月間PV100万超! 国内”最大級”の移住ポータル
移住マッチングプラットフォーム
月間PV100万超! 国内”最大級”の移住ポータル

京都府宮津市のワーケーションツアーで地域の魅力再発見! 副業プロ人材が変える10年後の 宮津の未来像

コロナ禍でテレワークが普及し、働き方が多様化する中、コミュニケーションの稀薄化、自宅という環境が変わらない中での仕事で、ストレスを抱える人が増加しています。そんな中、注目されているのが、普段とは違う「五感を開放・刺激する」環境で働くことができる「ワーケーション」。そして、自然を身近に感じながら仕事と子育てをしたいと願うファミリー層の田舎への移住、もしくは2拠点生活です。

今回紹介するのは、日本三景で有名な天橋立がある京都府宮津市。宮津市では、画期的なワーケーションツアーや、海の京都「宮津」の暮らしを体感する移住体験ツアー、また10年後の宮津を変革するべく、子どもから大人までさまざまな学びの場も用意しています。ワーケーション、移住、2拠点生活地の候補、また新たな一歩を踏み出したいけれど、どこから始めていいかわからない人こそ候補地にあげてほしい宮津市の取り組みをご紹介します。


文/ゆきんこ


 京都府宮津市はどんな街?

日本三景のひとつ 天橋立

京都府宮津市は、京都府北部に位置し、日本三景のひとつ「天橋立」がある街。コロナ禍以前は、年間観光客数が300万人を超えた一大観光都市であるものの、人口は約17,000人と、ほどよい広さでのびのびと子育てできる環境がある住み心地のいい街なんです。

日本海側というと白波がたつ荒々しいイメージがありますが、湾に面している宮津市は海も穏やかで、関西屈指といわれる真っ白な砂浜、海を真っ赤に染める夕日などの絶景に出会えることも。もちろん、寒鰤や松葉ガニといった日本海の海の幸も存分に堪能できます。

海のほかにも、美しい山林や昔ながらの日本の原風景を彷彿させる地区など、日本の古き良き里山が身近に感じられるのも魅力のひとつ。

そんな土地の魅力たっぷりの宮津市ですが、人口減少や少子高齢化などの課題に直面しています。そこで課題を解決するべく、2022年5月、ワーケーションや都市部と地元地域の人材交流拠点としてオープンしたのが「前尾記念クロスワークセンターMIYAZU」。天橋立を眺めながら仕事ができるコワーキングスペースやレンタルオフィスとしての機能はもちろん、ワーケーションやまちづくり、移住などに興味がある人向けに面白いツアーを企画しているんです。


まちづくりワーケーションツアーとREAL MITEMI TOURSが画期的

クロスワークセンター内のコワーキングスペース 

「クロスワークセンターMIYAZU」のクロスとは、地域住民と他地域から訪れる人や企業が交わることで、宮津市の魅力を知って、ファンになってもらいたい、そしてコトを生み出す共創の出発点にしていきたいという思いから名づけられました。外部との交流で、住んでいると気づけない宮津市の魅力を発見したり、地元の人が自慢できるものを見つけたりすることで、「宮津市に住んでいることを誇りに思えるはず」との思いからスタートしました。

その交流のきっかけづくりとしてイベントやツアーを企画しています。2022年11月26日から4泊5日で開催された「古民家DIY×まちづくりワーケーションツアーin海の京都 」は面白い取り組みの一つ。

古民家DIY作業の様子

空き家問題にも直面している宮津には、昭和の古き良き古民家が多くあります。本ツアーでは古民家DIYのリノベーション体験ができるだけでなく、実際に宮津市内で一次産業事業と農泊ゲストハウスを手掛けている方から古民家再生、コミュニティーづくりを直接学ぶ座談会もあり、全国各地からゲストハウス運営やDIY、移住に興味がある参加者が集まり、ローカルプレイヤーや地元高校生とクロスするなど、魅力的なツアーとなりました。


古民家再生プレイヤーとの座談会

また、山と海に囲まれた宮津市の立地を活かし、キャンプ場や手ぶらでおしゃれにアウトドアが楽しめるグランピング施設 なども多くある街なので、本ツアーでは、アウトドアサウナも取り入れました。

テントサウナ

 テントサウナ内で仲間と語りあったり、サウナから出た後は川で整ったり、地元食材で作ったサウナ飯にもありつけちゃいます。

 

地元食材をふんだんに使ったサウナ飯

天気がよければ天橋立ナイトウォークなど宮津のディープスポットにも出かけつつ、もちろん、コワーキングスペースで本業の仕事をすることも可能。

移住、2拠点生活などを考えるとき、まずはその土地で暮らすように過ごし、地元の人とコミュニケーションをとることで、より詳しくその土地を知ることは重要なポイントです。宮津ではこういったツアーを今後も定期的に開催していくので、観光がてら気軽にツアーに参加してみるのもいいかもしれませんね。

より深く宮津を知りたいなら移住体験ツアー「REAL MITEMI TOURS」がおススメ。MITEMIとは、「ほら!見てみて!めっちゃ楽しいよ」と人に伝えたくなる気持ちのこと。実際に宮津市に移住しているお宅を訪問し、移住体験談を聞けるだけでなく、地元の餅つきを体験したり、ジビエ料理を食べながら交流したり、竹林を整備したりと、リアルな田舎暮らしが体験できるツアーになっています。地方暮らしを体験してみたい人にはリアルすぎるくらいリアルなツアーなので参加する価値大ですよ。


副業人材も活躍するまち『宮津市』

戦略マネージャーと民間副業人材と受入関係者

人手不足、高齢化など地方の課題を解決するために必要なものとは、何か。やはり未来を担う若者が住みたいと思う街をつくることです。とはいえ、地元の中だけで若手人材を育成したり、住みよい街づくりをするのは、人手が足りないばかりか、考えも偏りがち。地元では思いつかない考えや発想を得るために、市と商工会議所と地域の信用金庫の共同体「MIYAZU未来デザインセンター」が取り組み始めたのが「副業プロ人材」の取組です。

まず募集をしたのが宮津市のDX、関係人口、観光戦略の3分野の課題解決に取り組むMIYAZU未来戦略マネージャーと、市内企業の経営課題解決をお手伝いいただく副業人材。戦略マネージャーの募集期間は1か月と短期間だったものの、470人もの応募があったことから宮津市の取り組みへの期待値がわかります。

戦略マネージャー活動風景

現在7名の戦略マネージャーが活動し、地域の観光データの分析からエリアマーケティングの戦略立案、ふるさと納税のプロモーション、市役所を効率的に運用する業務改革アドバイザーなど今までの知見を活かしたアドバイスで、宮津市全体が活性化されています。

また、宮津市から始まった地域企業での副業人材活用の動きは、現在近隣市町への広がりも見せており、現在、宮津市では新たに副業を解禁していない大手企業の研修受け入れによる越境体験プログラムなどにも取り組み始めています。

地域の課題解決や経営力向上が図られるだけでなく、都市部からきた副業人材と地域人材がマッチングすることで、新たな事業が生まれたり、関係人口の創出により、新しい人の流れができたりしています。また、本業とはまったく違う環境で活動することで、学びなおし、また気づきが得られると副業人材からもいい感触を得ています。


故郷に愛着と誇りを持てる子どもを育てる「ふるさとみやづ学」

 故郷に愛着と誇りを持てる子どもを育てる「ふるさとみやづ学」

若者が住みたい、戻ってきたいと思える街をつくること、それは故郷に愛着と誇りをもつ子どもを育てること、つまり、未来を担う子供たちが学びを通して、生まれ育った土地を心と体で理解する必要があります。

そこで、2018年から始動しているのが「ふるさとみやづ学」です。宮津市が独自に進める小中一貫教育のカリキュラムのことで宮津市の自然や歴史、文化、伝統産業といった地域資源を子どもたちが学んでいきます。宮津市内には6つの小学校と2つの中学校があり、それぞれが地域の特色を生かしたプログラムを組み、オリジナリティあふれる内容になっています。

宮津の郷土料理「ばら寿司」作り体験

たとえば、郷土料理の「ばら寿司」作り体験。地域の方々から直接教えてもらうことで、おいしいと思うだけでなく、地域の伝統の味の作り方を覚え、受け継ぐことができます。

市役所の協力も得ながら、ふるさと納税の仕組みを学び、さらに未来の返礼品となりうる「宮津名物」を考えることにもつながりました。宮津近海でとれた魚を使ったものや、最近、注目を集める宮津オリーブを使ったものなど、子どもならではの目線で作ったメニューは、事業者向けにプレゼンをして、期間限定で実際のレストランメニューになったものも。また、学校給食の献立になるものもありました。自分が企画したものが、故郷の活力になったことを実体験として得られれば、故郷への愛着も強まりますね。

クジラカステラ

ふるさとみやづ学のテーマは、たとえ、故郷を離れたとしても心のどこかに故郷を思い、愛着を持ち続けていく子どもを育てること。地域に愛着を持つということは家族だけでなく、地域の人々に寄り添える、心優しい人を育てることにもつながるのではないでしょうか。教科書では学べない人と人のつながり、地元の課題などを子どものときから体感することができ、また地域住民もふるさとみやづ学に参画することによって、子どもたちから元気をもらったり、自分も宮津市のまちづくりに貢献しているんだと感じられ、宮津のまちに誇りと愛着といったシビックプライドを醸成するプログラムになっています。


最高のあそび環境が整った子育て支援センター「にっこりあ」   

こどもとお母さんたちの憩いの場「にっこりあ」

宮津市の子育て支援の拠点として開設している「にっこりあ」。施設に入ると、間口が広く開放的で、カラフルな空間に思わずにっこり笑顔に。それもそのはず、プロデュースしたのは子どものあそび場環境をとことん追求している「ボーネルンド」。全国各地で子どものあそび場をつくっているプロフェッショナル集団が手掛けたとあって、その場にいるだけでも楽しくなるような設計で、こだわりのあそび道具も子ども達に大人気。子どもも大人も楽しくリラックスできる空間が魅力です。

ボーネルンド社が設計を手掛けた遊具と広場

「にっこりあ」は専門スタッフによる子育て相談だけでなく、おやこ体操や季節の工作、保健師のお話などのイベントも開催され、子育て世代には心強い味方です。

2022年11月からは日々忙しいママ、パパにちょっとした休憩をとってもらうために、託児サービスもスタート。また、生後6か月から就学前までの子どもが対象で、月・水は9:30~15:30、火・金は12:30~15:30の間で利用できます。こういったさりげないサービスがあると子育てもゆとりをもってできますね。

にっこりあのイベント風景

 

10年後の未来を見据えた取り組みが画期的な宮津市

宮津市へは京都駅からのアクセスが一番よく、特急で約2時間。大阪からも約2時間20分でアクセスできます。また、高速バスもあり乗り換えなしでスムーズにアクセスできます。東京からは、   新幹線で京都駅乗り換えになります。

地域ぐるみで子どもを育てる環境づくり、そして、都市部からワーケーションツアーや副業などで人材を招いて、地域と交わる関係人口をつくるなど、さまざまな取り組みで地域全体を盛り上げている宮津市。豊かな自然環境だけでなく人とのふれあいにより価値観を揺さぶる体験や新たなチャレンジができるのも魅力です。

心地よく流れる宮津での時間は、仕事も子育ても充実したものになるはず。なにより、一度宮津に足を踏み入れたら宮津の「ファン」になること間違いなしです。


移住イベント情報、移住者インタビュー記事等、京都府内の地域情報に関して詳しい情報が満載!

京都府公式移住・定住情報サイト今日と明日」 


宮津市 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/KYOTO/miyazu

RECOMMEND