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【後編】移住により仕事の充実度がアップ。生活にメリハリがつくようになり、QOLが上がった背景とは?

都心を離れ地方で暮らす方に、移住についてありのままを伺うシリーズ。

今回は、東京都杉並区から長野県佐久市に移住した櫻井さんにお話を伺いました。

前編はこちら


仕事をオンライン化しゆとりが生まれたことでQOLが向上

―前回は、移住の準備やお子さんの変化を中心に伺いました。今回はまず、お仕事について質問します。櫻井さんはヨガのインストラクターをされていますが、移住に備えてどのような準備をされましたか?

もともと仕事の9割は都内の現場だったので、ほとんどすべての契約を終了することになりました。フリーランスなので東京を離れること自体は簡単でしたが、「これから大丈夫だろうか」と不安はありました。

仕事を整理して、次に取り組んだのがオンラインレッスンの準備です。今でこそさまざまなものがリモートで行われるようになりましたが、当時はコロナ禍前だったので大変でした。機材の使い方から配信方法までネットで調べて、なんとかリアルタイムでレッスンや動画配信などできるようになりました。

 

―移住の準備とお仕事の準備を同時に行っていたということで、すごく大変だったと思います。

そうですね。移住までの期間は4ヶ月でしたが、大変な部分を都内にいるうちにやっておいてよかったと思います。長野に来てからは、大きなトラブルもなく働くことができました。

また、実際にオンラインレッスンを始めてみると、メリットもありました。例えば、以前は都内に来られる方だけが対象だったのですが、今では海外に住んでいる方もレッスンに参加していただけます。これまで繋がることができなかった人との関係性が生まれました。

 

―移住に際して、収入に関する不安を抱える方も多いのですが、そのあたりはいかがでしたか?

オンラインレッスンで対応できる顧客層が広がったこともあり、収入はむしろ微増です。さらに拘束時間は減ったので、QOLがすごく上がっています。ただ、地方に来たことで車を買ったり、公立から私立の学校に転校したりといったことから、収支のバランスは今までと変わりません。

都内と比べると、家賃はやはり非常に安いです。移住前と同じくらいの家に住んでいますが、金額は半額以下になりました。私の住んでいる佐久市より奥のエリアは、5万円で一軒屋を借りられます。

―では、ランニングコストは下がりそうですね。

はい。例えば野菜を買うにしても、イオンなどを使うと東京と値段や種類はあまり変わりませんが、道の駅に行くと見たことのない野菜を安価に買えます。長野は山菜やきのこの種類が多く、買い物も楽しいですね。

平日は 仕事に集中し土日は家族と過ごすことでメリハリが生まれる

―お仕事についてもう少し伺うと、ご主人は移住前と変わらず都内の病院に勤務されているんですよね?

はい、平日は都内で暮らして、週末にこちらに帰って来るというスタイルです。夫は理学療法士なので病院があればどこでも働けるのですが、給与水準を考えて、もともといた病院での勤務を続ける方がいいという結論になりました。

―移住をきっかけに、家族の形も新しくなったんですね。

すごくいい変化でした。というのも、私は移住前は働いている時間がすごく長かったんです。しかしレッスンをオンライン化したことで、現場への移動時間がなくなりのんびりできるようになりました。また、土日に稼働するのをやめてメリハリが生まれました。

夫も平日は仕事に集中して、土日はこちらに来ることですごくリフレッシュできると言っています。キャンプ場が近いので週末によく行きますし、近所には公園も多いです。都内に住んでいたころは公園があってもボールを使えないなどルールがありましたが、自由に遊べるので息子も楽しそうです。

―そのほかに、毎日の暮らしで変わったことはありますか?

長野県は車がないと不便なので、ペーパードライバーを卒業しました。毎日運転しているとドライブが好きになります。その代わり、ほとんど歩かなくなってしまったので、散歩をするようになりました。

子どもと歩くこともありますし、平日の日中は一人で歩いています。自然が豊かなので気持ちよく、季節ごとの田んぼの移り変わりなどを楽しんでいます。

 

二段階移住で知り合いを少しずつ作ることが成功の秘訣

―お話を伺っていると、移住をして新しい暮らしをすごく楽しんでいらっしゃるのが伝わります。一方で、都内から引っ越して困っていることなどはありますか?

近くにメガバンクがないので、すべてネットバンキングにしておかないと不便です。また、長野の冬は本当に寒くて、マイナス10度くらいになります。水道が凍らないための工夫など、対策しないといけないことは色々とあります。

―東京では身につくことのない知識が学べそうです。実際に暮らしてみないとわからないことも多くありそうですね。

そうだと思います。4ヶ月で移住した私が言うのも難ですが、やはり事前に何度か現地に行ってみることがおすすめです。足を運ばなければ、土地の感じや雰囲気はわかりません。自分が移住に求めていることと、実際に住む地域はマッチしているのか、よく考えた方が失敗はないと思います。

―周りに、移住をしたものの戻ってしまった方はいますか?

何人もいます。「住んでみたけれど、何か違う」というのはありえることです。だから移住をする方は、「この土地で一生過ごさないといけない」と思わない方がいいですね。合わなければ引っ越せばいいんですから。

 私たちも、いつまで長野にいるかわかりません。息子が付属の中学校に進学したいと言っているので中学卒業まではいるとは思いますが、その先は引き続き長野にいるかもしれないし、都内に戻るかもしれないし、未定です。

 

―移住をドロップアウトした方も周りにいるということですが、失敗しないためにはどうすればいいと思いますか?

二段階移住がおすすめです。まずは地方の中でも都市部に引っ越して、その地域の知り合いを増やします。その中で「あの家、空いたよ」など声をかけてもらったら、近隣に本格的に引っ越したり、もっと田舎のエリアに行ってみたりするといいのではないでしょうか。

 

―たしかに、いきなり移住を思いきるより成功しそうです。では最後に、移住を検討している方へアドバイスをお願いします。

移住についての情報を集めるときは、ポジティブなサイトを見てみてください。楽しそうなことや、わくわくできることをイメージしながら移住した方がいいと思います。気持ちが固まれば、「では、具体的に何をしよう」ということも見えてきます。

また、移住した後からできることもたくさんあります。だから、焦らずじっくり向き合ってみてください。

 

―本日は貴重なお話、ありがとうございました。


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