【移住対談シリーズNo.3】新潟県三条市・滝沢亮市長が語る「移住」とは?三条市の移住・定住の傾向や特色を市長に伺いました。名産のお話しも!
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たびすむの運営会社BeAの代表取締役・武内大と地方自治体の市長(移住担当者)が移住について対談する企画「移住対談シリーズ」。第3弾は新潟県三条市。三条市市長の滝沢亮(たきざわりょう)氏に、近年の移住・定住の傾向や取り組み、三条市の特色について伺いました。
新潟県三条市はどんなところ?ものづくりが盛んな街
新潟県のほぼ中央に位置する三条市は、昔からものづくりの街として知られています。鍛冶を中心とした金属加工業が盛んで、市内には刃物や工具など多くの商品を作る鍛冶職人が存在します。
特産品としては金属製品が有名ですが、桃やブドウなどのフルーツも多く栽培されています。なかでも、幻の洋梨「ル・レクチェ」は特に栽培が難しく、本場のフランスでも生産されていない希少な品種です。
市内には上越新幹線の燕三条駅があり、東京からは約1時間50分でアクセスでき、高速道路を使えば東京から3時間半ほど。燕三条駅から車で約30分の距離にある「下田郷」の地域には温泉があり、川のせせらぎと緑豊かな自然に囲まれてゆったりと過ごせます。
また、三条市から新潟空港まで40分ほどで、国内路線は札幌・名古屋・大阪・神戸・福岡・沖縄と主要な都市へ行くことも可能です。
◆三条市情報ページ
https://tabisumu.jp/municipality/NIIGATA/SANJO
市長が話す新潟県三条市の特色
さっそく、三条市長の滝沢氏に、移住者の傾向や町の特色について、詳しく伺いました。以下では、滝沢市長が話してくれた内容を簡潔にまとめています。
詳しくはYouTube動画でチェックしてみてくださいね。
定住者以外に県外からの移住者が増えている
これまでは残念ながら市外へ流出するケースが多かったのですが、近年では転入と転出の差が以前の半分もしくは3分の1ぐらいになりました。多くの方が住み続けてくれている一方、外からも多くの方にお越しいただいていることがデータを通してわかります。
職人を目指す人が増えている。デザインや企画職も
リモートワークをして会社に所属しながら移住する人は多いですが、三条市ではものづくり産業に携わりたい人が仕事を求めて移住するケースが多く見られます。三条市には数多くの金属加工の中小企業が存在することから「石を投げれば社長に当たる」と言われるほどです。その中でも、特に職人を目指してくる方が多くいます。手に職をつけたい、職人に弟子入りしたいという若い人が増えました。
また、「ものづくり」と言っても仕事は職人だけではありません。製造業においては工場で働くほか、デザイナーや企画、開発、設計、ブランディング、マーケティングなど多様な職業もあります。三条市が誇るものづくり産業では、さまざまな分野の仕事に就くことができるということも、大きな強みです。
「アウトドアのまち三条」宣言!キャンプ分野も強い
これまで話した通り、やはり全国的に「ものづくりの街」として評価していただいています。三条市は400年に渡るものづくりの歴史があり、包丁やハサミをはじめ金属製品・キッチン製品が多く造られています。
また、近年急激にブームとなったキャンプ・アウトドアの分野では、スノーピークの本社があるのも三条市です。これまでは「金物の街」「ものづくりの街」という印象が強かったのですが、これからは新しい切り口として「アウトドア」を取り入れ、民間企業と行政が一体となり三条市を発展させていくことを目指し、2023年7月には「アウトドアのまち三条」宣言をしました。
三条市は工業地帯としてのイメージが強いかもしれませんが、アウトドア好きにもぜひ来ていただきたい街です。日本二百名山・三百名山に挙げられる山もあり、初心者から本格的に登山する方まで、幅広く楽しめますよ。福島県の県境には、粟ヶ岳・守門岳など美しく雄大な自然も感じられます。
農産物も特色。幻の洋梨ル・レクチェが大好評
あまり知られていないのですが、三条市は農産物も特色の一つです。新潟県なのでお米はもちろん、信濃川が運んできた肥沃な土壌を活かして、フルーツ栽培も行っています。代表的なフルーツは、桃、シャインマスカット、梨など。11月の下旬ぐらいから出る「幻の洋梨ル・レクチェ」はぜひ知っていただきたいですね。
ル・レクチェはラ・フランスよりも断然収穫量が少なく、希少な洋梨です。とろけるような柔らかさと濃厚な甘さが特徴で人気があるのですが、市場では1ヶ月ほどしか出回りません。三条市のふるさと納税の返礼品にル・レクチェがありますが、大変好評をいただいています。
オーダーメイド移住体験をコンシュルジュが案内
三条市はオーダーメイド移住体験に力を入れています。単に交通費を負担し三条市に来てもらうだけでなく、移住担当のスタッフ(移住コンシェルジュ)が事前にコースを組んでアテンドする取り組みです。
例えば、職人がいる町工場や企業を巡りたい、製造業の大きな会社を見学したいなど、事前に三条市のどういうことを知りたいかをヒアリングし、こちらからも提案しながら計画を立てます。1泊2日の移住体験をより有意義で充実したものにしてもらうために行っており、交通費の一部と宿泊費も補助します。
気になることや質問したいことがあれば、お気軽にご相談ください。LINEでの移住相談も受け付けています。
三条移住コンシェルジュ窓口
https://www.city.sanjo.niigata.jp/soshiki/shimimbu/chiikikeieika/community/14279.html
新潟県三条市長から移住検討者へメッセージ
移住するにあたって、会社や仕事は重要なポイントですが、同じくらい教育や医療も重要視している方が多いと思います。三条市では、2024年に大きな救急病院「新潟県央基幹病院」が新設されます。病床規模400床ほどの中核病院を新設し、地域の医療施設の役割や体制を編成しながら、多くの人が医療にアクセスできる環境を目指しています。
また、2021年にはものづくり産業の未来を支える若者の育成を目指し、三条市立大学が開校しました。スノーピークをはじめ、地元企業の全面バックアップを受けている大学のため、働く前の段階からは三条市について深く触れられる教育環境が特徴です。
充実した医療・教育環境に加え、活気あるものづくり産業、豊かな自然と魅力あふれる三条市。さらに、お米も魚介も果物もおいしいグルメがそろっているので、移住を検討している方は、新潟県三条市を候補地に入れていただけると嬉しいです。
不安なことや気になることがあれば、移住コンシェルジュにご相談ください。どのようなコースでもアレンジいたします。
今回の対談は、たびすむのYouTubeチャンネルでも動画を公開しています。より詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。