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【後編】岡山県・和気町に「馴染むために何ができるか」を考えた。元広告マンが思う移住のコツ広告代理店で働いていた新井さんが、馴染むためにしたことは? 和気町の魅力も伺います

移住を叶えた皆さんに、ご自身の移住体験について"ありのまま"を伺うインタビューシリーズ。今回は、岡山県和気町へ移住した、新井清隆(あらい・きよたか)さんへのインタビュー【後編】をお届け。

【前編】に続き、後編では新井さんの和気町での生活や魅力、地元民との関わり方、そして、移住してみたい人への背中を押すあたたかなメッセージまで、たっぷりとお話を伺いました。

文/住岡

和気町の印象は「空が広い!」コスプレイヤーも撮影に

ーー前編では新井さんのお仕事に焦点を当ててお話を伺いましたが、後編では新井さんの和気町での生活について教えてください。まず、新井さんが和気町に抱いた第一印象はどうでしたか。

新井清隆さん(新井さん/以下同じ):最初に和気町に降り立って思ったのは、「空が広い!」ですかね。和気町内には高い建物がないので、空がとても広大に見えたんです。あと私の中で一番好印象だったのは、「街中に文字情報が少ない」ということ。

例えば東京だとどこを見ても看板や標識など、文字であふれていて、頭が情報でいっぱいになる感覚になるんです。職業病で文字があればすぐに目が行っちゃうので、都会にいるといつも何か文字に気を取られてしまっているというか。

一方で、和気町は自然が豊かなので、リラックスできます。思考がすっきりして、仕事のアイディアも出やすくなりました。クリエイティブな仕事は和気町に来てからの方が捗ります。


ーー和気町と東京との違いを感じる部分は?

新井さん:うーん、UberEATSがないことくらいですかね(笑)。生活に何の不便もないんですよ。でも、夜に散歩をしていると、蛍が見れたりすると嬉しくなったりします。


ーーお休みの日は何をしていますか。

新井さん:買い物に行くことが多いですね。日用品を買い足したり、あとは洋服を見に行ったり。カフェで読書をするのも好きですね。実は和気町にはオシャレなカフェが多いんです。

和気町で行われているコスプレイベントを見学に行くこともあります。藤の花がきれいな公園など、町内には多くのロケーションのよい撮影地があり、カメラマンとしてコスプレイヤーさんと写真撮影を楽しんだりすることも。やはり東京などの都会と違って、制約が少なかったり自由に撮影を楽しめる場所も多いですね。絶好のロケーションを求めて、わざわざ大阪などから足を運んでくれるコスプレイヤーさんもいるくらいです。

ーー和気町のおすすめポイントなどはありますか。

新井さん:吉井川からの景色はお気に入りですね。春になると河原沿いには桜が咲き誇り、とても綺麗です。近くを通りかかると、つい写真を撮ってしまいます。もちろん春だけでなく、四季折々でいろいろな表情を見せてくれるところもたまらないですね。神秘的なほど美しい景色が楽しめます。その他にも、和気町には自然豊かなエリアがたくさんあるので、ぜひ訪れてほしいです。 

あとは、地元の人が親切なのも魅力です。温かい人が多いというか。引っ越してきた際に、近所の人が心配して何かと気を配ってくれました。そういう温かい気配りができる方がすごく多いというか、人に優しくするという気風が根付いている気がします。

 馴染めるかではなく「馴染むために何ができるか」

ーー「地元の人と馴染めるか」という点については、移住を考える方は誰もが不安に思う点だと思います。新井さんはそのような不安はありましたか?

新井さん:「馴染めるか」ということを心配するより、「馴染むために何ができるか」を考えた方がいいと思います。例えば僕が住んでいるところでは地域活動が年に3回ほどあります。水路の掃除や清掃や草刈りを皆で行うのですが、そういうイベントには積極的に参加するようにしています。地域の一員になるために、労力を惜しまないことも大切です。その土地に根付いているルールや文化を尊重していれば、自然と馴染めるのではないかと思います。

ほかの地域に移住した人の中には、「わざわざ都会から移住してあげたのに」のような態度を崩せず、地元の人と軋轢を生んでしまったケースなどもあると聞きます。やはり移住するからには「お客様」という意識ではなく、「自分も地域の一員として生活していく」という思考でいれば、きっと大丈夫だと思います。

ーー大切なアドバイスをありがとうございます。では、新井さんは和気町が今後どのような地域になっていてほしいと思っていますか?和気町を愛している新井さんのご意見を聞きたいです。

新井さん:それはもう、「若い世代が住み続けたいと思ってる町」になることが一番の理想です。進学や就職で都会に出てしまった若い人も、いつか和気町に帰ってきたいと思ってくれるような、「信頼できる故郷」のような存在としてあり続けられたらと思っています。

『推し武道』企画の一つの取り組みとして、都内のゆりかもめ内で広告を掲出した際に、和気町出身の人が偶然ポスターを目にし、同級生に「嬉しかった」と連絡をしてきたという話を聞きました。

地元を思い出して、また永住の地に選んでくれるようなきっかけ作りを今後も行いたいですね。地元って、いいところじゃないと、戻って来たいと思いませんもんね。

競合が少ない地域で面白い仕事に出会える

ーーでは最後に、移住を考えている方へメッセージをお願いします。

新井さん:その地域に根付いている価値観やライフスタイルが自分に合ってるのかどうかをよく調べることも重要だと思います。全部がぴったり合うことは稀だと思うので、自分がある程度地域に合わせにいくことも大切ですね。

昔は「クリエイティブな仕事は都会でしかできない」という風潮がありましたが、クリエイターは仕事自体も創造するものだと思っています。

都会と違うところはプロジェクトに関する予算が少ない部分ですが、だからこそ限られた予算の中で最大限に効果を発揮しようと試行錯誤すれば面白い仕事に巡り合えると感じています。また、都会と違って競合も少ないため、ある程度思い切ったことも出来ることもあります。仕事に関しては地方でも、自分が積極的に動けば面白い仕事ができます。頑張ってください。

前編はこちら)

岡山県和気町ってどんな街?

は岡山県の南東部に位置する、人口約1万3,000人の小さなまち。瀬戸内地方の温暖な気候、地震・台風などの自然災害の少なさ、山・川に恵まれたおおらかな自然、電車・高速道路などの恵まれた交通アクセスなど、たくさんの魅力があります。また、子供達のための英語特区の導入や無料公営塾の運営など、教育環境の充実にも力を注いでいます。

◆和気町情報ページ

https://tabisumu.jp/municipality/OKAYAMA/wake

 

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