田舎へ移住するなら『佐賀県武雄市』がおすすめ!交通網・自然・温泉・ICT教育なんでもアリ!独特の地域性で移住者を惹き付けている町
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「佐賀県武雄市」と聞いて、どこにあるのか分かる人は少ないでしょう。
TSUTAYA書店と図書館がコラボレーションしたことで一時期有名になった「武雄市図書館」、図書館のほど近くにある全国巨木第7位にランクインした「武雄の大楠」の写真を見たことがある人の方が多いかもしれません。
しかし、実は武雄市は山に囲まれて自然豊かな地域にあって交通の利便性が高く、ICT教育に力を入れるなど、独特の地域性で移住者を惹き付けています。
実際に移住者を後押しする取り組みも行われており、移住を検討している人におすすめできる自治体のひとつです。
佐賀県武雄市の移住者にとっての魅力を確認してみましょう。
文/木元 泰徳
佐賀県武雄市はどんなところ?
武雄市は九州北部、佐賀県の西側に位置する市町村で、周囲4方向を全て山で囲まれた盆地にあります。中心部のほど近くには「御船山」と呼ばれる低山が、周囲にも黒髪山や神六山と呼ばれる低山がそびえ、気軽にハイキングを楽しめますよ。
独特な点は、中心街に温泉が噴出することで「武雄温泉」は1300年もの歴史を誇ると言われています。さらに「武雄焼」で有名な焼き物は400年の歴史を持ち、温泉とともに武雄の町を発展させてきました。
交通の利便性が高いことでも知られており、福岡・大分・鹿児島・長崎の各方面に高速道路が伸びているのでアクセスに優れています。
2022年秋には西九州新幹線の開業が控えており、利便性はさらに増すことでしょう。
武雄市を移住先に選ぶ理由『交通・教育・自然』
ここからは武雄市が移住者におすすめな理由を詳しく解説します。
山に囲まれた田舎の町がどうして移住者におすすめなのか、武雄市の「スゴい」ところを見てみましょう。
武雄市を選ぶ理由① 新幹線を含めた交通網がスゴイ!
武雄市のスゴいところの1つ目は、山中でありながら「交通網が発達している」ところ。特筆すべき点は、高速道路網の起点であるところ、さらに西九州新幹線が開通予定であることです。
武雄市は近くに武雄JCTが設置されており、南に下れば長崎に、西に行けば佐世保方面に向かえます。また、東に向かうと40分ほどで鳥栖JCTがあり、北に向かえば福岡、東に向かえば大分、南に下れば熊本・鹿児島と、各方面への車でのアクセスが優れています。
例えば武雄南ICから博多駅までは1時間10分ほどで到着できるので、武雄市に住んでいながら各県に仕事を求めることもできるでしょう。
さらに、2022年9月には西九州新幹線の開通が予定されており、開通後は武雄温泉駅から長崎駅までを30分でつないでしまいます。
武雄市の利便性はさらに増し、魅力が一層高まることが予想されます。
武雄市を選ぶ理由② 田舎でもICT 教育に力を入れている!
武雄市のスゴいところ、2つ目は「ICTを含めた教育に力を入れている」ところ。具体的には、ICT教育の実践、民間の教育機関との協同、小中学校における地元食材を使用した給食です。
2019年には、武雄市は「日本ICT教育アワード」の最優秀賞にも選出されており、教育にICTを導入する取り組みが評価されています。
具体的には、タブレット端末を用いた授業の予習、プログラミング処理の体験、デジタル教科書や遠隔授業といった取り組みです。
次に民間の教育機関との協同として「武雄花まる学園」プロジェクトを実施。
小学生を対象に、1時間目が始まる前の朝の時間に民間教育期間「花まる学習会」のノウハウを活かした授業を実施、さらに定期的に校外で自然とふれあう体験を提供する青空教室を開講。外で自然とふれあい発見をする喜びを獲得します。
最後に食育の視点で、小中学校では完全給食が導入され、使用される食材に地元のものを使用、郷土料理を取り入れるなど取り組んでいます。
生産者との交流を図るイベントも開催され「食」への興味を育てます。
このほかにも、子ども医療費の助成制度が発達しており、高校生まで通院の窓口負担が1,000円に抑えられたり、自治体が主催する子育て情報サイトが運営されるなど、子どもを育てやすい環境が整えられています。
武雄市を選ぶ理由③ 豊かな自然と温泉に焼き物!
最後に、武雄市のスゴいところの3つ目は「身近に自然・文化が集まっている」ところ。
「武雄温泉」は1,300年もの長い歴史を持つ温泉です。弱アルカリ性の泉質はしっとりした肌を実現する美肌の湯。観光客だけでなく、地元の人も頻繁に利用する名湯です。
パンフレットにも登場する「武雄温泉 楼門」や「武雄温泉 新館」は歴史を今に残す建築物。建物や歴史が好きな人も気に入ることでしょう。
また、文化は温泉に限らず「武雄焼」も有名です。
400年の歴史を持つ武雄焼は今も火が灯っており、市内に90を超える窯元が軒を連ねます。
陶器・磁器、それぞれに適した土が採取されることから、同じ市内でもテイストの異なる焼き物が見られるのも特徴です。
最後に、自然について紹介しましょう。
武雄市には「御船山楽園」と呼ばれる景勝地があります。
市内から歩いていける距離にある御船山に、武雄領領主、鍋島茂義が別荘を作るために造園した名園です。
春は2,000本の桜と50,000本のツツジが御船山を背景に優れた景観を形成します。
秋にも樹齢170年のモミジが一斉に紅葉を迎えたり、夏にはライトアップが行われるなど季節折々の風景が楽しめる庭園です。
ほかにも360度のパノラマビューが得られる黒髪山や、気軽にハイキングやキャンプも楽しめる神六山公園など、武雄市を取り囲む山々にはそれぞれ異なる趣があり、好みの場所を見つける楽しみ方もできます。
武雄市の提供する『移住支援制度』
さて、魅力的な町であることが分かりましたが、自治体は移住する人を受け入れる体制ができているのでしょうか。ここからは武雄市の提供する移住支援制度を紹介します。
定住者に給付「定住支援金・定住特区補助金・同居近居移住支援給付金」
・武雄市定住支援金・定住特区補助金
武雄市では、市外から転入して、さらに2年以内に住宅を取得した人を対象にして、20万円の補助金を交付しています。さらに、市外から定住特区エリアに転入して住宅を取得する場合、最大で145万円の補助金を交付。
定住特区補助金の対象エリアは武雄市市街地から離れますが、車を保有していれば不便な距離ではないので、田舎に住むことを希望している人は積極的に活用してみましょう。
・同居近居移住支援給付金
武雄市に転入して、三世代同居・近居が成立した場合に10万円が交付されます。親・子・孫の三世代で広々とした家・土地に住む希望がある場合は、転入の際にぜひ活用したい事業です。
どちらの補助金を活用する場合も転入時の費用を抑えるため、新築を検討するとともに空き家バンクに登録されている物件を確認しましょう。
既存の物件は優れた立地に建っている場合もあるので、ぜひ活用したいですね。
移住体験を提供「移住体験滞在費補助金」
市外から武雄市に移住・定住を目的として、住居・仕事を探す場合に宿泊費の一部を補助する制度です。
1人1泊2,000円、1世帯1泊8,000円を上限に、最大7日分の宿泊費を助成されます。
移住を検討する際に住居・仕事の有無は大事な要素。一方で探索のときの宿泊費用は負担になりがちなので嬉しい制度です。
移住を目的とする場合は、住居・仕事探しのほか、教育・子育て環境の調査や、自然・伝統・文化・芸術などの体験活動も補助対象となります。
創業を後押し「空き店舗活用事業・創業支援制度」
既存の会社に入社するだけでなく、自分で会社や店舗を経営する道もあります。
武雄市では起業を促進する制度も整備されています。
・空き店舗活用事業
中心街の一定のエリアの空き店舗で出店する人を対象に、佐賀県と武雄市共同で補助金が交付されます。補助金額の上限は100万円で、店舗改修などにかかる費用の2/3以内です。
・創業支援事業
新たに創業を考えている人を対象にして、地域の金融機関などが窓口になり、各種相談や研修といった支援が受けられます。
さらに、国からの補助金や無担保第三者保証なしの借り入れ、税制面での優遇を実施。
地域を盛り上げる気概のある人にとって、各種補助が受けやすい環境と言えるでしょう。
武雄市で始める新しい生活
最後に、武雄市でどんな生活を送れるのか、実際に移住した人の話を見てみましょう。
武雄の器と食材を使ったイタリア料理
最初に紹介するのは、東京の一流レストランで働いたのち、イタリアで学び帰国後に地元武雄市でイタリア料理店を開いた鳥谷さんです。
食材や器へのこだわりを強く持つことから地元、武雄市でUターン起業を図ったのは、地元の農家が生産した野菜、地元の窯元が焼いた器を使えるから。
地域独自の食材や器、どんなよさがあるのかを実際に行ってみてみましょう。
福岡から移住 農産物の独自ブランドを立ち上げ
結婚を機に武雄市に移住したのは境さん。ご主人の実家の農業を手伝う中で、「丹精込めて作った野菜をブランド化したい」との希望を持ち起業。子育てと仕事が両立できる環境を目指して頑張っているそう。
武雄市に来て新鮮な野菜や自然に触れてから風邪をひかなくなったようで、田舎暮らしのよさを体感できているそうです。
自然豊か、だけど便利な町「武雄市」はいかが?
武雄市は山々に囲まれて自然豊かな都市です。
市内には温泉も湧出していて、武雄焼を中心とする成熟した地域文化もあります。
一方で高速道路を中心とする交通利便性は高く、2022年中に新幹線の駅開業が待っています。
ICT教育にも力を入れており、文化を大事にしつつ新しいものも取り入れる姿勢は移住者の人にとって心地よい空間となるでしょう。
田舎への移住を検討している人は、武雄市を候補の自治体に入れてみてはいかがでしょうか。