【移住者インタビュー】千葉から長野県安曇野市へ移住。豊かな自然の中で子育てを……せっかく移住したなら楽しまないともったいない!
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移住を叶えた皆さんに、ご自身の移住体験について"ありのまま"を伺うインタビューシリーズ。
今回は、千葉県から長野県安曇野市へ移住した岡田 樹さんにお話を伺いました。
岡田さんは、奥様のゆう子さん、娘の明依ちゃんの3人家族。安曇野市に移住して約一年半、市内のこども園で保育士として勤務されています。
ご自身の移住体験だけでなく、安曇野市が推奨する”自然保育”についてもお話しいただきました。
(写真は岡田さんご家族。笑顔がとっても素敵です!)
自然に近いところで子育てを 虫取り、川遊び、キャンプ……家族で楽しんでいます!
──本日はよろしくお願いします。まず、移住を決めたきっかけは?
岡田 樹さん(以下同じ) きっかけはまず子どもができたことですね。僕は子どもの頃、父親にキャンプでいろいろ連れて行ってもらったりしていて。だから自然に近いところで子育てしたり生活したりすることにちょっと憧れていたんです。
それで、移住するなら子どもが小さいこのタイミングしかないかな、と。やらずに後悔するより、まずやってみよう、まだやり直しもきく年齢だし、というところで移住を決意しました。
──ご家族の反応はいかがでしたか?
妻は大賛成……とまではいかないですけど興味を持ってはくれました。行くなら今だよねと話し合って。
──移住先として安曇野市を選んだ決め手はどんなところでしょう?
(長野県の)松本市によく行っていたんです。その中で知り合いもいたので、松本市の隣の安曇野市がいいなと思いました。
それと僕は保育士なのですが、長野県は県全体で自然保育を推奨している点が決め手にもなりましたね。
──もともと自然に近いところで子育てを、と考えて移住されたわけですが、思い描いていた生活はできていますか?
そうですね。この間も、妻と娘と国営アルプスあづみの公園に行ったんです。
オニヤンマを捕まえたりして遊びました。
他にも烏川渓谷緑地で川遊びしたり、キャンプもやりやすいです。近いと10分くらいでキャンプ場に行けちゃう。子どもと一緒に楽しむにはいい環境だと思います。
──そんな岡田さんの安曇野市おすすめスポットは?
先ほど言った『烏川渓谷』ですね。
他にもテレビで取り上げられた、『長峰山』の休憩展望台もすごく見晴らしが良くてオススメです。
子育てスポットとしては公園や児童館も充実しているのでよく利用します。
ただ、屋内で遊べる場所が少ないのが難点かな。児童館も日曜日はやっていないので、雨の休日なんてなかなか遊ぶ場所が限られてきちゃう。
移住までは一年半……「おためし住宅」で安曇野の冬を体感!
──安曇野市以外に移住先として検討された場所は?
やっぱり松本市と、あと佐久方面ですね。
──やはり長野県内?
そうですね、(東京都)奥多摩方面も検討はしましたけど……安曇野市に決めたのは、仕事が決まったというのが一番大きな理由ですね。
保育士の経験者枠での採用があるところを探して……松本市にも(採用枠が)あったんですけど、やはり松本だと、かなり都会なので千葉に居たときとそれほど変わらない。
安曇野市のほうが自分たちの理想に合った暮らしができるのではないかと思いました。
──確かに仕事は大きな決め手になりますね。実際に移住されるまでの期間はどれくらいでしたか?
約一年半くらいですね。かなり短いほうだと思います。
──一年半! 通常は移住まで2、3年ほどかける方が多いので、それはすごく短いですよね。かなり忙しかったのでは?
詰め込みましたね(笑)。
──その短い期間の間で、自治体が用意している支援制度など利用されましたか?
僕は「おためし住宅」を利用しました。気候とか、まず寒さが心配でしたし。
それで冬に「おためし住宅」に泊まってみました。寒さを実際に体感するだけでなく、夜中にトイレの水が凍ったりという経験もしましたね。
※安曇野市おためし住宅
https://azumino-ijyu.jp/trial-house/
──そこは実際に住んでみないとわからない部分ですよね。移住してみて安曇野市に対するイメージに変化はありましたか?
覚悟はしてたんですけど、もう本当に車がないと生活できないというところでしょうか。妻の車も買い足しました(笑)。
それと、やっぱり移住者が多いな、と。
──移住者さん同士で仲良くなったりとか?
職場の同期の移住仲間はいますね(笑)。
──1人で抱え込まなくてもいい、というのは助かりますね。ご家族はいかがですか?
妻は僕よりも積極的なタイプなんですよ。だからもう僕より友人が多いです(笑)。
長野県が推奨する『自然保育』とは。豊かな自然と広々園舎でのびのび子育て
──岡田さんは保育士としてこども園に勤務されているということで、ここからは、長野県、そして安曇野市が推奨する『自然保育』についてお話を伺います。具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?
安曇野市では、園庭に田んぼを作ったり、大きなタライ(トロ舟)を利用して米作りを行っています。
米作り自体は取り組んでいるところも多いと思いますが、安曇野市の特徴としては行政や地域の方たちが協力して育て方や収穫の仕方を教えてくださるというところです。
僕たち保育士だけじゃなく、いわゆる専門家と話をしたり教えてもらえる機会があるのは、子どもたちにとってとても豊かな経験になると思います。
この間稲刈りをしたんですが、その時も子どもたちに鎌の使い方を教えてくださったんですよ。
自然保育と言っても園自体で取り組みはかなり違います。一口に自然と言っても、わかりやすい山や川だけではなくて、地域の資源や繋がりというところも含みます。
僕の園は周りが田んぼばかりなので、米作りや、地域の方のご厚意で玉ねぎ掘りやレタスの収穫なんかさせていただいたり。子どもたちがそういった活動を通じて自然に触れたり興味関心を持てる環境があります。
他にも、安曇野市には自然保育のブランディング保育士がいるんです。
その方に協力いただいて運動会のTシャツをベンガラ染めで染めました! こんな風に連携して活動できるところも良いと思います。
──写真などを拝見すると、安曇野市の保育園はとても綺麗で広い印象があります。設備面ではいかがですか?
そこはもう都会の園とは全然違いますね!
もう一番驚いたのはプールがデカい!(笑)
──都会だとプールも全員が一度に入れる大きさではなかったり、園庭がないところもありますよね。
そうなんですよ。
こっちだとプールも大きいし、園庭も広い。園舎もほとんど平屋ですし。土地の広さを存分に活かしてますよね。
なにより景色がいい! 安曇野市の魅力
──それでは移住してみて分かった安曇野市のいいところは?
利便性がわりと高いところですね。
スーパーとか買い物にも困りませんし、自然と利便性のバランスがよくて素晴らしいと思います。
あとは景色ですね! もう景色がいい!
これ移住者みんな言いますね(笑)。
僕は趣味で登山もやるのですが、早朝に出て山登って、午後には下山してお風呂入って3時には帰宅できるって最高です!
──逆に不便だと思うところは?
先ほども言いましたが、車がないと本当に不便だなと。
安曇野市に限りませんが、小学校まで遠いものの、徒歩で通学せざるを得ない子どもたちもいます。
それと、結構重要だなと思うのが”そんなに物価が安いわけではない”ということですね。
移住って生活費が安くなるイメージがあると思うんですが、車の維持費とかガソリン代とか意外に生活費がかかったりします。
例えば野菜ひとつ買うにしても、値段がそれほど安いわけじゃない。もちろん大きさとか味といった品質でいったらすごく高いですけどね。
だから、生活費が安くなることを目的とするのであればちょっと違うかもしれない。
──これから移住を考える方にとっても重要なポイントかと思います。では最後に、これから移住を考える方へ一言お願いします。
僕はやっぱり事前の調査が一番大事かなと思います。
実際行ってみて、その土地の人柄だったり、印象だったりを感じて、そこからどこに住むかっていうのを考えていけるといいのかな。
僕も利用したおためし住宅だったり、市役所行って話を聞いたり、実際に移住者さんから話を聞いたり。
ホテルに泊まっても結局観光どまりになってしまうので、生の声を聞くというのが重要ですね。
自分ももっと話を聞いておけばよかったなと思うこともあります。
移住って難しいですよね。でも、移住に成功も失敗もないじゃないですか。
いい面も悪い面も当然あるから、どう捉えていくかってことですよね。僕はせっかく移住したからには楽しまないともったいないなと思ってます。
──なるほど。貴重なお話、ありがとうございました!
安曇野市はどんな町?
安曇野市は長野県北西部に位置する、松本市の隣にある町で、2005年に5つの町村が合併して誕生しました。
現在の人口は約9.7万人で、長野県内で比較的人口が多い地域です。町の西部は壮大な北アルプスの連峰を望む中部山岳国立公園に属しており、この雄大な自然は多くの人を魅了しています。晴天が多く雪が少ないため、生活しやすい環境が特徴です。
また自然保育にも注力しており、育児支援も充実しているため、子育て世代に優しい環境も整っています。さらに、新宿駅から「特急あずさ」で約2時間50分というアクセスの良さは、都市部からの移住者にとっても魅力的なポイントです。
安曇野市 移住ポータルサイト
安曇野市について詳しい情報はこちら
https://tabisumu.jp/municipality/NAGANO/azumino