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人口の社会増減とは?地域へどんな影響がある?社会増TOP50の自治体

移住やワーケーションを検討している人は、「社会増減」を指標の一つにするといいかもしれません。特に、「少子高齢化」や「過疎」に関連して「社会増減」という言葉はよく耳にするようになったのでは。

「社会増」の多い地域は、東京や大阪といった都市部です。しかし「増減率」の観点でみれば、都心から離れた地域にも社会増TOP50にランクインしている自治体が多くあります。

今回は社会増減とは何かを解説したうえで、増減率の高い自治体TOP50から、移住やワーケーションにおすすめの地域を紹介します。ぜひ参考にしてください。


文/山根 健

社会増減とは?

人口

「社会増減」とは、転入・転出による人口の増減のことです。転入よりも転出する人口が多ければ、「社会減」、転入の人口が転出を上回れば「社会増」となります。

社会増減と対になる用語として「自然増減」があります。自然増減とは、出生数から亡くなった人の数を引いた数値です。出生者が死亡者よりも多ければ「自然増」、少なければ「自然減」となります。

出生率の低下により、日本では2007年以降、自然減の状態が続いています。総務省統計局による2021年の人口推計では、15年連続で自然減少していることが発表されました。

自然増による地域の活性化の望みが薄いとなると、移住やワーケーションを検討している人は社会増の地域を探してみるいいかもしれません。


社会増減が地域に与える影響と関係性

過疎化

2022年に発表された総務省の人口推計によると、日本の総人口は1億2,550万2,000人で、前年と比較して64万4,000人(-0.51%)の減少となりました。総人口は2008年の1億2,808万人をピークに2011年の1億2,783万人以降、減少し続けています。


特に、地方の過疎地域では出生数の低下による自然減に加えて、社会減の問題が深刻です。社会減により過疎化が進行すれば、以下のようにさまざまな問題が生じます。

  • 飲食や娯楽、医療機関などの生活関連サービスの縮小
  • 税収減による行政サービスの低下
  • 住宅需要の減少による空き家・空き店舗の増加
  • 工場跡地や農耕放棄地の増加
  • 地域コミュニティの縮小 など

地方への移住を希望している人にとっては、「住宅需要の減少」と「地域コミュニティの縮小」が気になる点ではないでしょうか。住宅の需要が高いと価格は上がりますが、地域に最低限の人気がなければ新しい家が建つことは少なくなります。「老朽化した物件ばかりで、希望に合う住宅がみつからない」という事態にもなりかねません。


また、地域コミュニティの縮小が進めば、活気がなく住みにくい土地になってしまいます。「移住先やワーケーション先は、活気のある街がいい」と考えている人も多いのではないでしょうか。そこで、候補地には社会増減率の高い自治体をおすすめします。


2021年、日本で社会増減率が高い地域TOP50

郊外の住宅地

総務省が2021年8月に公表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」。そのデータをもとに、新・公民連携最前線によって作成されている「人口増減率ランキング」2021年の全国TOP50は以下の通りです。

上記の自治体の中から、あまり知名度が高くない地域ではあるものの、移住やワーケーションにおすすめの場所を紹介します。


注目すべき自治体は?

都市部から離れた地方自治体でありながら、社会増減率の高かった以下の3地域を紹介します。

  • 滑川町(埼玉県)
  • 大山崎町(京都府)
  • 嘉島町(熊本県)


東京へのアクセスがよく大自然の広がる滑川町(埼玉県)

国営武蔵丘陵森林公園 コリウス

首都60km圏内にあり、埼玉県のほぼ中央に位置する滑川町(なめがわまち)。東武東上線の始発駅があり、池袋駅まで1時間ほどです。東京への通勤時間は座れることもあり、「転職せずに移住をしたい」という人から注目を集めています。

町の半分以上がなだらかな丘陵地で、北東部には東京ドーム約65倍の面積がある国営武蔵丘陵森林公園が広がる滑川町。休日はアスレチックやゴルフなど、アウトドアを楽しめます。

自然体験プログラムや農業体験イベントなども盛んに開催されています。滑川町で豊かな自然を満喫してはいかがでしょうか。

 

滑川町 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/SAITAMA/namegawa



京都と大阪の境にあり交通の便にすぐれる歴史の町 大山崎町(京都府)

大山崎町

京都府の南部に位置し、府内で一番面積の小さな大山崎町(おおやまざきちょう)。歴史の舞台になった地域で、1582年の「山崎の戦い」では西部の天王山で豊臣秀吉が明智光秀を打ちとりました。山崎駅の駅前には、国宝に指定されている千利休の茶室「待庵」があることでも有名です。

京都の南部で大阪に面する大山崎町は、交通網が発達していることも魅力の一つ。東海道本線や阪急京都線のほか、名神高速道路の大山崎IC・JCTが利用できます。

そのため、京都まで電車で約20分、大阪までは30分という好条件です。「都会から地方に移住したいが、それなりに都市部に近いところがいい」という場合には、大山崎町がおすすめです。

 

大山崎町 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/KYOTO/oyamazaki


川に囲まれ田園風景が広がる嘉島町(熊本県)

浮島周辺水辺公園

熊本県嘉島町(かしままち)は県内一小さな町ですが、緑川・加勢川・矢形川3つの川に囲まれ、米や麦、大豆などの栽培が盛んです。熊本の中心地に近く、多くの企業が集まる経済拠点になっている嘉島町は、近年の人口増加の影響で公共施設・商業施設ともに充実しています。 

地方ならではのお祭りや行事も残っています。九州への移住やワーケーションを考えている方は、自然の豊かさと都会の利便性を両立する嘉島町はいかがでしょうか。

 

嘉島町 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/KUMAMOTO/kashima


移住を検討している人は社会増減率もチェックしてみよう

田園風景

社会増減とは転入と転出の差です。差がプラスの場合は転入超過により社会増ですが、マイナスのときは転出超過となり社会減になります。

出生数を死亡数が上回る自然減に加え、社会減が日本の少子高齢化に拍車をかけています。人口の都市部への一極集中と地方の過疎化が毎年のように叫ばれる昨今。

しかし、地方の自治体であっても、移住者の増加により社会増に転じている地域は数多くあります。活気があり利便性の高い地方への移住・ワーケーションを検討している場合は、社会増減率の高い地域を選んではいかがでしょうか。


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