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福岡から日帰りで行ける!沖縄満喫モデルコース、沖縄移住の下見にも

うるま市宮城島の海

沖縄旅行と言うと、1泊〜3泊で行くのが一般的。ゆっくり楽しみたいなら2泊はしたいですよね。

しかし、沖縄に近い福岡からなら飛行時間も短く、第一便で到着し、最終便で帰るスケジュールなら日帰りでも十分沖縄観光を満喫できてしまいます。

そこで今回は、福岡から日帰りで沖縄を楽しむモデルコースをご紹介。沖縄が大好きで移住を考えている方向けに、日帰りで下見に行けるおすすめの移住先もご紹介します。

文/斎 信夫(沖縄市に6年半居住経験あり)


福岡から沖縄、1日でどこまで行ける?

那覇空港

福岡空港から那覇空港への第一便は、8時50分着のJTA便。フライト時間はわずか1時間35分。そして、最終便も同じくJTA便で那覇空港19時45分発。フライトは1時間40分、21時25分に福岡に帰ってこられます。沖縄滞在時間は11時間。これなら十分日帰り旅行は可能ですよね。

※JTA:日本トランスオーシャン航空、2022年5月現在のスケジュール

ただ、日帰りで行ける範囲は、那覇空港から車で60分程度のところになりますので、沖縄北部の沖縄美ら海水族館がある本部半島や、朝ドラ「ちむどんどん」の舞台でもあるやんばるエリアまで行くのはちょっと無理。高速を使えば80分〜120分なので行けないこともないですが、あちこちの観光スポットを巡るのは難しいです。

そこでおすすめなのが、沖縄中部から南部をぐるり周遊するモデルコース。

まず、那覇市の首里城で琉球王国の歴史に触れて、読谷村の残波岬で綺麗な海に感動。都屋漁港で漁師めしに舌鼓。うるま市の海中道路を通りのんびり離島気分に浸り、南城市のパワースポット斎場御嶽で神聖な空気に癒やされ、最後に豊見城市のウミカジテラスで綺麗な海を目に焼き付けて帰路へ・・・という流れ。

では、具体的にコースを紹介します。


沖縄中部〜南部を1日でぐるり周遊モデルコース


9:20 那覇空港近くのレンタカー店を出発(那覇市)

8時50分に、JTA(日本トランスオーシャン航空)福岡〜沖縄便が那覇空港に到着。近くのレンタカー店で車をレンタルして早速出発しましょう。

その前にちょっと注意点が。

レンタカー会社によっては、空港から20〜30分かかる豊見城市にある営業所まで向かうところもあります。できるだけ時間のロスを最小限に抑えるために、住所でいうと、小禄、赤嶺、宮城、具志あたりの空港に近いところに営業所があるレンタカー会社を選んで予約しておきましょう。このあたりだと、空港〜営業所の所要時間は5〜10分です。


09:50 首里城(那覇市)

再建工事中の首里城

那覇空港近くのレンタカー店から約30分(8.8km)で「首里城」に到着。

首里城は2019年の火災で正殿を含む建物9棟が焼損し、現在その再建工事が進められていますが、「見せる復興」に力を入れており、復興していく様子を間近で見ることができます。

工事中と言っても、正殿以外の守礼門、歓会門などの門は被害には遭っていませんので、以前のまま。那覇市街を見渡せる展望のよい場所にも入れますし、一部被害を受けた門も修復されています。

また、正殿入口にあった大龍柱も展示されています。門から仮設見学デッキがあり、復興の過程を解説するボードとともに、中の様子も見られるようになっています。世界文化遺産に登録された首里城本殿基壇(きだん)の遺構も展示中。

再建工事中の首里城、遺構などの展示

復興中の「首里城」を見学することができるのは、またとないチャンスとも言えます。

首里城公園の公式サイトにも説明がありますが、早周りコースだと30分で見学できます。


首里城公園の基本情報
  • 住所:沖縄県那覇市首里当蔵町3-1
  • 電話番号:098-886-2020
  • 営業時間:時期により変動。公式サイトをご参照ください。
  • 入場料:大人830円、高校生630円、小中学生310円
  • 定休日:7月の第1水曜日とその翌日 ※無料区域は年中無休
  • 公式サイト:https://oki-park.jp/shurijo/


那覇市 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/OKINAWA/naha


11:10 残波岬(読谷村)

残波岬

首里城公園を10時20分に出発し、近くの沖縄自動車道 那覇I.C.から石川I.Cまで高速を走行。約50分(47.9km)で「残波岬」に到着します。

「残波岬」は、高さ30mの断崖絶壁が約2km続き、岬の先には白亜の灯台がそびえ立つ、日本有数の絶景スポット。灯台からは、お天気が良いと慶良間諸島、粟国島、久米島まで見渡すことができる360度のパノラマビュー。

灯台までの遊歩道が整備されているので、駐車場に車を停めたら歩いて向かいましょう。20〜30分もあれば見学できます。


残波岬の基本情報
  • 住所:沖縄県読谷村字宇座1233番地
  • 電話番号:098-982-9220(読谷村役場都市計画課)
  • 灯台入場料:大人300円(中学生以上)
  • 入場可能時間:時期により変動。読谷村観光協会のページをご参照ください。
  • 公式サイト:https://www.yomitan-kankou.jp/tourist/watch/1611315137/


読谷村 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/OKINAWA/yomitan


11:55 都屋漁港で昼食(読谷村)

都屋漁港 海人食堂

美しい海に癒やされたら、今度は沖縄の美味しいグルメでお腹を満たしましょう。残波岬から約15分(6.4km)のところにある「都屋漁港」のセリ市場隣には鮮魚直売店があり、食堂の「海人(うみんちゅ)食堂」も併設されています。

海人食堂の海鮮丼

こちらのおすすめは、都屋の海人丼、マグロ丼、モズク丼、イカ墨汁など。特に海人丼は、大振りのマグロにイカ、エビ、イクラなどがたっぷりのった海鮮丼で、とれとれの新鮮さが魅力。衣が分厚く独特の触感の沖縄てんぷらも美味しいですよ。


都屋漁港(海人食堂)の基本情報
  • 住所:沖縄県中頭郡読谷村字都屋33
  • 電話番号:098-956-1640
  • 営業時間:11:00~16:00(ラストオーダー:15:00)、不定休
  • (直売店は、9:00~18:00 ※天ぷら受付は17:00まで)
  • 公式サイト:http://www.yomitangyokyou.com/shop.php


13:30 宮城島 果報バンタ(うるま市)

海中道路

都屋漁港を12時半に出発し、一般道をうるま市に向かって走行。途中海中道路を通り、約60分(33.8km)で宮城島に到着します。

海中道路は、勝連半島から離島に橋で繋がっている全長約5kmの道路です。途中のロードパークに車を停めると、すぐ間近に海が。時間に余裕があれば「海の駅あやはし館」にも寄ってお土産を買うのもいいですね。

果報(かふう)バンタ

宮城島で立ち寄りたいスポットが、「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」。製塩の様子を見学できる施設ですが、実はここで外せないのが絶景パワースポットの「果報(かふう)バンタ」。駐車場の裏手にあり、沖縄本島で一二を争うほどのエメラルドグリーンの美しい海が広がっています。エネルギーの通り道、龍神風道、三天御座も併せて見学し、自然と神様からパワーをいただきましょう。

ぬちまーす観光製塩ファクトリー

「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」のショップでは、常温瞬間空中結晶製塩法で作られたミネラルたっぷりのお塩「ぬちまーす」が売られているのでお土産にいかがでしょう。またカフェでは、人気の塩ソフトクリームも忘れずに。


ぬちまーす観光 製塩ファクトリー(カフェ)の基本情報
  • 住所:沖縄県うるま市与那城宮城 2768
  • 電話番号:098-923-0390
  • 営業時間:ランチ 11:00~15:00(L.O.14:30)、カフェ 10:00~17:30(L.O.17:00)
  • 定休日:年中無休
  • 公式サイト:https://nuchima-su.co.jp/


うるま市 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/OKINAWA/uruma


15:30 斎場御嶽(南城市)

斎場御嶽

ぬちまーす観光製塩ファクトリーを14時に出発し、高速と一般道を約90分(55.8km)走り、歴史文化が息づくまち南城市へ。次は、さらなるパワーをいただくために、琉球王国最高の聖地、世界文化遺産「斎場御嶽(せーふぁーうたき)」を訪れましょう。

駐車場と入場券売場は、「斎場御嶽」から徒歩約7分の「緑の館・セーファ」にあります。

「斎場御嶽」には、イビと呼ばれる霊域が6箇所あり、中でも祈りの場所である大庫理(ウフグーイ)と、2つの大きな岩が支え合う三庫理(サングーイ)は、必見。三庫理を抜けたところには、祖アマミキヨが天から舞い降りてきて、国づくりを始めたという琉球の聖地、久高島を望める場所が。神聖な空気を肌で感じ、清らかな気持ちになれます。見学時間は約50分。

斎場御嶽から望む久高島

斎場御嶽の基本情報
  • 住所:沖縄県南城市知念字久手堅539
  • 電話番号:98-949-1899
  • 開館時間:3月〜10月 9:00~18:00・11月~2月 9:00~17:30(最終チケット販売は閉館時間の45分前)
  • 定休日:2022年 5/30〜6/1・2022年10/25〜10/27(毎年変動)
  • 入場料:大人(高校生以上)300円、小・中学生 150円
  • 公式サイト:https://okinawa-nanjo.jp/sefa/


南城市 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/OKINAWA/nanjo


「緑の館・セーファ」から5分ほど歩いたところには、絶景が望める「知念岬公園」もあります。時間に余裕があれば寄ってみましょう。


知念岬公園


お子様連れには、DMMかりゆし水族館もおすすめ!

お子供様連れには「斎場御嶽」はちょっと退屈かもしれません。

日帰りモデルコースでは、沖縄美ら海水族館まではちょっと難しいですが、水族館は那覇空港に近い豊見城市にもあります。

イーアス沖縄豊崎

宮城島から、高速を経由し、約70分(53.8km)で到着する「DMMかりゆし水族館」へ行ってみましょう。イーアス沖縄豊崎というショッピングモールに隣接しており、約1時間で見学できますし、歩いてすぐのところに「美らSUNビーチ」もありますので、レンタカーを返却する時間まではこちらで過ごすのもおすすめです。

DMMかりゆし水族館

DMMかりゆし水族館の基本情報
  • 住所:沖縄県豊見城市豊崎3-35
  • 営業時間:時期により変動。公式サイトをご参照ください。
  • 入館料金:大人(18歳以上)2,400円、中人(13-17歳)2,000円、小人(4-12歳)1,500円
  • 公式サイト:https://kariyushi-aquarium.com/


17:00 ウミカジテラス(豊見城市)

ウミカジテラス

さて、いよいよ最後の目的地です。

斎場御嶽を16時20分に出発。一般道を約40分(24.1km)走ると「ウミカジテラス」に到着。

「ウミカジテラス」は、瀬長島西海岸に隣接の傾斜地にあるリゾート施設です。沖縄ならではの果物や食材を使ったグルメやスイーツが楽しめるお店、セレクトショップが47店舗もあり、連日多くの観光客で賑わっています。

ウミカジテラスのバリ料理店のミーゴレン

スイーツや沖縄グルメもいいですが、アジアングルメのお店もいくつかありますので、海外にいる気分でお食事を楽しむのもいいでしょう。ギリシャのサントリーニ島を思わせる白い建物に囲まれた中で、青い海を望みながらのお食事は最高の気分。最後に、沖縄の綺麗な海を目に焼き付けて那覇空港に向かいましょう。

なお、那覇空港やレンタカー営業所に近いことから、飛行機に乗る前に最後にここで楽しむという方が多いのですが、土日などは空港に向かう道が渋滞することもありますので、くれぐれも時間には余裕をもって!

ここから、那覇空港近くのレンタカー店(具志、赤嶺あたり)までは、約2km、7分ぐらいですが、渋滞を考慮して15〜20分ぐらいみておくことをおすすめします。

飛行機の出発時間が19時45分ですので、遅くとも、18時ぐらいには、レンタカーを返却するようにしましょう。


ウミカジテラスの基本情報
  • 住所:沖縄県豊見城市瀬長174番地6
  • 電話番号:098-851-7446(瀬長島ツーリズム協会)
  • 営業時間:店舗により異なる。公式サイトをご参照ください。
  • 公式サイト:https://www.umikajiterrace.com/


豊見城市 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/OKINAWA/tomigusuku


18:15 那覇空港ターミナルビル

ゆいにちストリート

出発時間の1時間半ぐらい前に空港に着くのがおすすめですが、空港でゆっくりお食事を楽しみたい、お買い物をしたいという方は、ウミカジテラスをパス。斎場御嶽、または、DMMかりゆし水族館の見学を終えたら、すぐにレンタカーを返却し、那覇空港に向かうのもいいでしょう。

「那覇空港ターミナルビル」には、沖縄グルメを楽しめる飲食店もたくさんあり、お土産コーナーも充実しています。2019年3月には、国内線ターミナルと新国際線ターミナルをつなぐ那覇空港連結ターミナルが完成し、「YUINICHI St.(ゆいにちストリート)」といったおしゃれなショッピングエリアも誕生しています。

今までのターミナルビルにはなかったこだわりのある沖縄土産店や、滑走路が一望できるフードコートもありますよ。


那覇空港旅客ターミナルビルの基本情報
  • 住所:沖縄県那覇市字鏡水150
  • 電話番号:098-840-1179
  • 営業時間:各店舗により異なる。インフォメーションは7:30~23:30。
  • 定休日:無休
  • 公式サイト:https://www.naha-airport.co.jp/


移住先の下見も!

伊計島の集落

綺麗な海に囲まれた田舎に移住してみたい!と思われている方には、沖縄がおすすめ。中でも、今回のモデルコース中で紹介したうるま市は、市街地には大型スーパーもある利便性の高いところなのに、橋でつながる離島が4つもあり、車で20〜30分も走れば離島気分が味わえます。また、船で15分のところには、人参の産地であることからキャロットアイランドと呼ばれる津堅島という離島も。

ニンジン展望台から見た津堅島

うるま市の島嶼地域では、お試し移住の制度があり、津堅島では、2022年2月にお試し移住のイベントも開催。市を上げて移住促進に取り組んでいます。地域コーディネーターの設置や空き家マッチングサポートなどの移住支援制度も。また、起業を支援する島ベンチャースクールを開催するなど、島でチャレンジ(起業)する取り組みをサポートしています。

そんなうるま市がどんなところなのか、日帰りで下見してくるのも良いかもしれません。


沖縄南部エリアには、他にもこんなおすすめスポットが!

福岡から日帰りで行ける!沖縄満喫モデルコース、いかがでしたでしょうか?

沖縄というと泊りがけで行かないと楽しめないと思っている方も多いかもしれませんが、福岡からなら日帰りでも十分沖縄を満喫できます。

ガンガラーの谷

特に那覇空港に近い沖縄南部エリアは、今回ご紹介したスポットの他にも、おきなわワールド、ガンガラーの谷、琉球ガラス村など、さまざまな魅力的な観光スポットがあります。

奥武島で人気の天ぷら

橋でつながる奥武島で人気の沖縄天ぷら(もずくなど)にかぶりつくのもいいですし、海沿いに点在する、おしゃれなカフェでまったりするのもおすすめです。

海が一望できるカフェ

今回ご紹介したモデルコースはあくまでも参考にしていただき、自分の好みに応じて色々とアレンジしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

楽しい沖縄旅行になりますように!

【ご注意】

道路事情、施設の混雑状況によっては、今回のモデルコースの時間通りに進まないこともあります。くれぐれも時間には余裕をもってお楽しみください。


沖縄県全域 基本情報

https://tabisumu.jp/search


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