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移住体験レポート!東京都市部から沖縄県離島「久米島」へ

上空から見たはての浜生粋の東京っ子で故郷の無かった私が、第二の故郷を求めて選んだのは沖縄県の久米島でした。

東京メインでたまに沖縄に滞在するという二拠点生活を数年間していたのですが、コロナ禍をきっかけにガッツリと1年半の長期で久米島移住をしてみました。

その時の体験談をQ&Aスタイルで記事にいたしましたので、移住をお考えの皆様のご参考となれば幸いです!

文/ゆるYuRu(沖縄県久米島町に1年半滞在)

Q1.移住の場所や期間は?

A1.

沖縄県の離島「久米島」に約1年半ほど滞在していました。

土地と建物は数年前に取得済みだったのですが、東京での仕事があったため、久米島には旅行気分で数日滞在する程度でした。

Q2.久米島に移住しようと思ったきっかけは?

はての浜A2.

直接的な理由は、新型コロナウイルスの影響で東京の仕事が一旦ストップしたので、長期間の沖縄生活を体験できる良い機会だと思ったためです。

久米島に土地と建物を取得したきっかけは、故郷と呼べるような場所が欲しかったので沖縄の不動産屋さんをネット検索していたら、たまたま出てきたのが久米島だったから、という、割と呑気な理由です。


しかし、「一度は下見に行かないと」と思い、東京から1泊2日の弾丸下見ツアーを決行しました。

いざ行ってみると、はての浜という白い砂浜とコバルトブルーの海に一目惚れ!さらに、島の人が善意で半日間も観光地を案内してくれて、久米島の島んちゅの人柄の良さに感激したので、移住を即決しました。

Q3.移住先の探し方と重視したことは?

A3.

探し方は、ネットで不動産屋のサイト巡りを何件もしているうちに、だんだん自分の好みや条件とのすり合わせができてきました。重視したのは、以下の2点です。

・海がそばにあるか

・住民の方々の雰囲気が自分に合っているか

Q4.実際に移住してみて感じたことは?

A4.

項目別にまとめてみました!

①久米島に移住してみた全体の印象

頂いたお野菜たち人間よりも自然のエネルギーが強くて、太陽や海、蝶や花や虫たち、動植物たちの中に人間が生かされていることを、毎日ひしひしと感じさせてもらえる島でした。

長期滞在する前は旅行者的目線だったので、おいしいお店や観光地を巡るくらいしかできなかったのですが、実際に暮らしてみると出会う人の種類がガラリと変わることにも驚きました。

毎日同じ時間に行くのでコンビニで友達ができたり、「余った野菜があるから取りにいらっしゃい」と言ってもらえたり、また自動車整備工場の方や工事業者の方を聞きづてで探して、車や家の修理をしたり。

生活に密着した久米島の方々とたくさん触れ合うことができました。

コロナ禍ではありましたが、出会う方々にはとても親切にしてもらい、人の温かさを常に感じることができたのが嬉しい点でした。

また、久米島は自給自足の島なので、作物を育てたり釣りをしたりと「必要なものは自分たちで何とかする」という考えの方も多いようです。そのためもっと長く居て沖縄の作物を育ててみたり、海でタコを取ったりしたかったなぁ、とも思います。

②久米島の方の人柄について感じたこと

砂浜とこども久米島の方たちは、みんなおっとりしていて親切&優しい方が多かったです。そして、沖縄独特の方言に癒されました。

そもそもさまざまな場所からやってきた移住者が集まり、歴史を作ってきた島であること、観光が産業として成立していて、外部の方を受け入れる習慣があることなどが関係し、全体的に移住者に対して理解がある方が多いことが有難かったです。

子どもたちや若い家族の移住者もよく見かけますし、下校時間になると子どもたちの笑い声や明るい声が聞こえる点がとても素敵でした。

一方で、プライベートな情報まで筒抜けになりがちなことは"地方あるある"かもしれません。しかし、それも噂話のネタ以上には掘り下げない明るい風土なので、私の場合はあまり気になりませんでした。

③働き方について感じたこと

鳥島の朝焼け私は映像の素材などを撮影してWebサイトを通じて販売する仕事を主にしていましたが、島内での仕事の探し方は色々あります。

「久米島の島ぐらしコンシェルジュ」という移住サイトや、スーパーの張り紙、出会った島の方に聞いてみると何かしら仕事は見つかります。私のときはサービス業やインフラを整備する仕事、観光業、地域おこし協力隊、農業、漁業など、職種はかなり多くありました。

島内での転職も当たり前のようで、島全体で一つの企業みたいだな、と思いました。

テレワークで仕事をしていて、「どこに住んでいてもできる仕事だから」と家族で移住してる方も何組か仲良くなりました。

また、企業を考えている人は、商工会に入っておくと島内の自営業の仲間が増えて諸々協力してもらえたり、良い刺激になったりするようです。

④買い物について感じたこと

名産品のマンゴースーパーや家具店など、生活に必要なお店は一通り整っているため、その他に欲しいものは通販で購入するというスタイルでした。コンビニもほぼ24時間営業のお店が2件ありました。

最近では沖縄離島でも送料無料のネットショップが増えたため、離島住民には有難かったです。しかし商品の到着までは、1週間ほど見ておいた方が良いでしょう。

⑤休日の遊び方について感じたこと

砂浜と親子私は海が好きなので、島内のお気に入りの海岸や美しい景色を探したり、実際に海でシュノーケリングしたり、白い砂浜の上で満月を眺めながら夜通し語ったり、コロナ禍でもできる屋外の遊びがほとんどでした。しかし、もし飲食店が空いていれば居酒屋に入り浸っていたと思います。

久米島の場合、島の方が行く居酒屋と観光客の方が行く居酒屋が同じなので、島の方が「一緒に飲もう」と気さくに声をかけてくれることも多くあります。沖縄に古くから大切にされている「イチャリバチョーデー(一度会えば皆兄弟)」の精神が、私はとても好きです。

そして、子どもたちは釣りや海遊び、キャンプなど、アウトドアの遊びをしている様子をよく見かけました。

廃校になった小学校を無料で借りられるため(要予約)、友達同士でバンドを組んで文化活動をする子どももいます。

当時はコロナ禍でイベントは軒並み開催されなかったため、エイサーが鳴り響くお祭りなどの文化的な体験はできませんでした。しかし、少人数で集まってエイサー太鼓の練習をしている音や、夕方に海の方から聞こえてくる三線の音色に、心がホッとしたのを覚えています。

⑥移動について感じたこと

奥武島1号線私はフェリーで東京から車を持ってきていたので、島内移動は車でした。

久米島では車があった方が買い物やお気に入りの海など、行きたい場所に自由に行けるので便利です。島内は燃費の良い軽自動車の方が多い印象でした。

しかし、島内は町営バスやタクシー、レンタカーもあるので、公共交通機関に頼ることもできます。

⑦医療について感じたこと

島内には総合病院があります。幸いなことに、私は移住期間中は病気をしなかったため、病院はワクチンを打ったときだけ訪れました。

曜日ごとに科目の違う医師が沖縄本島から来て診察してくれます。急を要する場合は、ドクターヘリで沖縄本島の提携総合病院まで運んでくれるそうです。

⑧不便だったこと

私は希少な鳥を飼っています。久米島には動物病院はありますが、鳥専門の病院が無かったため、いざというときに鳥を診てくれる獣医さんがいないことには、少しヒヤヒヤしていました。

また、通販で翌日配送サービスを受けられない点も不便でした。離島で暮らす場合は、事前にしっかりと買い物の計画を練っておいた方が良いでしょう。

⑨沖縄の飲み会文化「模合(モアイ)」に体験参加してみたこと

比屋定バンタ沖縄には「ゆいまーる」という助け合いの精神が根付いていて、その中の一つに「モアイ」という文化があります。

モアイとは、ざっくりいうと同級生や縁があって集まったグループ内の者同志で毎月1回飲み会をする際に、一定の金額を出し合い、その中の1人が全額をもらえる、というものです。

全額もらえるのは人数に対して1回なので、自分で出したお金を一度機に回収しているだけなのですが、まとまったお金が集まるのは何かと便利らしく、沖縄では昔からずっと続いている文化だそうです。

また、月に1回の頻度で飲み会に参加できるので、夜の飲み会に出づらい奥様方の息抜きにもなっているとかいないとか……!

「モアイと称して飲みたいだけさぁー」と言ってる島の方もいました。

普段から顔を合わせることで協力しあえる仲間になっていくので、沖縄ならではの良い文化だなと感じました。

⑩強大な沖縄台風について

久米島のサトウキビ畑沖縄の台風は強力だと言われますが、実際に見てみると本当にすごいものでした。その威力は、畑のサトウキビがすべてなぎ倒されるほどです。

台風の前から海がしけるので、物資を島に運んでくれる船は1週間ほど運行停止になり、コンビニやスーパーの棚がすっからかんになります。もちろん飢え死にするほどではないのですが、久米島では普段から食料や日用品の備蓄は必須だと感じました。

また、携帯電話やインターネットの基地局も壊れ、停電&1日携帯電話が音信普通になるという事態にも遭遇しました。

私はサブ電源として太陽光発電セットを利用していたので、停電時でもあまり困りませんでした。そうでない場合も、島全部が壊滅的な被害を受けることはないので、違う地域に住んでいる方に電気を分けてもらえば乗り切れるでしょう。

居住期間中に巨大な台風を何度も乗り切ってきた島の方々に対処法を教えていただいたため、防災の知識は以前よりもぐっと増えました。

久米島に移住して感じたことはまだまだたくさんありますが、一旦ここで区切らせていただきます。

Q5.誰のアドバイスが移住の参考になりましたか?

A5.

ネットで沖縄移住した方が書いているブログなどを参考にして、イメージを作っていきました。

ブログには良いこと、困ったことも書かれていたので、自分だったら対処できることかな?と予め考えることができました。

Q6.これから移住しようとしている方へのアドバイスは?

シンリ浜気になる地域があったら、まずは旅行してみることをおすすめします!

行ってみると、現地の風土や住んでいる人の人柄が、自分や家族に合うかどうかが体感できます。

最近では1?2泊で農業体験付きの宿泊プランなど、移住者向けのプログラムを開催している自治体もあるので、気軽に参加してみると雰囲気を感じられますよ。

イメージが湧く土地が見つかったら、それから条件の擦り合わせをしていけば、理想の移住生活に近づけると思います。

まとめ

鳥の口いきなり移住すると考えるとハードルが高いですが、まずは好きな絶景スポット、アウトドアスポーツ、温泉、好きな食べ物の産地、自家製野菜作りなど、ワクワクすることを探し始めるのが、素敵な移住ライフへの近道だと思います。

日本には素晴らしい風土とコミュニティがたくさんあるので、ご自身やご家族にぴったりの場所が見つかるといいですね!


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