二段階移住とは?

田舎風景移住を考えている方は、「二段階移住」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は普通の移住との違いや、メリット・デメリットについて解説します。


文/長井杏奈

二段階移住とは?

夏の田舎風景二段階移住とは、段階にわけて移住を行うことです。まずは行きたいエリアの都心部に移動し、そこで暮らします。現地での生活に慣れてきたら、移住したい先に引っ越します。

一般的には、まずは賃貸を借りて住み、本格的に移住しようと決めてから物件を購入。このように移住を二回に分けることで、いきなり引っ越すよりもリスクを下げられることが特徴です。

二段階移住のメリット

メリット二段階移住には、いくつものメリットがあります。「移住はしてみたいけど、不安がある」という方には非常におすすめの方法です。

合わないと思ったら移住先を変えられる

二段階移住をする最大のメリットは、移住先に少しずつ入り、もし「違う」と感じたらすぐにやめられることです。例えば「古民家を購入して、リノベーションして住みたい」と考えている方は多いですが、家を買ってしまってから「帰りたい」と思っても、身動きが取りにくいでしょう。

購入した物件をすぐに売って元の地域へ戻る方法もありますが、ほとんどの場合、購入金額より売却金額の方が下回りますし、そもそも地方では買い手が見つからないことも少なくありません。

まずは賃貸に住んで街の雰囲気などをつかむことで、数百万円、ときには数千万円をムダにするというミスが避けられます。

地域の情報を集められる

住みたいエリアの近くにある都市部で暮らすと、そのエリアの情報を仕入れやすくなります。地元の方と仲良くなって話を聞いたり、実際に足を運んだりできるので、「思っていたのと違う」というギャップが小さくなるでしょう。

もちろん、最近はネットでリサーチすることもできますが、オンラインで出ている情報量はそれほど多くありません。小さな市町村の場合、ほとんど何もわからないこともあります。やはり生の声を聞いたり実際に目で見たりして初めてわかることも多いので、最初の移住の段階で積極的にリサーチしてみてください。

仕事を見つけた状態で移住を始められる

特に東京やその他の都市部から地方に移住する場合、「収入は大丈夫か」「仕事はあるのか」といった点が大きな悩みになるのではないでしょうか。たしかに、都内に比べるとほかの都道府県は仕事の量が限られています。

二段階移住をすれば、ゆっくり仕事を探すことが可能です。県内でも都市部に住むことで求人も多く、時間をかけて吟味できます。また今いる場所での仕事をリモートで継続する場合、「本当に完全リモートで仕事ができるのか」をお試しできるという側面もあります。

早い段階で友達を作れる

移住してみたものの、近くに誰も知り合いがいなければ寂しいものです。二段階移住をすれば、まずは最初の場所で友人を見つけ、そこから輪が広がることがることもあります。特に過疎地域では排他的な雰囲気の地域もありますが、都市部であれば一般的な人づきあいもしやすいでしょう。

友達ができれば、「あのエリアはこういう特徴がある」「長く住むならあちらの方がおすすめ」などの情報を集めやすくなります。

二段階移住のデメリット

デメリット二段階移住には、メリットだけでなくデメリットもあります。事前に確認したうえで実行するようにしましょう。

時間がかかる

いきなり移住してしまえばすぐに新しい生活が始まりますが、二段階移住をするとなるとより長い時間がかかります。例えば子どもの学校などに合わせようとすると、上手く二段階移住のタイミングがつかめないこともあります。

お金がかかる

時間だけではなく、お金も余分にかかる点にも注意が必要です。まず、現地から最初の移住先へ移動するときの引っ越し代がかかります。そして最初の移住先の賃貸を探し、そこで初期費用などが発生します。さらに、その後は二段階目の移住でも購入費用や引っ越し費用を負担しなければなりません。

ただし、いきなり物件を買ってしまってそれを手放して帰るとなると数倍の出費になるため、そのリスクを抑える必要経費だとも考えられるでしょう。

二段階移住を成功させるコツ

移住が成功した女性のイメージ画像せっかく二段階移住にチャレンジするなら「やってよかった」と思いたいですよね。そのためにも、以下の2つのコツを抑えてください。

最初の移住ではなるべくコストを抑える

最初の移住は、あくまで「本当にこのエリアで暮らせるのか」「本当に移住ができそうか」などを判断するためのものです。そこで暮らすことも大切ですが、第一の目的ではありません。

そのため、豪華な賃貸を借りたり、必要以上にその地域の観光などをしすぎて散財したりといったことは避けましょう。できる範囲で出費を抑えて、二段階目の本格移住に向けて資金を貯めておいた方が、長期的に見て楽しく生活ができます。

家族の人数などにもよりますが、最初の移住ではシェアハウスに住み、二段階目で物件を購入する方法もおすすめです。

自治体の制度を活用する

東京以外の都道府県では長年、人口が減り続けているため、自治体が移住者を誘致するための多様な施策を行っています。例えば古民家を無料で借りられたり、地域の食べ物が贈呈されたりと、内容はさまざまです。

こうした制度を知っているのと知らずに移住するのでは、大きな違いが生まれます。最初の移住の段階で調べておくことで、よりお得に移住を実行できるでしょう。

二段階移住で新しい生活を始めよう

今回は、二段階移住について解説しました。二段階移住は特に高知県で盛んにPRされている方法ですが、どの地域でも行うことができます。いきなり移住をして失敗しないためにも、ぜひ検討してみてください。


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