箇所数全国1位

清流の水中

疏水とは、農業、飲料、発電などのために土地を切り開いて作った水路のことをいいます。長野県には、疏水百選のうち5つの疏水が選定されており、この数は全国1位です。

長野県内の疏水百選に選ばれた5つの疏水は以下のとおりです。

  • 五郎兵衛用水(ごろべえようすい)(佐久市)
  • 塩沢堰(しおざわせき)(立科町ほか)
  • 八ヶ郷用水(はっかごうようすい)(中野市)
  • 善光寺平用水(ぜんこうじだいらようすい)(長野市)
  • 拾ヶ堰(じっかせぎ)(安曇野市ほか)

ブランド米「五郎兵衛米」を産出する肥沃の土地である五郎兵衛新田は、以前まで自然災害や戦乱で荒廃していた不毛の草原でした。しかし、市川五郎兵衛の開拓精神によって疏水が切り開かれた功績があり、現在の美しい穀倉地帯の基盤が築かれています。


長野のすごいところ|アウトドア編

徳澤キャンプ場

長野県は自然が豊かであり、1年を通してアウトドアを楽しむことができます。ここでは、長野県のすごいところとして、どんなアウトドアを楽しむことができるかをご紹介します。


スキー・スノボ人口が多い

八方尾根のゲレンデ

長野県の25歳以上のスキー・スノボ人口は、人口100人あたり7.48人と全国1位となっています。そして、実はスキー場の数も長野県が約80か所となっており、北海道の約50か所を抑えて全国1位です。

長野県には誰もが必ず知っているほどの有名なスキー場があり、スキー・スノボ客で賑わっています。パウダースノーであることから雪質も申し分なく、スキー・スノボを趣味としている方にとって長野県はウィンタースポーツの聖地と言えるでしょう。


キャンプの聖地「中川村」

青空のテントサイト

数々の名山や豊かな自然に恵まれている長野県では、あちこちにキャンプ場が点在しています。中でも長野県上伊那郡にある「中川村」は、日本有数のキャンプ場を持つ村です。

中川村の中には5つのキャンプ場があります。

  1. 四徳温泉・キャンプ場
  2. 陣馬形山キャンプ場
  3. 信州伊那谷キャンパーズヴィレッジ
  4. 今心
  5. 桑山オートキャンプ場

特におすすめなのは、陣馬形山キャンプ場。標高1,445メートルにあり、別名「天空のキャンプ場」と呼ばれています。2021年3月から予約制・有料キャンプ場となりましたが、限定18サイトでゆったりとした時の流れを感じて過ごすことが可能です。

また、中央・南アルプス、伊那谷を一望でき、雲海、夕焼け、星空といった絶景も楽しめます。


長野県のすごいところ|人物編

長野県は人間国宝だけでなく、誰もが知っている著名人を輩出しています。ここでは、長野県を代表するすごい人物を3人ご紹介します。


人間国宝「宮入行平(みやいりゆきひら)」

鍛冶屋

宮入行平は、1963年3月に刀匠の人間国宝として指定された人物です。祖父の代から続く長野県坂上町の鍛冶屋に生まれ、日本当作刀の第一回美術審査会から連続5回にわたり「日本一」の特賞を独占しました。

奈良県の月山貞一氏とともに刀剣の人間国宝は2人しかおらず、戦後を代表する刀鍛冶だったと言えます。


映画監督「新海誠(しんかいまこと)」

高ボッチ高原

アニメ映画「君の名は。」で一躍有名になった新海誠監督は、長野県南佐久郡小海町の出身です。2016年に発表した「君の名は。」で興行収入100億円を突破し、これは日本のアニメーション監督としては宮崎駿監督に続いて2人目となる快挙です。

新海誠監督は、「思春期の困難な時期に、風景の美しさに救われ励まされてきたため、この感覚を映画に込められたら」という気持ちを持ち、アニメ制作に取り組んでいるといいます。

たしかに、作品中には新海誠監督の出身地である小海町の町と似た景色がいくつも見られます。


お笑い芸人「藤森慎吾(ふじもりしんご)」

藤森慎吾さんは、オリエンタルラジオとして芸人デビューし、リズムネタ「武勇伝」で一躍有名になったお笑い芸人です。実は長野県諏訪市の出身で、地元愛が非常に強く、長野県諏訪エリアの観光特使に就任しています。


2021年には川が流れ、そのまま飲めるほどきれいな湧水もある地元・長野県の山を購入し、自分だけのプライベートな空間を作りたいと宣言しています。


長野県のすごいところ|産業・教育編

PCメモリの基板

自然豊かなイメージの強い長野県ですが、実は精密機器や電子産業が盛んな地域です。また、自然が豊かだからこそ、子どもの自主性を尊重するオルタナティブスクールもあります。ここでは、長野県の産業・教育についてご紹介します。


製造業がさかん

長野県で働いている人は約106万人といわれていますが、産業別で見ると製造業が約23万人です。つまり、5人に1人は製造業で働いている計算になります。

長野県が全国ランキングトップを獲得している産業として、以下のものが挙げられます。

長野県の中でも、特に諏訪地方を中心に精密機械や電子産業が盛ん。精密機械の製造は「ホコリひとつ許されない」と言われるほど繊細です。

諏訪地方は「東洋のスイス」と呼ばれるほど豊富な水や澄んだ空気が美しい土地であったことから、精密機械の製造・品質保持に適していたと言えるでしょう。


子どもの自主性を尊重するオルタナティブスクール

のびのび育つ子どもたち

「ルタナティブスクール」とは、子どもの個性を尊重し、主体性・自立性を鍛えることを目標にした教育を施す学校のことです。日本では、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育などがよく知られていますね。

長野県には、そんな子どもの個性や感性、自主性を育む教育を大切にしている学校がたくさんあります。

以下に、長野県にあるオルタナティブスクールの一部を紹介します。

  • 大日向小学校(イエナプラン)
  • 軽井沢風越学園
  • みんなの学校
  • 八ヶ岳まぁるい学校

大日向小学校は、2019年に日本で初めて正式にイエナプランスクールとして認定された学校です。地域社会に開かれたオープンな空間のある作りとなっており、保護者や地域の人々が尋ねるこができるため、地域社会に関わる機会が増えます。

また、学校の周りも川や森林、水田や畑といった豊かな自然環境に恵まれており、子どもたちはこれらすべてを学びの場とすることで「本物から学ぶ」ことを可能にしています。


長野県の全国ランキング一覧表

森林浴

ここでは、長野県の全国ランキング1位を「自然」「農作物・食品」「工業」「観光」の4つに分けてご紹介します。長寿などのよく知られている特徴のほかにも、面白い長野県の一面がわかるためぜひ参考にしてください。

長野県には全国に誇れる魅力がたくさんある!

緑豊かな木々と険しい神話の山を映す初夏の鏡池

この記事では、長野県のすごい特徴について以下の内容でご紹介しました。

  • 長野県のすごいところ|暮らし編
  • 長野県のすごいところ|アウトドア編
  • 長野県のすごいところ|人物編
  • 長野県のすごいところ|産業・環境編

長野県は、移住したい都道府県ランキングで16年連続1位に選ばれている魅力的な地域です。自然が豊かにも関わらず、大都会へのアクセスもよく、自分の叶えたいライフスタイルを実現できる場所といっても過言ではないかもしれません。


長野県についての基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/NAGANO


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