【移住者インタビュー】北千住から笠間市へ移住!利便性と田舎ならではの魅力をいいとこ取り!
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都心を離れ地方で暮らす方に、移住についてありのままを伺うシリーズ。今回は、東京都足立区北千住から茨城県笠間市へ移住した鈴木さんにお話を伺いました。
笠間市はどんなまち?
笠間市は茨城県のほぼ中央、首都圏から100キロ圏内に位置する自治体です。周囲を八溝山系・筑波山系の山々に囲まれた台地が広がり、年間を通して穏やかな気候に恵まれています。
日本三大稲荷として名高い「笠間稲荷神社」や、江戸時代から続く「笠間焼」で知られる笠間には、窯元やギャラリーが点在しているほか、栗の産地としても有名です。毎年秋には、人気の栗菓子の販売や栗の試食・販売、いが栗を使ったゲームが楽しめる「かさま新栗まつり」も開催されます。
―本日はよろしくお願いいたします。まずは、お二人が笠間市に移住したきっかけについて教えてください。
鈴木さん:「私たち家族は1年くらい前に、東京の北千住から笠間市へ移住しました。最初は、移住先を検討しているときに夫が笠間市の空き家バンクを見つけて物件を探していたのですが、私が惹かれる物件がなくて……。移住先は千葉や埼玉、茨城と広く探していました。なかなか良い物件がないなと思っているときに、再度笠間市の空き家バンクのサイトを見てみると、良さそうな物件情報があったので現地へ見に行き、正式に決まりました。」
―空き家バンクで見つけたのですね!最初に笠間市に来たとき、どのような印象を持ちましたか?
鈴木さん:「電車で初めて笠間市にきたとき、駅を降りた瞬間にすごくきれいだと感じました。緑が多くてこざっぱりして、レンタサイクルもあったので、まるで軽井沢のような印象でした。夫も、東京よりも空気がすごくきれいだと言っていました。」
―移住のきっかけや決め手になったのはどういうポイントでしたか?
鈴木さん:「移住するにあたって、条件が3つありました。1つ目は、夫の仕事が続けられるか。コロナ禍を機にテレワークが推進されたので在宅で仕事ができ、転職する必要がなかったのは良かったです。今も東京の会社に勤めているのですが、会社に行く予定があっても都内まで電車で1時間ほどなので便利です。
2つ目は、子育て環境です。当時子どもは上から5年生、3年生、幼稚園の年長でした。家から小学校の近さや、周辺で習い事ができるかをかなり入念に調べました。また、進学するときにどのような学校があるのか、小・中・高・大学を調べたところ、都内と比較するといくらか引けを取ってしまうものの、東京の大学にも行ける環境でもあり、考えていた条件をクリアしました。
3つ目は、義母の介護です。北千住では介護をしていて、移住先にも一緒に来ようと思っていました。なので、医療環境は重要なポイントでしたが、笠間市は医療機関も多く問題なく介護できそうだと思いました。
ほかにも図書館、公民館など日々の暮らしに必要な施設は一通りあり、スーパーも充実していて生活用品もそろいやすいので移住してよかったと思います。」
―鈴木さんのお仕事は移住をきっかけに変わりましたか?
鈴木さん:「私は元々、北千住で書道教室を開いていました。移住後は3ヶ月に一度北千住で対面の教室を開きますが、それ以外はオンラインで生徒さんとやり取りをしています。また、今は笠間でも書道教室を開いています。」
―笠間市のどんなところに魅力を感じましたか?
鈴木さん:「自然が多いので、子育てに良い環境かなと思います。移住してから子どもたちもいきいき、のびのびしていますし、子どもたちのケンカも減りました(笑)。あと先程も言ったとおり、生活に必要な施設はすべてあるので不便はないですね。利便性は担保されながらも、それにプラスして自然があり東京よりも広い家で住める、という点で暮らしが豊かになったかなと感じます。
カフェに行くにしても、東京では席につくまでに行列に並ばなければならず人も多かったですが、こちらはお店自体が広くて、土日でもゆったりと過ごせるのもいいですね。よく子どもたちと利用しています。あと、『道の駅かさま』は広くて地元の新鮮なお野菜など、いろんなものがあるので、行くだけで楽しいですよ。
友達も東京からよく来てくれます。片道一時間程度なので、一緒に食事をしてゆったり過ごしても、日帰りできる距離感なのはいいですね。」
ー利便性も地方ならではの魅力もいいとこ取りですね。ちなみに、移住に関する助成金などは活用しましたか?
鈴木さん:「笠間市の移住支援課の方から、移住支援金があることを教えてもらいました。手続きの方法や『笠間市クラブ』に入ると情報を得やすいなど、市役所の方が親切に細かく教えてくれました。東京に住んでいた時は、役所の人と直接話す機会はほとんどなかったので新鮮でした。電話で問い合わせても、たらい回しされることもなくすぐに対応してくれて、サポート体制がしっかりしていると感じました。」
―移住者同士の交流などはありますか?
鈴木さん:「特別多いわけではないですが、多少はありますね。物件を紹介してくれた不動産屋さんをはじめ地元の方も、ここ数年で移住者が増えていると感じているみたいです。子どもの学校のイベントで、同じく移住してきたママとも知り合えました。
―笠間市に住んでみて、何かギャップを感じることはありますか?
鈴木さん:「笠間の皆さんはとても良い人ですが、たまに温度差を感じてしまうことがあって……。例えば、移住してきた私からすると『栗の木がきれい!』とか『スーパーがー広くて卵の種類が多い!』みたいなことに感動したのですが、地元の方はそれが当たり前のことなので『え?』みたいな(笑)
なので、移住者だからこそ見つけられる笠間市の魅力を発信して、地元の方が自分たちの地域の魅力の再発見するきっかけを作れたらいいなぁと考えています。」
―最後に、笠間市への移住を検討している方に、アドバイスをお願いします。
鈴木さん:「いろんな情報は調べれば分かるけど、やっぱり実際に足を運ばないと分からないことが多いと思います。私は物件や医療・教育などの施設情報はたくさん下調べしてある程度は把握できましたが、空気のきれいさや自然の美しさというのは体感して初めてわかる情報だと思うのです。栗の花に強い香りがあるのを知ったし、東京ではたまに感じの悪い人を見かけていたけど、こちらに住んでからはそんなことほとんどありません。
移住するにあたって、都心へのアクセスや街の利便性など、物理的な条件がそろっていることは安心材料。それに加え、体感して初めてわかる地域の魅力がないとなかなか移住は難しいんじゃないかな、と思います。やっぱり現地を訪れて雰囲気を体感することは大事ですね。」
ーインターネットではあらゆる情報が調べられますが、地域の風景や雰囲気、地元の方の人柄などは自分で確かめないと分からないですよね。鈴木さん、貴重なお話をありがとうございました!