【根室市】実はあまり雪は積もりません！？ 意外と驚く根室の冬の生活って？～冬のねむろ暮らしの魅力や移住体験住宅の情報も～
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「北海道」と聞くとやはり真っ先に思い浮かぶのは、雪、広大な自然、豊富な食……といったところではないでしょうか？
中でもさらに「根室市」というと、花咲ガニやさんまといった海産物が豊富なイメージが浮かぶものの、さて「根室市」が正確に北海道のどこに位置しているのか……？
あなたはすぐに答えられますか？
正解はココ！
そんな根室市は、北海道の最東端に位置する人口約2.3万人（令和5年12月31日時点）のまち。
最東端ということもあり、市内にある納沙布岬は北海道で一番日の出が早いスポットとして有名で、根室市は「朝日にいちばん近い街」でもあります。
豊かな自然に恵まれ、中でも野鳥の観察地として知られており、野鳥の宝庫とも言われています。
なんと日本で見られる野鳥のうち、約6割の種類が根室で見られるんだそうです。
しかし、北海道、根室市、冬……、勝手にうず高く積もった雪や厳しい寒さが連想されてきませんか？
ところが根室市、意外と雪は積もらないんです！ 実は札幌よりも降雪量は少なく、ほとんど積もることは無いそう。気温はそれなりに低いですが、雪がないのは意外ですよね。
意外に知らない根室市のこと──本記事では、ちょっと意外な根室市の冬の魅力についてご紹介します。
◆根室市情報ページ
https://tabisumu.jp/municipality/HOKKAIDO/nemuro
◆根室市特集ページ
https://tabisumu.jp/special/municipality/02_no3
冬の根室市は、意外と過ごしやすい！ 雪も少なく最低気温も高い
先ほども触れましたが、実は意外と雪が少ない根室市。
さっぽろ雪まつりなどのイベントが知られているためか、北海道では雪が沢山降るものというイメージがありますよね？
しかし2022年の年間積雪量（平年値）では札幌の479cmに比べて根室は159cm。ほぼ1/3です。
ちなみに東京都区部では8cmなので、さすがに東京と比較すると多いですが、札幌と比較して雪が少ないということがお分かりいただけるのではないでしょうか？
出典：気象庁ホームページ （https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html）
こちらの写真は、2024年の2月に撮影されたもの。
まったく雪がありません！！
次に気になる寒さですが、平均気温は以下の通り。
【根室市の平均気温（2022年）】
1月 -3.0℃(東京4.9）
2月 -3.3℃(東京5.2）
東京と比較するとやっぱり寒い！！
しかし札幌の1月の平均最低気温は-6.3℃、根室市では-5.6℃なので、寒いけれどもそれほど日中の寒暖差が大きくないとも言えます。
つまり雪も少なく、寒いけれども比較的過ごしやすい気候なのです。もちろん夏は涼しく冷房いらずなのは言うまでもありません。
冬だからこそ楽しめる！ バードウォッチングや氷下待ち網漁体験も外せない
そして根室の冬といえば、バードウォッチング。
日本全国で約630種類いる野鳥の内、根室で観察されているのは376種。なんと約6割もの野鳥を根室で見る事ができます。
特に冬は、別海町と根室市にまたがる広大な汽水湖「風蓮湖」に、越冬のために飛来してくる天然記念物のオオワシやオジロワシを見ることができます。
冬の風蓮湖は湖面が厚く張った氷に覆われ、一面の白、白、白……！
そんな見渡す限りの白一面の広大な氷の上を悠々と飛び交うワシの姿は、その雄大さ、美しさに思わず言葉も忘れて見入ってしまいます。
さらに冬の風蓮湖では、厚く張った氷を割って設置した網を引く「氷下待ち網漁」も体験できます。
ここ風蓮湖が発祥地と言われ100年以上も続いている伝統漁法です。
広大な氷の上をスノーモービルで移動し、氷を割って網を引きます。捕れる魚はワカサギやコマイ、チカなど。
他にも漁船に乗って海鳥や野生のラッコ、アザラシなどを観察できるクルーズツアーもあります。
冬でも根室の豊かな自然にたくさん触れることができるのです。
エトロフウミスズメ
空気が澄んでいる冬は、天体観測にも最適です。寒さに負けず星空を見上げれば、うっとりするほどの満天の星空に出会えるかも知れません。
実際に体験してみました～お試し住宅で冬の根室の移住生活
さて、根室の冬の魅力についてご紹介してきましたが、観光というだけでなく、実際に移住して生活するということを考えると一度は冬の"ねむろ暮らし"を体験してみたいもの。
根室市では「移住体験住宅」が用意されており、最短1週間から最長6ヵ月間まで中長期に渡っての生活を実際に体験することができます。
利便性のよい根室の市街地、光洋町に設置された3棟。
（令和6年度に施設の修繕を予定しているため現在募集停止中）
市街地からは離れていますが、納沙布岬にほど近い珸瑤瑁（ごようまいと読みます）に2棟があります。
こちらは根室の大自然を感じたい方におすすめです。
珸瑤瑁住宅の外観
いずれも平屋の3LDKと、家族で過ごすにもたっぷりの広さ。
寝具以外の家具や家電は一通り揃っており、暮らしに不便はありません。
◆根室市移住体験住宅
冬はやっぱり寒い？ 欠かせない暖房にかかるお金は？
雪が少ない根室市と言えどもやはり冬は寒さが心配という方もいるでしょう。
移住体験住宅には、灯油ストーブが設置されており、冬でも暖かく過ごせるようになっています。
そして移住体験時には暖かく過ごせても、やはり移住後の実際の生活を考えると、暖房にかかる費用、燃料費も気になるところ。
2015年の統計調査で、地方別の年間光熱・水道費を調べてみると、以下の通り。
北海道：約31万円
関東：約28万円
※出典：政府統計の総合窓口(e-Stat)（https://www.e-stat.go.jp/）
水道費については両地方でそれほど差がないと考えると、やはり冬の燃料費が【北海道：31万】-【関東：28万】の3万円の差に影響を与えていると考えられます。
しかし根室市では職場によっては燃料費の支給があるそう。
さらに夏場は涼しく、エアコンなどの冷房を使用しないため年間で考えると光熱費はそれほど高くないそうです。
夏は涼しく、冬は職場によって燃料費の支給があると考えると、思っていたよりもハードルが高くないかも？
食費はやっぱり安い！
根室市といって忘れてはならないのが、食の豊富さ。
夏の花咲ガニ、秋のサンマだけでなく、ソウルフードとして親しまれるエスカロップなど、海産物だけでなくお肉を使ったがっつりメニューまでたくさんの食の魅力にあふれています。
サンマロール
人口に対して飲食店の割合が多いのも根室の特徴。もちろん外食も楽しめますが、驚きは海産物の安さ！
なんとコンビニでも海鮮が買えるそうですが、スーパーでは、パックにぎっしり詰まった生コマイが300円以下で売られていました。
都内からは考えられない値段の安さに驚くこと間違いなしです。
市街地には大きなスーパーやホームセンターなどもあり、積雪も少ないので冬でも買い物にも行きやすいというのは大きな魅力ではないでしょうか？
市役所のすぐそば。大型スーパー「マルシェ・デ・キッチン」
さらに公園にはBBQコーナーがあり無料で利用可能とのことなので、休日にはスーパーで買い込んだ海産物を外でBBQ……、なんて"オイシイ"生活でしょう。
さすがに真冬のBBQはちょっと難しいかもしれませんが、春夏秋冬と移り変わる根室市の魅力を、生活しながら味わってみてください。
根室ではじめる、笑顔とくらし 〜寒い中でも楽しみが多い冬の根室移住ライフ〜
根室の冬のイベントといえば、「ねむろバードランドフェスティバル」。
市内の各所でバードウィッチングツアーや講演会などが催され、多くの観光客も訪れます。
他にも、親子で楽しめる体験型イベント「ニムオロ冬の祭典」も外せません。
「ニムオロ冬の祭典」の見どころは、4人1チームのトーナメント戦で熱い戦いが繰り広げられる「四島（しま）とり雪合戦大会」。大人も子供も思いっきり冬を満喫する楽しいプログラムが用意されています。
（残念ながら2024年の同イベントは雪不足から中止になってしまいました。）
寒さの中でも子どもたちの輝く笑顔がまぶしい！
意外と雪が少なかったり、寒さは厳しくてもそれを補ってなお余りある、オオワシの勇壮な姿や風蓮湖での「氷下待ち網漁」は、冬ならではの根室の魅力。
たびすむでは、根室の春夏秋冬それぞれの魅力を発信中！
◆根室市情報ページ
https://tabisumu.jp/municipality/HOKKAIDO/nemuro
◆根室市特集ページ
https://tabisumu.jp/special/municipality/02_no3
まずは移住体験住宅でのお試し体験から、"ねむろ暮らし"を始めてみませんか？
取材協力・写真提供／
根室市観光協会（http://www.nemuro-kankou.com/） 有田茂生氏
根室市地域おこし協力隊 片山貴夫氏
North Cruise （https://northcruise56.wixsite.com/northcruise）
落石ネイチャークルーズ （https://www.ochiishi-cruising.com/）
マルシェ・デ・キッチン（https://marche-nemuro.main.jp/）
