石川県七尾市・中能登町・羽咋市で2泊3日のワーケーション体験レポート!youtube等で活躍中のインフルエンサー"あゆっし"が石川県・能登半島でワーケーション体験!
- 【福井県坂井市】結婚×移住で育む家族のカタチ
- 【福井県坂井市】自治体主催の婚活イベント(移住促進&マッチングツアー)参加レポ
- 日本全国の地方自治体の首長にお話を伺う「日本全国首長対談」シリーズまとめ
石川県七尾市・中能登町・羽咋市で2泊3日のワーケーション体験レポート!
石川県というと金沢や輪島が有名ですが、能登半島の中央に位置する七尾市・中能登町・羽咋市も、絶景・パワースポット・グルメと、知る人ぞ知る魅力満載のエリアなんです。しかも最近はテレワークスペースも充実。今回はyoutubeやインスタグラムで活躍中のお友達、インフルエンサーあゆっしと一緒に2泊3日のワーケーションを体験してきました。本物の宇宙船見学やミシュランひとつ星のレストランとレジャーやグルメを満喫しながら、お仕事もサクサク進んだ3日間の様子を紹介します。
文/鈴木由香
【目次】
- ワーケーションとは
- 七尾市・中能登町・羽咋市はどんな場所?
- 1日目 中能登町
- 2日目 七尾市
- 3日目 羽咋市
- 2泊3日じゃ短すぎ!遊びも仕事も充実したワーケーション
ワーケーションとは
最近注目のワーケーション。「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、帰省や旅先など自宅以外の場所で、リモートワークを活用しながら休暇と仕事、両方を行うことです。
七尾市・中能登町・羽咋市はどんな場所?
本州の中央、日本海側に位置している石川県能登半島。さらにその真ん中にあるのが七尾市・中能登町・羽咋市です。世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」が広がり、豊かな自然に囲まれ、里山里海の幸にも恵まれています。
歴史と文化が根付いたこのエリアでは、年間を通して多くのお祭りやイベントを開催。地域の人達の結びつきも深く、都会にはないあたたかな人間関係が築かれています。
石川県の中心都市金沢までは、車、JR七尾線、どちらを利用しても約1時間ほど。東京方面からは羽田空港との間を1日2便往復している、能登半島の空の玄関「能登空港(のと里山空港)」からも車で1時間圏内です。ほどよい田舎で、自然・食・温泉・文化を堪能できるエリアです。
1日目 中能登町
1日目に出かけたのは中能登町。伝統工芸を体験し、パワースポットでテレワーク、おばあちゃんの家のような古民家宿に宿泊しました。
【体験】能登上布会館
中能登の伝統産業である能登上布。約2000年前から伝わる麻織物です。熟練の職人が、糸から紡ぎ、櫛型の染付道具で染め、機織り機で織りあげた布は、独特な透け感と光沢が美しい上質なもの。
「能登上布会館」では、制作過程の見学と実際に機織り体験をすることができます。
教えてくれるのは現役の機織り達人のお母さんたち。自他ともに認める不器用な私は、何度も何度も糸を切ったり、杼を飛ばしたり…。お母さんは嫌な顔もせず、ニコニコと毎回直してくれました。そのうち慣れてくると、機織りに集中して心が無に!ほんの10㎝でも、織りあげたときの達成感はひとしおでした。
- 施設名 能登上布会館
- 営業時間 9:30~16:00(4月~9月) 9:30~15:00(10月~3月)
- 定休日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- 入館料 入館無料 体験料3,000円(70cm)
- 住所 石川県鹿島郡中能登町能登部下1
- 電話番号 0767-72-2233
- 公式サイトのURL https://www.town.nakanoto.ishikawa.jp/soshiki/kikaku/4/1/1/1325.html
【観光・テレワーク】天日陰比咩神社
2000年以上の歴史を持つ「天日陰比咩神社 ( あめひかげひめじんじゃ )」。鳥居の前に立つだけで、なにやら神聖な気が感じられます。後方の石動山までの間に多くの神様が祀られ、どんな願い事も聞き届けてくださるとか。
境内に湧く多くの湧き水は、近隣が水不足の時も水が枯れることはなく、大祭では必ず雨が降るほど水にご縁のある神社。こちらの水と地元のお米を使って、お供え用のどぶろくを醸造しています。中能登町は国から「どぶろく特区」の認定を受けていますが、神社でどぶろくの醸造が認められているのは全国でも数少なく、とても貴重です。
本来なら氏子さんしか飲むことができないどぶろくですが、一般の人も飲む機会があるんです。それは、テレワークすること。
何とこちらでは神社の社務所でワーケーションができるんです。それぞれ思い思いの場所でパソコンを広げてしばらくお仕事。境内の中なので、雑音もなく集中できます。夏は参道の緑と心地よい風に癒される縁側の廊下が人気なのだとか。疲れたら湧き水で淹れたコーヒーを自由に飲むこともできます。そして、仕事の後のご褒美はどぶろく!もっと甘いのかと思ったら、キリリとした辛口で、シュワシュワした発泡感がクセになりそうです。
神様のご加護もあったのか、仕事もスムーズに進みました。
- 施設名 天日陰比咩神社
- 住所 石川県鹿島郡中能登町二宮甲8
- 電話番号 0767-76-0221
- 公式サイトのURL http://amehikage-hime.jp/
- ※テレワーク利用料はお気持ちとのこと
【ショッピング】道の駅 織姫の里なかのと
どぶろくのおいしさが忘れられなくて、「道の駅 織姫の里なかのと」へ。中能登の新鮮な野菜や能登豚、鮮魚のほかに特産品も販売しています。もちろん、どぶろくや日本酒も。
中能登では弥生時代のものと判明した日本最古のおにぎりが発見されています。本物は石川県埋蔵文化財センターに保管されていますが、レプリカをここで見ることができます。
- 施設名 道の駅 織姫の里なかのと
- 営業時間 産直織姫市場:8:45~18:30
- フードコート織姫ダイニング:11:00~18:00
- (店舗都合により短縮の場合がございます)
- 定休日 産直織姫市場:1/1.2・第1.3木曜日(1月~3月)
- フードコート織姫ダイニング:1/1.2(テナントが交替で定休日はございます)
- 入場料 なし
- 住所 石川県鹿島郡中能登町井田部10−1
- 電話番号 0767-76-8000
- 公式サイトのURL http://orihime-nakanoto.jp/
【宿泊】おり姫の宿くつろぎ
宿泊は築136年の古民家を改装した「おり姫の宿くつろぎ」。1日1組限定の民宿なので、たくさんのお部屋を自由に使うことができます。笑顔が素敵な御夫婦が、まるで親戚のように温かく迎えてくれました。 まずは囲炉裏の前で干し柿とお茶でひと休み。夕ご飯は発酵食が中心の滞在飯(たいざいめし)です。中能登への移住を考えている人に食べて欲しいと、地元の食材を伝統的な調理法で作ったお惣菜が並ぶ、おいしくて体に良いメニュー。
素朴な家庭料理と思いきや、天ぷらには小さく刻んだ海老が入っていたりと手が込んでいます。どこか懐かしさを感じる味の中でひとつ衝撃的だったのが、どぶろく汁。粕汁より甘さは控えめで、野菜の旨味がより感じられます。しかも食べた後は体の芯からポカポカに!すっかりこの味の虜になりました。
デザートはお屠蘇で煮た黒豆とコーヒーゼリー。最後までワザありです。
食事の後はゆっくりお風呂をいただき、私はこたつのあるお部屋でパソコン作業。本当に自宅のように寛いでしまいました。
夜は温かいお布団が用意されていて、広いお家で夜中寒いのではと心配していましたが、朝までぐっすり熟睡。翌日の朝ごはんにもどぶろく汁が出て、大喜びでいただきました。
宿を経営している島さんご夫妻は、以前からこちらに住んでいたわけではなく、当時宿泊施設が少なかった中能登に移住してきて、2018年に民宿を開業。現在は同じように移住してきた人の相談にものっています。
旅行者にも移住者にも、頼れる親戚のおじさん・おばさんといった感じです。