【前編】スノーボードを楽しむために信濃町へ。「半農半IT」で自分の「好き」を生活の中心に
- 【福井県坂井市】結婚×移住で育む家族のカタチ
- 【福井県坂井市】自治体主催の婚活イベント(移住促進&マッチングツアー)参加レポ
- 日本全国の地方自治体の首長にお話を伺う「日本全国首長対談」シリーズまとめ
都心を離れ地方で暮らす方に、移住についてありのままを伺うシリーズ。今回ご登場いただいたのは、2020年11月から長野県信濃町で「半農半IT」の暮らしを営む40歳の飯田和馬さん。信濃町の集落で奥様と2人で暮らしながら、趣味のスノーボードを楽しむ毎日。その様子はYouTubeのチャンネル「どなぽん観光」でも公開しています。前編では、信濃町への移住を思い立ったきっかけや、「半農半IT」の暮らしなどについて伺います。
取材/たびすむ編集部、文/河崎志乃 、写真/飯田さんよりご提供
——長野県信濃町への移住を考えるようになったのはなぜですか。
移住する前は東京でITベンチャー企業の役員をやっていました。その会社を辞めてこれからどうしようかと考えたときに、スノーボードをしたい、移住したいと思ったんです。そこでスキー場の近くに住める場所を探しはじめましたが、北海道は候補にはなりませんでした。
私は神奈川県相模原市の出身で実家もそちらにありますので、両親に何かあった時に北海道ではすぐには帰れませんから。仕事の取引で東京に行くということもあるでしょうし、移住するにしても東京にある程度近い土地がよかった。そこで長野県、新潟県、群馬の一部が候補に上がりました。
それらの候補の中で、一番惹かれたのが長野県の信濃町です。信濃町は日本でもトップクラスといえるほどスキー場が多く密集していて、スキー場の雰囲気や立地なども私の好みに合っていました。
大好きなスノーボードを楽しむ
——長野県信濃町を第一候補に決めてから、どのようにして移住したのですか。
まずツイッターで情報収集をしました。ツイッターの「リスト」機能を使って信濃町の方のアカウントをピックアップし公開すると、さらに人が集まって情報も集まりやすくなるんですよ。それで信濃町の地域おこし協力隊の方と繋がりました。その方から2020年10月に、移住体験施設の予約が1件キャンセルになったのでどうかと声をかけてもらい、移住体験をしました。それからすぐに、2021年の11月に移住したんです。
——物件はどうやって見つけたのですか。
見てすぐに入居を決めたという古民家
「空き家バンク」をはじめインターネット上の情報を見たり、地元の不動産屋さんに問い合わせるなどして100件ほど検討しました。実際に内見したのは5件。最終的に購入を決めたのは、インターネット上に公開されていた一般の不動産屋さんの物件です。空き家になっていた築60年の一軒家で、スキー場まで5分。30分圏内であればスキー場が10カ所もあるところです。水回りなど一部の修復は必要でしたが、最低限は整っている状態でした。
——移住前の不安はありませんでしたか?
全く無かったわけではありませんが、なんとかなるだろうと思っていました。移住後の仕事についてもゼロからのスタートになりましたが、取引先を新たに開拓してWEBマーケティングやBtoBのコンサルティングなどを行なっています。
仕事についてはコロナ禍の影響もあり、オンラインでやり取りできるようになったことが追い風になっているかもしれません。東京などクライアントのところへ行くこともほぼなく、オンラインで仕事をしています。移動時間も必要なく移住前より効率的に仕事ができていると思います。
妻も、スノーボードが好きなので移住について反対はありませんでした。家族で移住をする場合は、共通の趣味を持っているということも大切だと思います。妻とは一緒にスノーボードを楽しみながら、あとは私の仕事の経理やYouTubeにアップする動画の編集、デザインなどの仕事を頼んでいます。
——移住前後で収入や生活費の変化はありましたか。
収入についてはそれほど変化はありません。ただ、東京にいた頃よりも仕事の効率が上がっていますので、時給に換算すれば上がっていると思います。
生活費については、冬の電気代、灯油代が多くかかります。食品の物価は東京より多少高いですがそれほどでもありませんし、米と野菜は自分で作っていますからね。食費はそれほど負担にはなっていません。
飯田さんが育てた野菜たち
——「半農半IT」の暮らしについてお聞かせください。
人生を豊かかにしてくれる「農」ある暮らし
元から自然が好きで、キャンプをしたり土いじりをしたりというのが好きだったんです。移住前も元々住んでいた渋谷区から練馬区の土地付きの物件に移って家庭菜園をしていました。
今の「半農半IT」の暮らしも、「農」については稼ぐためにやっているわけではありません。せっかく田舎に移住するのなら人間らしい暮らしをしたいと思い、それが私にとっては「農」ある暮らしだったんです。
農業をやっていると、パソコンの前に座って仕事をやっているときよりも人として幸せな時間を過ごせます。畑に出て草をむしったり土を耕したりするとリフレッシュできるんです。そこへ種を蒔いて芽が出る様子を見ていると癒されます。
今はお米と、野菜を数十種類作っています。お米は昨年300kg獲れて、周りの方にも少しずつ配りました。「農」ある暮らしは生活を豊かにしてくれ、QOLを高めるのにいいのではないかと思い、周りにも提唱しているところです。
——民泊もやっていらっしゃいますね。
はい、こちらも仕事というより楽しみでやっていることのひとつです。これまではFacebookなどのSNSで繋がりのある人で、移住について話を聞きたいという方をお招きしていました。5月にはクラウドファンディングで外部にも公開しましたが、いずれにしても移住に興味がある人を対象にした民泊です。
クラウドファンディング リンク
https://camp-fire.jp/projects/view/571562?list=key_visual
————————————————
長野県信濃町でITの仕事をしながら、農業も営み豊かな生活を送るという「半農半IT」の暮らしを楽しんでいる飯田和馬さん。後編では、移住してからの生活の変化や、地元の人たちとのコミュニケーションの取り方などについて伺います。
信濃町 基本情報
https://tabisumu.jp/municipality/NAGANO/shinano