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移住のためのサポートや補助金を上手に活用し、昔からの夢だった古民家カフェをオープン【移住者インタビュー】佐賀県嬉野市

都心を離れ地方で暮らす方に、移住についてありのままを伺うシリーズ。今回は、千葉県船橋市から佐賀県嬉野市に移住した、大町さんご夫婦にお話を伺いました。

大町さんご夫妻が経営する D-COFFEE

移住先で裕也さん婦の夢だった古民家カフェをオープン

―本日はよろしくお願いいたします。まずは、お二人の移住の経緯について教えていただけますか?

裕也さん:私たちはもともと千葉県船橋市で暮らしていたのですが、以前から「いつかは古民家カフェをやりたいね」と夫婦で言っていました。よくテレビを見ながら「こういう物件が素敵」「こんなメニューがいい」など話していたのですが、子どもたちが独立したことを機に本格的に動き出しました。


―もともとカフェの経験などはあったのですか?

裕也さん:いえ、サラリーマンを30年やっていたので飲食店の経験はありません。ただ、定年まで働いたり座学の勉強したり時間を使ってから始めるより、体力があるうちにスタートした方がいいだろうと思いました。

のり子さん:私もどこかに勤務したことはなかったのですが、移住の1年前から自宅で焙煎を始めました。月に1回ほどガレージにタープをはって、近所の方に来ていただいていました。

サイフォンでコーヒーを淹れる裕也さん

―それは良いご経験ですね。もともと船橋にいらしたとのことですが、なぜ嬉野市を選んだのでしょうか?

裕也さん:私の実家が隣の鹿島市にあったことがきっかけでした。それに、嬉野市は温泉があったりお茶の産地だったりととてもよい町なんです。

のり子さん:温泉は日本三大美肌の湯と言われていて、名物の温泉豆腐があります。うちの近くには重要伝統的建造物群保存地区の古い町並みがあります。とても趣のある場所です。

裕也さん:移住前に佐賀県庁の移住支援窓口に相談していて、実際に現地に足を運び一週間ほど物件を探しました。毎日5~6軒を見学し、「ここならリノベーションが自分でできそうだ」と思い購入を決め、2022年4月に無事移住できました。


地元の方から移住者までが集まるコミュニティとしてのカフェを運営

―購入されたのが古民家ということで、物件の状態を整えるのは大変ではありませんでしたか?

裕也さん:トイレとお風呂、厨房の配管工事は地元の設備業者に依頼しましたが、それ以外はセルフリノベーションできました。船橋の家では6畳の和室を豆の販売ができるように改装したことがありましたし、最近はYouTubeで細かいやり方まで教えてくれる動画が視聴できるので、何とか完成できました。

のり子さん:リノベーションを終えて、11月末にカフェをオープンしました。今は私がお菓子やケーキを作って、夫がコーヒーを淹れています。地元の方のコミュニティになるようなカフェを目指していたのですが、実際に近隣の方がたくさん来てくださって嬉しいです。

裕也さん:私の両親や親戚も近くにいますし、学生時代の友人もいるので、そういう人たちも常連になってくれています。

異業種交流会の様子

―地元の方が来てくれるのはありがたいですよね。外からの方はいかがですか?

裕也さん:移住者の方が来ることも多いです。嬉野市の地域おこし協力隊の方が移住者の集まりや相談会を開いているのですが、そこでうちの話をしてくれています。同じように古民家をリノベーションする予定の方からは、「床はどうはったの?」「照明はどうやってつけたの?」などの相談をよく受けます。

最近では、世界を旅するオランダ人と日本人カップルが「嬉野市に拠点を作りたい」ということで古民家を買いました。DIYもしたいということだったので、道具や材料について相談を受けています。

のり子さん:移住者以外には、SNSを見た若い女性の方が来たり、焼き物を巡る街歩きイベントの中で休憩をしに来たりと、様々です。いつも私たちや常連客が会話しているお店なので、初めて来た方や一人で来た方も、ケースバイケースですが、お声がけをしてコミュニケーションがとれるような雰囲気にしています。


―最近では地方にワーケーションをする方も多いですが、そういった方はいかがですか?

裕也さん:ワーケーションで嬉野市に来ている方は多いですね。特に温泉街の方はたくさんの方が集まっています。うちの店はWifi環境もあり、電源もとれるデスクを縁側に設置しています。そこでお仕事をされたり勉強されたりする方も増えてきました。

 

補助金や助成金を活用して資金面のハードルを下げる

―移住にあたり大変だったことは何ですか?

のり子さん:引っ越しの際、自宅を売却したり、段ボール200箱の荷物をまとめたりして、骨が折れました。


―資金面の不安はありませんでしたか?

裕也さん:嬉野市の補助金を利用できました。いくつか申請したのですが、「ハッピーウェルカム住宅取得応援金」では、市外から移住を目的に転入し住宅を取得した場合、一戸につき50万円が支給されます。「嬉野市地方創生移住支援金」は、東京23区に通勤している方に60~100万円を支給。さらに、「起業チャレンジWelcome応援金」では、嬉野市外に3年以上住んでいる方が嬉野市内に引っ越して2年以内に市内で起業した場合、最大100万円をもらえます。

それぞれ複数の書類を提出しなくてはならないので大変でしたが、移住支援の担当者の方に相談できたので、大きな手戻りなく申請できました。

のり子さんのお気に入りスポット 樹齢3000年の大楠の木(武雄神社)

―嬉野市は、補助金制度が豊富そうですね。

裕也さん:はい。これ以外にも、「子育て世代HappyWelcome引っ越し応援金」「 リモートワーク移住応援金」「HappyWelcome孫ターン応援金」などたくさんあります。こういった補助金があると、移住のハードルは下がると思います。


やりがいのある仕事と豊かな自然で生活の満足度が上がる

―実際に移住してみて、どんな変化がありましたか?

裕也さん:1時間強の通勤時間がなくなって、ストレスが減りました。収入自体は減りましたが、やりがいのある仕事ができているため以前より楽しいです。最近は畑も始めました。

のり子さん:このあたりは自然豊かで、見たことのない動物を目にする機会もあります。関東は平野ですが、山があって見晴らしが違います。雨が降って山から蒸気がわいてくる様子は、なかなか見られません。


―人間関係についてはいかがですか?

裕也さん:この辺りは、近所の人が優しくて面倒見がいいですよ。移住者も、あえて田舎に来る方だから、近所付き合いを楽しんでいます。田んぼに豊かな水が流れたことを祝う祭りや、秋に五穀豊穣を祝う祭りなど、ご近所さんと行う行事は多いです。他にも、溝の掃除など1年に数回の溝掃除、班での月1会の集まりなどで地域の情報交換をしています。

のり子さん:嬉野市にいると、人のつながりを感じます。誰かと知り合うことで他の人との垣根が低くなりますし、こっちの方はみんな優しいです。

ゴミ袋が高かったり、飲食店が終わる時間が早かったりと不便なこともありますが、毎日の生活にはとても満足しています。 

―最後に、移住を検討している方に向けたメッセージをお願いします。

のり子さん:こちらに引っ越してきて、楽しく過ごしています。嬉野市に興味がある方や、こちらへの移住で何か困っている方は、何でも頼ってくださいね。

裕也さん:移住にはいろんな形があるので、自分がやりたいライフスタイルに合ったところを選んでほしいです。中でも嬉野市は手厚いサポートがあり、おすすめです。不安がある方は、お試し住宅を利用すると良いと思います。実際に移住した人の経験談を聞きたい方がいれば、いつでもカフェに遊びに来てください。

 

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