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人気の離島「島根県海士町」は住み続けたい町!充実した移住支援制度も必見全国から注目を集めている町「海士町」

島根県海士町(あまちょう)は、島根半島から沖合約60Km、日本海に浮かぶ隠岐諸島の一つ「中ノ島」を「海士町」といい、面積33.51k㎡、周囲89.1 ㎞の1島1町の小さな島です。町を挙げて地域産業の活性化と教育の魅力化に取り組み、人口減少に歯止めをかけて全国から注目を集めてきました。

この記事では、海士町の魅力や移住に役立つ支援・制度などを紹介します。


文/柄澤亮汰

島根県海士町ってどんな街?

海士町は、対馬暖流の影響を受け豊かな海と日本の名水百選にも選ばれた天川の水をはじめとする豊富な湧水に恵まれ、自給自足のできる半農半漁の島です。 コンビニのチェーン店数は0、海士町にある信号機は1つだけ。不便で仕事も少ない離島に若者は居着かず、2000年までの半世紀で人口は約4割に激減しました。しかし、2004〜2016年度のIターンの定着率は48%と高い水準を誇ります。

海士町のキャッチコピーは「ないものはない」。海士町は産業に力を入れ、特産品のブランド化と魅力化を進めました。さらに教育にも力を注いだ結果、人口の減少にも歯止めがかかり、保育所には定員を超える入所希望が寄せられるようになったのです。そんな海士町の支援制度について紹介します。


海士町の住みやすさや魅力を紹介!

Iターン率48%を誇る海士市町は、暮らしやすい制度が充実。ここでは具体的な支援制度についてご紹介します。


島特有の子育て支援制度が魅力

妊娠と出産はさまざまな出費がかさなり大変です。高額になる出産費をサポートするために、海女市長にはいくつもの制度があります。代表的な制度と、海士町独自の支援制度をご紹介します。

 

①結婚したとき

 ・結婚祝金(1組につき、50,000ハーン支給 ※ハーンとは海士町内での地域通貨)

②妊娠したとき

  •  出産準備金(妊婦1人につき15万円)
  •  出産時の宿泊費助成(1泊につき2,000円)
  •  里帰り出産の交通費助成(50,000円)

③不妊治療をうけるとき

  •  不妊治療の助成(年間10万円)
  •  交通費・宿泊費の助成(年間30万円)

④出産したとき

  •  すこやか祝い金(1人目10 万円、2人目20 万円、3人目50万円、4人目〜100万円)

⑤子どもを育てるとき

  •  乳幼児等医療費助成(0歳〜中学校卒業まで医療費無料)
  •  18歳以下の子どもの通院費等助成(交通費1,300〜2,600円、宿泊費4,000円)

⑥保育料軽減(第3子以降の保育料無料)

⑦チャイルドシート購入費の助成(半額を助成※上限4万円)


このように、結婚〜出産・子育てそれぞれに自治体からのサポートを受けられます。また、海士町には産婦人科医が常駐していないため出産は島外で行わなければなりません。

どこで出産すればよいかなど不安はあると思いますが、島内の医師や助産師とじっくりと相談しながら島外の病院を紹介してもらうことも可能です。


「ないものはない」精神でチャレンジできる町!

産業を活性化させるため、海士町ではIターン、Uターンで海士町に来た人の知識やチャレンジ精神を活かして特産品のブランド化を進めました。

その特産品の一つに「春香」という岩ガキがありま

す。隠岐に自生していた岩ガキの魅力にIターン、Uターンの地元漁師の男性2人が目をつけ、養殖を開始しました。「春香」ブランドで東京・築地市場や首都圏の飲食店を中心に販売しています。2017年度には1億3,000万円の売り上げを目指すほどになりました。現在では15名の漁業者が熱心に取り組んでおり、新たな雇用の場となっています。

このように新しいことにチャレンジし、町を活性化させる一端を担うことができるのは海士町の魅力です。


 離島でも安心の医療・福祉環境

【海士診療所】

海士診療所は地域医療を行う診療所です。一般診療はもちろん往診、訪問看護、訪問リハビリテーションなど24時間体制で在宅医療にも注力。島内の福祉法人などの施設回診、学校健診なども担い、島で唯一の診療所として長年島の医療を支えています。必要時は島外の医療機関と連携し、ドクターヘリ、船舶での緊急搬送を行います。

【医療相談窓口】

海士診療所では患者や家族の病気に対する不安、医療費の支援制度・手続き方法等についての相談窓口が設置されています。「入院が必要と言われたがどうすれば……」「福祉サービスを利用したい」など、医療福祉に関わる不安を気軽に相談できますよ。

【外来栄養指導】

管理栄養士が医師の指示に基づき栄養指導を行っています。対象者の日常生活や食習慣に合わせた内容で、栄養相談から食事療法について説明してくれるため安心です。食習慣を改善していくことで、病気の治療及び悪化の防止につながるでしょう。


海士町の移住支援制度をチェック


「大人の島留学」で1年間お試し移住ができる!

海士町では、隠岐島前高校卒業生を中心とした全国各地の若者向けに中長期就業体験移住制度「大人の島留学」を創設しています。もちろん、隠岐島前高校卒業生でない人でも応募が可能です。

これは、地域でのチャレンジを通して、自らが主体的に学ぶことができる制度。 将来的には地域の担い手として島前地域への移住につながることを期待しています。

島留学中は、下記のような仕事をします。報酬は月額15万円(年間180万円)です。

【仕事内容】

  1. 大人の島留学プロジェクト運営サポート業務
  2. ふるさと納税プロジェクト推進サポート業務
  3. 島食プロジェクト
  4. 一次産業チャレンジプロジェクト(岩ガキ「春香」、隠岐牛、農業など)
  5. 観光分野を起点とした外貨創出プロジェクト
  6. 空き家の活用を起点とした住宅魅力化プロジェクト
  7. 国際交流事業サポート業務
  8. 島の情報発信プロジェクト(主にライティング、SNSの運用など)
  9. その他(隠岐島前3町村で大人の島留学生として「こんなことにチャレンジしたい!」など。)


大人の島留学の参加資格は20〜29歳程度(学生も可)。大人の島留学に参加する間は、町が管理するシェアハウス(男女別)が用意されます。 家賃・水道光熱費にかかる自己負担はゼロ。Wi-Fiも完備されています。

実際に島留学をすることで、海士町での暮らしや仕事が見えて移住や定住するイメージが持てるでしょう。


「島体験」3ヶ月で島の暮らしを考えるインターンシップ

島体験は、島留学より短期間で、海士町の暮らしを体験するインターンシップです。期間は3ヶ月から滞在できます。

週4日勤務を行い、主な仕事内容は島留学と同じです。報酬はありませんが、生活支援金として月80,000円が支給されます。島体験中は、島留学と同様に町が管理するシェアハウス(男女別)が用意され、自己負担はありません。

島留学より短い期間のため、学生の方も社会人の方も取り組みやすいでしょう。もっと島体験を続けて学びたいと思ったら期間を延長することも可能です。


海士町で挑戦できる仕事を紹介!

ここでは、海士町で募集されている具体的な仕事事例をご紹介します。

【(株)ふるさと海士】

海士の地域資源を活用した商品開発と販路開拓を行う地元企業。営業部門では主に営業事務や商品のピッキング・包装をして出荷するのが業務内容です。製造部門では、海士町自慢の食材(いわがき、白いか、シマメなど)を採取された日に最高の鮮度で冷凍、加工します。海士町の産業を盛り上げたいと考える方にはおすすめです。


【海士町中央図書館】

木のぬくもり漂うあたたかい雰囲気の館内からの眺めは格別。図書館のすぐ前には川が流れ、その先には田んぼが広がっています。四季の移ろいを感じながら、ゆったりとした時間の流れのなかで読書をすることもできますよ。館内にはカフェやガーデンテラスもあり、海士町で人気のスポットです。そんな海士町中央図書館では、臨時職員を募集しています。海士町の学びを支えるお手伝いをするのも素敵な仕事です!


このほかにも、漁師、観光、農業、ホテルでの仕事など、海士町を活気づける仕事がたくさんあります。きっと、あなたのやりたい仕事も見つかるはずです!


住むだけでなく、海士町ライフを楽しもう!

海士町は、心を癒やしてくれる豊かな自然、そして自然が創り出す絶景が大きな魅力。海士町ではどんな暮らしが楽しめるのか、ご紹介します。


自然豊かな環境でアクティビティを満喫!

【体験ダイビング】

ダイビングライセンスがない人も、安心して参加できるダイビング。本格的に始める前に一度体験してみたいと考えている方へおすすめです。

海中の世界を全身で感じられ、その思い出は忘れられない素敵なものになりますよ。

基本情報

http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/taiken/post-9.html


海士町が誇るブランドの名産品

【さざえカレー】

海士では当たり前のように獲れる『さざえ』を主な具材として、地元産の野菜、21種類ものスパイスとオリジナルのカレールーなどをブレンドしたレトルトカレーです。さざえのほろ苦い風味とスパイスが見事にマッチし、絶妙な味を引き出しています。発売1年目に約30,000食を売り出す好調ぶりで、その後も売り上げは順調に伸びて知名度もじわじわ広がり、現在では年間約2万食の売り上げを維持しています。

基本情報

http://www.town.ama.shimane.jp/tokusan.html


海士町のお祭りやイベント

【キンニャモニャ祭り】

海士町の民謡「キンニャモニャ」を踊る、町最大のイベント。島外客を含めた約1,000人が輪をつくるキンニャモニャ・パレードや、間近で楽しむ菱浦湾内の海上花火が見ものです。

8月の第4土曜日が開催日で毎年大阪や東京等島外からの踊り手も多数参加。いくつもの団体がそれぞれ楽しく踊りながらパレードする様子は、見ているだけでワクワクするほど生き生きとしています。

基本情報

http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/matsuri/post-16.html


自然豊かな海士町で、移住ライフを楽しもう!

海士町は人々が「これからも海士町を盛り上げよう!」と、活気のあるところです。 自然を楽しみ、癒されるだけでなく、海士町の良さを活かした持続可能な町づくりに参加することができます。新しい挑戦をしたい!と考える方にはピッタリの環境が整っていますよ!



海士町 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/SHIMANE/ama


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