
【前編】22歳でスピード“Uターン”!憧れの東京を出て、福岡で「運転士」を目指す青年の地元愛早い段階でのUターン移住。決意するに至った経緯とそのメリットを伺います
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移住を叶えた皆さんに、ご自身の移住体験について"ありのまま"を伺うインタビューシリーズ。今回は、東京から福岡にUターン移住し、現在は西日本鉄道の車掌として働いている川上大輔(かわかみ・だいすけ)さんにお話を伺いました。
前編ではUターンに至るまでの経緯やUターン後のお仕事事情についてお話いただきます。
文/田代祐子
決意してから半年でのスピード移住。支えたのは福岡の友人たち
――本日はよろしくお願いいたします。まずは、川上さんがUターン移住するまでの経緯を教えてください。
川上大輔さん(川上さん/以下同じ):出身は熊本なのですが、福岡市の専門学校に進学したため、2年間を福岡で過ごしました。卒業後、東京の鉄道会社に一度就職し、2023年10月に社会人採用で福岡の西日本鉄道(以後、西鉄)に入社しました。
Uターンを決意したのは、福岡には気心の知れた友人が多く、さらに同業の友人もいたこと。また家族が住む熊本にも近いこと。そういった慣れ親しんだ心安らぐ環境で働き、ライフワークバランスを重要視することが今後の自分にとって大事なのかなと思ったからです。
――移住を決意してから、実際に戻るまでにどのくらいかかりましたか?
川上さん:半年ないぐらいのスピード感でした。福岡にたくさんの友人がいたので、私が福岡に戻ることについてどう思うかを相談したり、自分が入りたいと思っていた西鉄で働いていた友人もいたので、会社の雰囲気や実際に働いてみての現場の生の声を聞くことができたんです。
そんなこともあり、自分がUターンした際のイメージを描きやすかったことがスピード感のあるUターン移住につながったのかなと思います。自分ひとりだったら、ここまで早く決断することも、実際にUターン移住することもできなかった気がします。
――川上さんがUターン移住すると聞いた際の周りの反応はいかがでしたか?
川上さん:家族も友人も大歓迎してくれたのを覚えています。西鉄で働く友人には「ぜひいっしょにがんばろう」という言葉もかけてもらって、うれしかったし、心強かったですね。
また、離れてしまうことになる東京の友人も「お互い違う環境にはなるけどがんばろうな」と励ましてくれました。改めて周りの人に恵まれているなと感じます。
責任感のある仕事に魅力を感じ鉄道の道へ
――川上さんが鉄道会社を志望した理由はなんだったのですか?
川上さん:進路選択のときに、ちょうど鉄道関係の知り合いと話をする機会があって。私は小学生のころから高校時代までずっと野球をしていて、体力にはすごく自信があったんです。加えて、お客さんと関わる責任感のある仕事をやりたいという漠然とした気持ちもありました。
それをその方に話してみると、鉄道会社にはスポーツをやっている体育会系の人も多く、話がしやすいと思うし、仕事もやりやすい環境なんじゃないかと言われたんです。
たしかに、鉄道会社はお客さまの命を預かる責任感のある仕事ですし、自分には合うかもしれないと、西鉄が運営する鉄道を専門的に学べる専門学校へ進むことになりました。
その学校は鉄道会社が運営する、全国で唯一の専門学校で、現場のプロの方が講師で来てくださったり、西鉄の電車教習所などを利用した実践的な授業が受けられたり、2年間充実した勉強ができました。そこを卒業後、東京の鉄道会社へ就職しました。
――なぜ東京の鉄道会社だったのでしょう?
川上さん:お恥ずかしい話なんですが、東京には憧れがあって。一度は東京に出てみたいなと思っていたんです。ただ実際に東京で暮らしてみると、福岡より人が多く、人々が活発に動いていて、自分には少しせわしなく感じました。東京の人が冷たいという印象はありませんが、福岡ほど深いことまで相談できる相手は簡単にはできず、友達を作るという点では苦労したかもしれません。
そんな点もUターンを考えるきっかけのひとつではありましたね。福岡は人が少ないわけではなく、むしろ大都会ですが、より人のあたたかさを感じられる場所なんですよね。この都市の規模感が自分には水が合っているのかもしれません。
――西鉄に就職を希望された理由も教えてください。
川上さん:同じ専門学校に通っていた友達の影響が大きいです。特に職場の雰囲気について、一緒に働いている方はやさしい人が多いという話や、Uターンしている人が多いゆえ、地元愛が強い人が多いという点も魅力的に映りました。
車掌はお子さんの笑顔に出会えるステキな仕事です
――現在の業務内容について教えてください。
川上さん:はい、今は車掌をしています。車掌は、お客さまの案内誘導や安全の確保、信号の確認や扉の操作など多岐に渡る業務を行っています。車内を巡回して、困っているお客さまへの対応を行うのも車掌の仕事です。
毎日多くのお客さまに、移動手段としてご利用いただいており、今の仕事はそのお客さまの大切な命を自分の手が左右するとても重要な職業だと思っています。それゆえに、常に緊張感を持ちながら仕事に取り組んでいます。とてもやりがいのある仕事だと感じています。
――お仕事をしていて印象に残っていることはありますか?
川上さん:今の会社で、電車の小さな記念カードを配っていたことがあるんです。電車に興味があって、近くで見ているお子さんがいたら、「いつもありがとうございます」とお声がけしつつ、「これどうぞ」とカードをお渡しして。
そういうときに、お子さんのうれしそうなかわいい笑顔を見ることができると、「喜んでもらえてよかった」と、こちらもすごくうれしい気持ちになりますね。私の個人の感想ではありますが、福岡での業務のほうが、よりお客さまを身近に感じられる気がしています。充実感を持って仕事に励めるのはありがたい環境だなと思います。
(後編はこちら!)
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