お風呂好き必見!温泉で見る日本の地域

豊富な湯量の温泉

日本は温泉天国と言われます。1都1道2府43県、どこにいっても天然温泉が湧いており、温泉がない都道府県は1ヶ所もありません。

その中でも湧出量や温泉を使った公衆浴場数などの多い温泉に恵まれたランキング上位県を集めてご紹介します。


文/泉よしか

温泉地数が多い都道府県トップ5

「温泉地」というのは宿泊を伴う施設がある温泉のこと。日帰り施設のみの温泉はカウントしません。一軒宿でも1温泉地となるため、小規模な温泉地が多い県が上位に入りやすいかも。


5位 青森県(127ヶ所)

浅虫温泉

本州最北の県がランクイン。ある程度の規模を持った温泉地としては「浅虫温泉」「大鰐温泉」「下風呂温泉」などが挙げられますが、むしろ一軒宿の秘湯に「酸ヶ湯」「黄金崎不老不死温泉」といった有名どころが多いかもしれません。


4位 福島県(132ヶ所)

磐梯熱海温泉

東北地方の中では首都圏から行きやすい福島県。「磐梯熱海温泉」「土湯温泉」「岳温泉」などが温泉街を有しています。「鬼滅の刃」で話題になった「大川荘」のある「芦ノ牧温泉」や、「スパ リゾート ハワイアンズ」の「いわき湯本温泉」も福島県です。


3位 新潟県(144ヶ所)

赤倉温泉

日本海側で圧倒的な温泉地数を誇る新潟県。なかなか”くせ”の強い温泉が多い県です。「赤倉温泉」「六日町温泉」などスキーに便利なエリアから、「月岡温泉」「咲花温泉」など緑色のお湯が魅力的な温泉も。また佐渡島にも温泉が湧いています。


2位 長野県(197ヶ所)

地獄谷野猿公苑

2位は高原リゾートのイメージが強い長野県がランクイン。「野沢温泉」「渋温泉」「白骨温泉」など、全国的に知名度の高い温泉地が数多く存在することも長野県の強み。一方では松本や上田など都市部周辺にも名湯が多い!それだけ温泉に恵まれた県なのです。


1位 北海道(234ヶ所)

登別温泉 大湯沼

トップは広大な面積がアドバンテージとなったのでしょうか、北海道が最多でした。有名どころとしては「登別温泉」や「定山渓温泉」があり、モール温泉で知られる「十勝川温泉」や函館近くの「湯の川温泉」も人気。ニセコや知床にもいい温泉が湧いています。


源泉総数が多い都道府県トップ5

温泉地と異なり、日帰り温泉だけのところや、一つの温泉地に沢山の源泉があるエリアもそれに応じてカウントされます。ここでは温泉地数以上に実力のある県がそろい踏み。


5位 熊本県(1,327ヶ所)

黒川温泉湯あかり

阿蘇山のパワーが下支えする熊本県。やはり大きな活火山周辺は温泉に強い!熊本県の温泉で圧倒的な知名度を誇るのは「黒川温泉」ですが、鄙びた情緒ある雰囲気だけでなく、個々の宿が自家源泉を所有している率も高く、色や香り、泉質に多様性があるのも人気の理由でしょう。


4位 静岡県(2,208ヶ所)

峰温泉大噴湯公園の間欠泉

伊豆半島の源泉数で激しい追い上げをみせた静岡県、面積で勝る北海道にあと一歩及ばず。伊豆玄関口の「熱海温泉」「伊東温泉」のほかにも、「修善寺温泉」を始めとして半島内には数多くの源泉が湧出しています。


3位 北海道(2,215ヶ所)

指宿温泉

そろそろ温泉地数では計れなかった実力派の登場です。九州最南で湯けむりを上げる鹿児島県には、「霧島温泉郷」と「指宿温泉」という二大巨頭があり、その両方にあまたの源泉が湧いています。その他にも小規模でマニアックな温泉が多い。


1位 大分県(5,102ヶ所)

別府地獄めぐり・血の池地獄

いよいよ真打の登場です。おんせん県の異名を持つ大分県は他の追随を許しません。2位との数を比較してくださいよ。そもそも「別府温泉郷」だけで他県を圧倒するレベル。そこに「湯布院温泉」が加われば鬼に金棒!一言で言って強すぎます。


温泉の湧出量が多い都道府県トップ5

湧出量とはつまり、温泉が湧いている量です。この上位県こそ温泉力の強い都道府県であると言って間違いないでしょう。これまでにランクインした県ばかりですが、温泉好きなら一度は住みたいと思う県がそろっています。


5位 熊本県(132,047 L/分)

山鹿温泉の足湯

九州では3位ですが、全国でも5位と大健闘。というか九州が温泉のパワー的に強すぎる。前述の阿蘇山周辺のほかにも、「山鹿温泉」や「玉名温泉」といった町中の名湯があります。


4位 青森県(147,494 L/分)

りんご風呂

唯一本州からランクイン。青森県は湯量、温度、泉質でも恵まれた温泉が多いのですが、町中にちょこちょこと上質な温泉が潜んでいるのもポイント。住めば温泉が身近にある生活ができそうです。


3位 鹿児島県(174,500 L/分)

霧島最古の岩風呂

鹿児島県は源泉総数だけでなく湧出量でもトップ3入り。「霧島」「指宿」以外にも、もくもくと噴煙を上げる桜島に近すぎる県庁所在地・鹿児島市にも温泉銭湯あり。神社から温泉が湧く「紫尾温泉」なども密かな人気。


2位 北海道(197,557 L/分)

定山渓温泉

ここでも北海道が2位に入ってきました。湯量豊富な温泉街からワイルドな秘境の温泉までバラエティに飛んでいるのが北海道の魅力。「豊富温泉」は石油くさすぎですし、「川湯温泉」は強酸性でピリピリと刺激的!


1位 大分県(29,8,416 L/分)

湯けむり展望台

圧倒的じゃないか我が県は……思わず独り言ちたくなる大分県は、単純に温泉地ごとの湯量を比較しても「別府温泉郷」「湯布院温泉」の2つが全国トップ3に入ってくる強さ。ほかにも「筋湯温泉」「長湯温泉」「天ヶ瀬温泉」と、他県なら一軍入りするレベルの温泉地がごろごろ後に控えています。


番外編 群馬県(草津温泉)

草津温泉 湯畑

ここまで読んで、あれ、「草津温泉」のある群馬県は?と思った方もいらっしゃるのでは。実は群馬県全体の湧出量はランクインするほどではないのですが、「草津温泉」のみに絞れば自然湧出量全国1位、あの「別府温泉郷」を凌ぎます(動力汲み上げも含めれば別府の方が上)。

しかしこれは十分立派な記録です。また群馬県には「伊香保温泉」「四万温泉」といった名湯がそろい、首都圏から近いという点が最大のポイント。番外編として強くオススメしたいと思います。


温泉に泊まれる旅館・ホテルなど宿泊施設が多い都道府県トップ5

独鈷の湯

温泉そのものだけでなく、それを観光にうまく活かしている地域が上位にランクイン。お出かけして楽しい都道府県が揃いました。


5位 群馬県(525軒)

ここで初めて群馬県がランキングに登場。群馬県における宿泊施設としても草津温泉が圧倒的で、かなりの割合を占めています。

しかし、アウトドアで人気エリアの「みなかみ10湯」や、標高の高いエリアに掛け流し乳白色のお湯が溢れる「万座温泉」など、選択肢が豊富なのは強みでしょう。


4位 北海道(690軒)

あまりにも広いので泊まらないと行けない、そんな理由もありそうな北海道。


3位 大分県(849軒)

源泉も湯量も多ければ、当然宿泊施設も多い!ここでも大分県が上位ランクイン。


2位 長野県(995軒)

ラグジュアリーなリゾートホテルから、合宿向けのコスパ宿まで、多様な宿泊施設が揃う長野県。夏は高原、冬はスノーリゾート、そして通年温泉でお楽しみがいっぱいです。


1位 静岡県(2,102軒)

やはり観光面では伊豆半島が強かった。また温泉で圧倒的なパワーを誇る九州勢を退けてのトップは、人口が多い首都圏からのアクセスが容易といった要因も。そもそも2位以下にダブルスコアなんですが!


温泉を使った公衆浴場が多い都道府県トップ5

野沢温泉 大湯

公衆浴場にはいわゆる「銭湯」のほかに、日帰り温泉や健康ランドなども含まれます。旅行者だけでなく、移住する人にとっても近くに良い温泉の公衆浴場があるかないかは大きなポイントです。


5位 大分県(396軒)

「別府温泉郷」は共同浴場が多いことでも知られています。別府八湯をめぐるスタンプラリーの参加施設はおよそ150湯。しかも100円程度で入れる温泉の多いこと!驚きです。これも豊富な湯量に支えられてのこと。


4位 北海道(437軒)

北海道は宿泊施設だけでなく温泉の公衆浴場も多い。実はこのランキングで、トップ5全てにランクインしているのは北海道だけです。さすがです。


3位 鹿児島県(518軒)

鹿児島県も公衆浴場の多い県。「霧島温泉郷」には日帰り温泉的な施設が多く、「指宿温泉」には共同浴場的な施設が多いです。


2位 静岡県(552軒)

伊豆半島に多様な公衆浴場があり、中には波打ち際の絶景ロケーションの露天風呂なども。また湯量豊富な「伊東温泉」には、地元のための公衆浴場も多く、これらは現地に住まないと入れないかもしれません。


1位 長野県(747軒)

静岡県同様、観光客向けの公衆浴場が多いだけでなく、松本市内からすぐの「浅間温泉」などには地元向けの公衆浴場がたくさん存在します。

「野沢温泉」には今でも湯仲間という温泉を管理する自治制度が生きています。これらはまさにその土地の生活に根差した温泉といえるでしょう。


日本に伝わる三大温泉の紹介

有馬温泉 有馬川

ここからはいわゆる三大○○という温泉を紹介します。まずは三名泉から。


三名泉の温泉

下呂温泉外(岐阜県)

清少納言の「枕草子」で紹介さされている三名泉は「有馬温泉(兵庫県)」「玉造温泉(島根県)」「ななくりの湯(三重県の榊原温泉と言われています)」の3ヶ所。

「有馬温泉」には金の湯と銀の湯があり、特に金の湯は日本で最も成分の濃い温泉として知られています。さすが三名泉。「玉造温泉」は現代では美肌湯として知名度が高く、「榊原温泉」は当時の泉源は枯渇してしまい、現在は新源泉となっています。

そして、 林羅山の漢詩文集に登場する三名泉は「草津温泉(群馬県)」「有馬温泉(兵庫県)」「下呂温泉(岐阜県)」の3ヶ所。こちらはいずれも現代でも知名度の高い温泉地ですね。特に有馬温泉はどちらの三名泉にも登場します。ぬかりない。


三古湯の温泉

道後温泉(愛媛県)

こちらも2種類の選び方があります。古事記・日本書紀に登場することから選ばれているのが「道後温泉(愛媛県)」「有馬温泉(兵庫県)」「白浜温泉(和歌山県)」。

延喜式神名帳に基づいて選定されているのは「白浜温泉(和歌山県)」の代わりに「いわき湯本温泉(福島県)」が入るラインアップ。

「白浜温泉」は風光明媚なビーチとパンダのいるアドベンチャーワールドが魅力。「いわき湯元温泉」にはハワイアンズがあります。古湯と言いつつ、現代でも家族で楽しめる温泉地となっています。


日本三美人の湯の温泉

温泉に入る女性

言い出しっぺは不明なのですが「川中温泉(群馬県)」「龍神温泉(和歌山県)」「湯の川温泉(島根県)」を指し、日本三大美人の湯ともいいます。いずれも肌がツルツルになるとされています。

また中央温泉研究所と温泉評論家の藤田聡氏の選定による日本三大美肌の湯というものもあり、こちらには「喜連川温泉(栃木県)」「斐之上温泉(島根県)」「嬉野温泉(佐賀県)」が選ばれています。三名泉の「玉造温泉」を含めて、美肌系では島根県が圧倒的なパワーを発揮していますね。


三大薬湯の温泉

草津温泉の湯もみ

日本三大薬湯は「草津温泉(群馬県)」「松之山温泉(新潟県)」「有馬温泉(兵庫県)」です。いずれも入れば分かる濃厚さ。それぞれタイプは異なりますが、薄めの温泉とはまったく違ったパワフルな浴感が楽しめます。ただし、入りすぎると倒れてしまうので注意。

草津と有馬が有名すぎるため、三大薬湯という表現は主に「松之山温泉」のPRのために用いられています。もちろん「松之山温泉」は薬湯の名に恥じない良い温泉です。

しかし三大○○に於いて圧倒的勝者は「有馬温泉」でした。それだけ歴史があり、泉質が優れ、さらには神戸を始めとした近畿の大都市から近いということが「有馬温泉」の強みなのでしょう。


※温泉に関するランキングの数値は環境省の令和2年度温泉利用状況を参考にしています。


移住の目的の一つに温泉を入れてみるのも大いにアリ!

露天風呂

日本はどの都道府県に住んでいても、温泉を気軽に利用できるほど温泉地がたくさんあります。温泉の成分が肌や体質に合う・合わないはありますが、温泉好きな人はお気に入りの温泉街や温泉郷の近くに住むと、日々の楽しみが増えるのではないでしょうか。

また、自分の家に温泉を引ければ、毎日温泉に入り放題!ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。


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