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【移住者インタビュー】豊かな自然だけではない、魅力いっぱいの青森市。パートナーとの縁をきっかけに移住し、それぞれの暮らしを楽しむ。

都心を離れ地方で暮らす方に、移住についてありのままを伺うシリーズ。

今回は、関東から青森県青森市に移住した地域おこし協力隊の鮎澤さん角間さん、青森市職員の宍戸さんにお話を伺いました。

パートナーの縁で、出身地と気候の似た青森市に移住を決意

―本日はよろしくお願いいたします。まずは、移住の経緯について教えていただけますか?

鮎澤さん:私はもともと、東京都杉並区で唐揚げ居酒屋を経営していました。移住のきっかけとなったのは、コロナです。飲食業界は一気に冷え込み、テイクアウトなど対策をしても厳しい状況が続きました。

このまま続けても難しいだろうと悩んでいた時に思い当たったのが、妻の地元である青森市です。彼女と一緒に何度か訪れたこともあったのですが、青森市は私のふるさとである長野県塩尻市と気候が似ています。だから、どこか懐かしさもあり、良い印象を持っていたので、これを機に移住してもいいかもしれないと思いました。実際に地域おこし協力隊となり引っ越したのは、2021年4月です。

角間さん:私は千葉県大網白里市にある整骨院で、柔道整復師をしていました。柔道整復師とは、骨折や脱臼、捻挫、打撲といった傷の施術をする仕事です。移住のきっかけは、かねてから遠距離恋愛で交際していた女性と結婚したことです。出産を控えていたこともあり、彼女が住む青森市で一緒に暮らそうと思いました。

青森市は訪れたことがなかったので不安でしたが、出身が長野県松本市なので、鮎澤さんのように「気候的に似ているな」と感じました。同郷の先輩がいることもあり、2023年5月に地域おこし協力隊として移住したばかりですが、楽しく過ごしています。

―お二人とも長野県出身で、パートナーとの関係をきっかけに青森市に来られているなんて、似ていますね。宍戸さんは、お二人と出会った時はいかがでしたか?

宍戸さん:私は1年前に現在の課に配属されたのですが、すでに鮎澤さんは移住して1年が経っていました。市では、首都圏で移住を検討している方のために、すでに移住した方をゲストに呼んでイベントをしているのですが、そこで鮎澤さんはたくさんの方とコミュニケーションを取り話も盛り上げていたのが印象的でした。

角間さんは、移住前から相談をいただいていました。「まだ青森市のことを知らないが、地域おこし協力隊として色々なことをやりたい」と話されていて、とても意欲的だと感じました。

2人の共通点は、地域の方と馴染むのが早かったことです。どちらも「まだ青森のことを知らないから、教えてください」という姿勢だったので、地元の人間からすると「教えてあげたい」と感じますよね。また、津軽弁はわかりにくい言葉ではありますが、それぞれ職場の方に教えてもらって覚えようとするなど、とても積極的でした。


―職員の方から見ても、とても活躍されているようですね。お二人は移住してから、どのようなお仕事をされているんですか?

角間さん:私は青森市連携推進課で、移住の推進に関する仕事をしています。特にプロフェッショナル人材を担当しており、フリーランスの方などにアプローチしています。まだ着任4か月なので模索しながらになりますが、市が主催するワーケーションの企画や当日のアテンドなどが主な仕事です。

私は柔道整復師の資格を持っているので、退任後は整骨院で就業などもするかもしれません。まずは、移住の仕事に注力しています。


―手に職があると、移住後も仕事を得やすい面はありそうですね。鮎澤さんはいかがですか?

鮎澤さん:私は地域おこし協力隊の就農隊員として採用されたので、農業に関する仕事をしています。所属しているのは、青森市農業振興センターという施設です。ここでは新規就農者のための育成として、実技を中心とした研修を実施しながら、栽培講習、農業知識の普及・啓発、栽培技術の実験展示などを行っています。

もともと実家に畑があり小さいころから野菜を育てていましたし、前職も飲食業で食材を扱っていたので、農業に関する親近感はありました。とはいえ専門的に勉強をしたことはなかったので、トマトやピーマン、ネギなどの野菜について勉強し、「甘みが強いのはどの品種か」「どうすれば暑さに強い品種が育つか」など、試験栽培しています。

 

働き方や日々の移動など、ゆとりのある日常を送れるように

―青森市に移住してみて、どんな変化がありましたか?

角間さん:働き方が変わりました。前職は8時半には業務を開始し、家に帰るのは21時半ごろでした。今は市役所の中で働いているため、就業時間は公務員と同様です。17時には退勤しますが、まだ明るい中で家に帰れるのは驚きです。

以前は彼女と生活リズムが異なり、コミュニケーションを取りにくい面もあったのですが、今は早めに帰って一緒に子育てが出来ています。

鮎澤さん:こちらに来て、逆に移動が便利になりました。都内にいると、出かけるにはまず駅まで歩き、電車に乗って、また目的地まで歩きます。帰りも荷物を抱えながら同じように移動するわけです。

青森市は完全に車社会なので、どこに行くにも使うのは自家用車です。車さえあればいつでもどこにでも簡単に行けるので、すごく良いなと思っています。


 ―それぞれポジティブな変化があったようですね。反対に、ギャップを感じたことはありますか?

鮎澤さん:やはり雪の多さには驚きます。冬は、朝起きたらまず雪かきをして、それから一日が始まります。道は狭くなりますし、水道も凍るんです。寒さにもまだ慣れはしませんが、とはいえ数年経つと「こういうものだな」と思えるようになります。 

角間さん:何か欲しいものがあっても、買えないことは多々あります。東京にしかお店がなかったり、全国チェーンでも青森には店舗がなかったりということが何度かありました。とはいえ、青森だからこそのものも多いので、そこまで不便さは感じません。


―その地域ならでは、というものはありますよね。お二人は移住してからすぐに、青森市暮らしを楽しんでらっしゃるようですね。

宍戸さん:青森市としても、みなさんが早く馴染めるよう、移住者交流会を開いています。地域おこし協力隊が中心となり、りんごの収穫やカーリング体験などを企画しているんです。このイベントは、移住した方はもちろん、これから移住をしてみたい方や、ワーケーションで青森市に来た方にも参加していただき、情報交換の場となっています。

 

豊かな自然、首都圏からのアクセス、歴史的背景など多様な魅力のある青森市

 ―お二人とも、東京と千葉という青森から遠いエリアから移住しましたが、住んでみて感じた青森市の魅力は何かありますか?

角間さん:思ったよりも、東京から青森は近いんだなと思いました。地図で見ると「こんな長い距離を移動するのか」と思いますが、新幹線に乗れば3時間半くらいで着きます。そこに気づく人も増えていて、ワーケーションをしに来たり、多拠点生活の方が拠点を持ったりというケースが増えているんです。先日も、東京と鹿児島を行き来している方が、青森市に新しい拠点を構えました。

あとは、やはり海産物がとても美味しいです。私は海のない県が地元なので、特に感じます。

鮎澤さん:同じく長野県出身ですので、私もそう思います。特に驚いたのは、ホタテです。今まで食べていたのとはまるで違う食べ物で、ぜひみなさんにも食べてほしいですね。

食べ物以外では、海も山も草原もあるところが魅力です。スキー場も車で30分の距離にあって、いつでも自然の中で楽しめます。 

 ―職員の宍戸さんからすると、どんな魅力があると思いますか?

宍戸さん:青森は歴史が長く、ディープなスポットが多いです。例えば、三内丸山遺跡や環状列石の小牧野遺跡があります。土偶も発見されていて、大昔から人間が住んでいた痕跡をそこかしこで見つけられるんです。

また、昭和の歴史を感じることもできます。青函トンネルがない時代には青函連絡船が往来していたのですが、その船を活用した博物館があります。

商店街も面白い店ばかりで、何度来ても、ここで暮らしても、飽きないのが青森市の特徴です。ワーケーションの予約もすぐ埋まりますし、リピーターとして何度も来ていただく方もいらっしゃいます。

角間さん:この地域を盛り上げようとしている若者もいます。また、Uターンで帰ってくる方も少なくないですね。妻曰く、地方には郷土愛がある人が多いと。彼女自身も、青森が好きで貢献したいと思っています。私もそういう妻の想いがあって移住してきましたし、鮎澤さんも奥さまはUターンですよね。

鮎澤さん:そうです。やっぱり、子育てをするとなると帰りたいと考えるようです。うちの子は今1歳2か月ですが、もし東京にいたらもっと子育てが大変だろうと思います。こちらは子どもに対する市の制度も充実していますし、待機児童問題もありません。

 

一度訪れれば実感できる、青森市の様々な良さ 

―これからの目標や、やってみたいことはありますか?

鮎澤さん:まずは、津軽弁をしっかり覚えたいです。今は、ニュアンスはわかっても細かい部分がわからないこともあります。相手にはこちらの言葉を理解してもらえるので、私も相手の話を100%理解したいです。

角間さん:津軽弁がわかれば、もっと意思の疎通ができますね。津軽弁だからこそ伝わるニュアンスみたいなものもあると思います。 

宍戸さん:私は引き続き、地域おこし協力隊のサポートの業務に注力したいです。青森市で何かやってみたいという方は、ぜひ連携推進課を頼っていただければと思います。


―最後に、青森市に興味がある方へメッセージをいただけますか?

角間さん:青森市は、首都圏から3時間半で来られます。すごく遠いというイメージがあるかもしれませんが、来てみると意外と近いと感じるのではないでしょうか。訪れてみれば先入観はなくなると思うので、まずは是非いらっしゃって青森市を体験してみてほしいです。

鮎澤さん:私も本当に、「まずは来てください」と思います。とりあえず、気軽にホタテを食べに来てほしいですね。一度来ればここの良さがわかると思いますので。移住体験もやっているので、何でもご相談ください。 

宍戸さん:青森市は地方にありますが、人口27万人で、大きな病院もスーパーもありインフラが整っています。一方で、個人が営業している面白い個人店もあるのも魅力です。先ほど話したように海も山もあり、私もよく土日には温泉巡りを楽しんでいます。

実際にお越しいただいて、自分の足で歩き、町の人が話す方言やねぶた囃子を聞くと、ここにしかない魅力や居心地のよさを感じられるはずです。もし、少しでも興味があれば先ずはぜひ遊びに来てみてください。

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