
静岡・島田市&川根本町で空き家×アート拠点マッチングツアー廃屋がアトリエやスタジオに生まれ変わる一日 「fresh air」参加者募集
- なぜ今「アーティスト×空き家」なのか?ツアー誕生の背景
- プロジェクト名「fresh air」に込めた想い
- アーティスト・クリエイター×空き家マッチングツアー概要
- 当日のスケジュール(予定)
- 見学予定の4つの空き家——それぞれの「素材」としての魅力
- エリア紹介① 六合エリア(島田市)——都市と田園が交差する暮らしやすさ
- エリア紹介② 高郷エリア(川根本町)——深い霧と清流が育む“インスピレーションの里”
- 各団体の取り組みと役割
- こんなアーティスト・クリエイターにおすすめ
- 担当者メッセージ——「空き家とアーティストのランデブー」をつくる
- お問い合わせ先
- まとめ——「廃屋」から「創造の拠点」へ、一歩を踏み出す日
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「思い切り制作できるアトリエがほしい」「古い建物を、自分の手で“作品”として育ててみたい」——そんなアーティストやクリエイターに向けて、静岡県島田市・川根本町を舞台にした 空き家マッチングツアー「fresh air」 が2026年1月31日(土)に開催されます。
当日は、JR東海・六合(ろくごう)駅周辺の住宅地から、山あいの川根本町まで、個性の異なる空き家4物件を内覧。さらに、地域住民や先輩移住者、行政担当者との交流会も行い、「空き家を活用した創作拠点づくり」の可能性を一日かけてじっくり探っていきます。
「地方の廃屋」として閉ざされてきた建物に、新しい息吹を吹き込む今回のツアー。空き家の課題とアーティストの制作環境の悩み、その両方に向き合うプロジェクトの背景や、当日の流れ、エリアの魅力をご紹介します。
なぜ今「アーティスト×空き家」なのか?ツアー誕生の背景
総務省の調査によると、全国の空き家数は2023年時点で900万戸を超えています。静岡県でも空き家は年々増加しており、とくに川根本町のような中山間地域では「住み手が見つからない」「解体費用が出せない」といった理由から、空き家が地域のあちこちに点在する状況が続いています。
一方で、都市部で活動するアーティストやクリエイターからは、
・制作スペースが狭く、大きな作品づくりが難しい ・家賃が高く、アトリエを別に借りる余裕がない ・音やにおいの問題で制作に気をつかう
といった声も多く聞かれます。「思い切り表現できる場所」を求める気持ちは強いものの、それをかなえる拠点探しは簡単ではありません。
そこで生まれたのが、アーティスト・クリエイターと地域の空き家をつなぐ今回の アートによる空き家活用パイロット事業「fresh air」 です。一般的な住居としては敬遠されがちな 築古物件や廃墟感のある家屋に、新たな価値を見いだす ことをコンセプトに、空き家を「創作のキャンバス」として再解釈していきます。
プロジェクト名「fresh air」に込めた想い
事業名である「fresh air」には、長く閉ざされてきた空き家に風を通し、「空気を入れ替える」という意味が込められています。
扉を開けて窓を開き、埃を払いながら空間と向き合う——。その行為そのものが、アーティストにとっては「場づくり」であり「作品づくり」の一部でもあります。また、外から訪れるアーティスト自身が地域にとっての 「新しい風」 となり、住民との対話やプロジェクトを通じて、新たな文化や視点をもたらすことも期待されています。
「空き家=困ったもの」というイメージから、「空き家=可能性のかたまり」へ。視点を変えることで生まれるマッチングの場が、このツアーです。
アーティスト・クリエイター×空き家マッチングツアー概要
今回のツアーは、静岡県文化財団が設置する アーツカウンシルしずおか が主催し、静岡ガスグループ 株式会社Sweets Investment(空き家買取専科) が企画・運営を担当します。アートと不動産・空き家再生のプロがタッグを組むことで、単なる「物件見学」にとどまらない内容となっているのが特徴です。
- 名 称:アーティスト・クリエイター×空き家 マッチングツアー
- 事業名:2025年度アートによる空き家活用パイロット事業「fresh air」
- 日 時:2026年1月31日(土) 10:30〜17:00
- 場 所:静岡県島田市・川根本町エリア
- 対 象:制作拠点やアートプロジェクトの場を探しているアーティスト、クリエイター
- 主 催:アーツカウンシルしずおか(公益財団法人静岡県文化財団)
- 企画・運営:空き家買取専科(静岡ガスグループ 株式会社Sweets Investment)
- 参加費:無料
- 定 員:8名(先着順)
- 申込期間:2025年12月16日〜2026年1月24日 正午(定員になり次第締切)
集合場所は、JR東海・六合駅(島田市)。駅から徒歩圏内の物件を見学したあと、車で川根本町エリアへ移動し、さらに個性豊かな3物件を訪ねます。物件見学後は、地域住民や川根本町役場職員、地域コーディネーターらとの交流会も予定されています。
申し込みフォーム(Googleフォーム) https://forms.gle/EJCrfosNy7Hc8Rgw6
当日のスケジュール(予定)
ツアーは、制作拠点を探すアーティストにとってイメージが膨らみやすいよう、物件内覧と地域との対話の時間がバランスよく組まれています。
- 10:30 JR東海・六合駅集合、徒歩移動で物件①へ
- 島田市内の物件①・②を内覧(駅近平屋、二戸一タイプの平屋など)
- 車で川根本町へ移動し、物件③・④を内覧(廃墟感のある平屋、移住者向け住宅など)
- ランチ・交流会(和彩食堂 あけぼのにて、地域住民や行政担当者、コーディネーターと意見交換)
- 17:00頃 JR東海・六合駅に到着・解散
なお、集合場所から各物件への移動は、ツアーが用意する車に同乗していただきます。主催者負担で国内旅行傷害保険にも加入するため、はじめて地域を訪れる方でも安心して参加できます。
ツアー当日は雨天決行ですが、荒天が予想される場合は前日15時までに開催可否が判断されます。
見学予定の4つの空き家——それぞれの「素材」としての魅力
今回内覧予定の物件は、すべて性格の異なる4軒。それぞれが、アーティストのアイデア次第でまったく違う姿に生まれ変わるポテンシャルを秘めています。
①島田市道悦:駅近のレトロ平屋(築52年・5DK)
JR六合駅から徒歩約6分という好立地に建つ、築52年の平屋一軒家(約83.58㎡・5DK)。簡易リフォームが施されており、ある程度の生活インフラは整っていますが、 新規入居者によるDIYも可能 です。
作品制作の拠点としてはもちろん、「ギャラリー兼住居」や「地域に開いたスタジオ」など、駅近ならではの使い方もイメージしやすい物件です。
②島田市川根町身成:二戸一の平屋(築36年・2DK×2戸)
幹線道路沿いに建つ、2DKの平屋が二戸連なった物件(約129.18㎡)。2年前までは企業の社員寮として使われており、
・片方を住居、もう片方をアトリエに ・一方を個人工房、もう一方をショップスペースに
といったように、「住む」と「見せる/売る」を同じ敷地内で組み合わせる使い方がしやすいのが魅力です。近くにはホームセンターやコンビニ、ドラッグストアがあり、日々の制作に必要な資材調達にも困りません。
③川根本町高郷地区:廃墟感のある平屋(築62年)
約92.81㎡の平屋一軒家で、広さは十分。ただし、経年による劣化も見られるため、 「自分の手で場を作り込んでいきたい」 タイプの方にぴったりです。
朽ちかけた床や壁、残された生活道具……そうした“痕跡”をあえて活かすのか、思い切って白箱に変えるのか。空間づくりそのものが大きな創作行為となる物件です。一部条件付きですが、川根本町の移住者向け家賃補助の対象物件でもあります。
④川根本町上長尾:移住者向け住宅(二階建て・築37年)
約132.45㎡の二階建て住宅で、こちらも簡易リフォーム済み。目の前には小学校があり、子どもたちの声が聞こえる生活環境です。住居としての安心感が高く、
・家族で移住しつつ、1階を制作・展示スペースに ・アーティスト・イン・レジデンス的な場として運営
といった、暮らしと仕事を組み合わせた使い方がイメージしやすい物件です。こちらも川根本町の移住者向け家賃補助の対象となる可能性があります(詳細はツアー当日やその後の個別相談で確認可能です)。
エリア紹介① 六合エリア(島田市)——都市と田園が交差する暮らしやすさ
JR六合駅を中心とする周辺エリアは、住宅地と田畑がほどよく混ざり合う環境です。新しい宅地開発も進み、島田市内でも高齢化率が比較的低いことから、子育て世代や若いファミリーにも人気があります。
市役所や医療機関、商業施設もアクセスしやすく、隣接する藤枝市への移動もスムーズ。都心ほどの喧騒はないものの、「生活利便性」と「ちょうど良いローカル感」が両立しているエリアです。
都市部のギャラリーやクライアントとつながりを持ちつつ、日々の制作は落ち着いた環境で。そんな二拠点的な働き方を考えているアーティストにとっても、六合エリアは魅力的な拠点候補になるでしょう。
エリア紹介② 高郷エリア(川根本町)——深い霧と清流が育む“インスピレーションの里”
川根本町・高郷(たかごう)地区は、南アルプスの懐に抱かれた山あいの集落です。眼下には大井川が流れ、周囲には茶畑やゆず畑が広がります。高地特有の深い川霧が立ちこめる風景は、どこか幻想的で、時間の流れがゆっくりと感じられる場所です。
春の新緑、夏の深い緑陰、秋の紅葉、冬の静寂——四季ごとにまったく違う表情を見せる自然環境は、まさに「大地のギャラリー」。作品のモチーフを探すにも、思索にふけるにもぴったりの環境です。
また、川根本町は銘茶「川根茶」の産地としても知られており、茶畑の風景そのものが地域の文化を物語っています。自然とともに生きる暮らしや、ローカルな産業に寄り添うアートプロジェクトを構想している方にとっても、大きなヒントが得られるはずです。
川根本町移住ポータルサイト https://iju-kawanehon.jp/
各団体の取り組みと役割
空き家買取専科(静岡ガスグループ 株式会社Sweets Investment)は、 「共に開いて、風を通す 空き家に光を、心に彩りを」 を掲げ、静岡県内で400件以上の空き家再生の実績を持つ不動産買取専門店です。単に物件を売買するだけでなく、行政や地域と連携しながら、移住促進や働き方改革にも取り組んでいます。
アーティストと空き家をつなぐ今回のツアーでも、物件選定や利活用の相談などを通じて、参加者一人ひとりの「こう使いたい」を現実に近づけるサポート役となります。
空き家買取専科(静岡ガスグループ 株式会社Sweets Investment) https://akiya-kaitori.jp/
主催の アーツカウンシルしずおか は、「視点をかえる 発想をひらく」をキーワードに、地域資源を活かしたアートプロジェクトや、社会課題に取り組む住民主体の活動をサポートしている組織です。まちづくり、観光、福祉、教育など、多様な分野とアートをつなぎながら、創造的な地域づくりに取り組んでいます。
アーツカウンシルしずおか https://artscouncil-shizuoka.jp/
こんなアーティスト・クリエイターにおすすめ
今回の「fresh air」マッチングツアーは、たとえば次のような方にぴったりです。
- 大きな作品や立体作品を制作できるスペースを探している
- 廃屋や古民家を、自らの手でアート空間として再生してみたい
- 地域住民と一緒にプロジェクトを育てる、長期的な関わり方に関心がある
- 都市とローカルを行き来しながら、二拠点的な活動スタイルを模索している
ツアーに参加したその場で契約までは行いませんが、「この物件を使ってみたい」「もう少し詳しく話を聞きたい」と感じた場合は、後日につながるサポートも用意されています。まずは一度現地の空気を吸い、建物と地域の雰囲気を肌で感じてみてください。
担当者メッセージ——「空き家とアーティストのランデブー」をつくる
ツアーを企画した空き家買取専科の石川さんは、次のような想いを語っています。
「空き家は、“使いたい!”と必要としてくれる人が一人現れた瞬間から、空き家ではなくなります。現場に足を運び、実際に中を見て、インスピレーションが湧くかどうかを確かめてほしい。普通に暮らしていたら出会うことのなかったアーティストと空き家の出会い、その瞬間に生まれるエネルギーを大事にしたいんです」
古い家の匂い、窓から差し込む光、床のきしみ、遠くから聞こえる川の音——。それらすべてが、作品づくりのスタート地点になるかもしれません。
お問い合わせ先
ツアーの内容や参加条件について詳しく知りたい方は、以下までお問い合わせください。
空き家買取専科(静岡ガスグループ 株式会社Sweets Investment)
担当:石川・三輪
TEL:0120-76-0802
E-Mail:info@akiya-kaitori.jp
まとめ——「廃屋」から「創造の拠点」へ、一歩を踏み出す日
空き家マッチングツアー「fresh air」は、単に物件を内覧する場ではなく、 アーティストと地域、そして空き家が出会うための実験の一日 です。
都市では見つけにくい「広さ」と「自由度」、山あいの集落ならではの「静けさ」と「濃密な自然」、駅近エリアの「暮らしやすさ」と「アクセスの良さ」——。そのすべてを一度に体感できるこのツアーは、これからの創作拠点や暮らし方を考えるうえで、大きなヒントを与えてくれるはずです。
「いつかアトリエを持ちたい」「地方の空き家を舞台にしたプロジェクトをやってみたい」と思っていた方は、ぜひこの機会に静岡・島田市&川根本町を訪れてみませんか。閉ざされた空き家の扉を開けるその瞬間から、新しい表現と出会いの物語が始まります。





