島根県雲南市は住みたい田舎ベストランキング全国1位!移住の魅力と支援策まとめ移住検討者から大きな注目を集めている町「雲南市」

2022年に宝島社が発表した「住みたい田舎」ベストランキングで、若者世代・単身者と子育て世代の2部門で全国1位を獲得した島根県雲南市。

人口3.6万人ほどの街ですが、豊かな自然とアクセスのしやすさ、そして市を挙げた子育て支援と移住支援制度で移住検討者から大きな注目を集めています。

この記事では、雲南市が移住先に選ばれる理由と具体的な移住支援対策を詳しく紹介。最後には雲南市での生活の楽しみ方も紹介しているので、移住を検討している方はぜひ最後までご覧ください。


文/広野 真衣子

雲南市ってどんな街?

雲南市は島根県東部に位置する山あいの街。県庁所在地の松江市、出雲空港のある出雲市と隣接し、南部は広島県と接しています。人口は36,279人(2022年2月末)で、全国でもっとも人口の多い神奈川県横浜市と比較するとおよそ1/100ほどのコンパクトな街です。

多くの遺跡や古墳が発掘されている歴史の深い土地でもあり、ヤマタノオロチ退治で有名な出雲神話ゆかりの地として知られています。また、かつては日本古来の製鉄法「たたら製鉄」がさかんに行われており、全国で唯一現存するたたら場の菅谷高殿(雲南市吉田町)は映画『もののけ姫』に登場するたたら場のモデルにもなったのだとか。

有名な観光スポットとしては、桜の名所である「斐伊川堤防桜並木」や、雲南ののどかな自然を満喫できるトロッコ列車「奥出雲おろち号」などが挙げられます。


雲南市が「住みたい田舎ベストランキング」で全国1位を獲得した理由

豊かな自然と古い歴史が残る雲南市ですが、移住先として選ばれている理由はそれだけではありません。ここでは、雲南市が住みたい田舎ベストランキングで全国1位を獲得した理由を3つ解説します。


都市部へアクセスしやすい”ちょうどいい田舎”

雲南市は、県庁所在地の松江市まで車で約40分、出雲市まで約30分、出雲空港まで約20分と県内都市部への移動がしやすく、中国地方でもっとも大きな街・広島市にも2時間ほどで移動できます。

田舎暮らしはのんびりした時間が魅力ですが、都会育ちの方にとっては都市部が恋しくなるときもありますよね。ショッピングやお出かけの際に都市部に出やすい雲南市は”ちょうどいい田舎”として移住者に選ばれているのです。

また、雲南市は大東町・加茂町・木次町・三刀屋町・吉田町・掛合町の6つの地域で構成されており、山間部と市街地では雰囲気が異なります。自分の希望に合わせて「がっつり田舎暮らし」「ほどよい田舎暮らし」を選べるのも嬉しいポイントですね。


子育てに関する支援制度が整っている

若者世代・単身者だけでなく子育て世代からの評価も高い雲南市では、子育てに関するさまざまな支援制度が評価されています。

なかでも注目されているのは、中学校3年生までの医療費が無料になる「子ども医療費助成制度」。養育者の負担を減らすために雲南市独自で実施している制度で、0歳から中学時代3年生までの子どもは入院・通院・薬局等でかかる自己負担金が無料になります。

また、子どもの保育にも力を入れており、すべての土曜日を休所する際に保育料の2割が減免となる「土曜日減免」、3人目以降の子どもの保育料が無料となる「第3子以降無料化」など、県内トップレベルの保育料金の減免制度を導入。

ほかにも、働く女性が子どもを連れて出勤できる「子連れオフィス」や、援助会員から子育てのサポートを受けられる「ファミリーサポートセンター」など、地域全体で子育てをする雰囲気や意識が根付いているのも人気の理由です。


 行政任せではなく市民によるまちづくりを体験できる

人口減少、高齢化が進む雲南市は日本の25年先の高齢化社会を行く課題先進地。そんな現状を打破するべく、雲南市では行政任せではなく市民主導で地域課題を解決していく「雲南ソーシャルチャレンジバレー」に積極的に取り組んでいます。

プロジェクトは、幼児から高校まで一貫したキャリア教育を行う「子どもチャレンジ」、地域での学びと実践から課題を解決する人材を育成する「若者チャレンジ」、行政ではなく市民が主力となり地域課題を解決する「大人チャレンジ」、地域とともに社会課題の解決に取り組む「企業チャレンジ」の4つに分かれており、それぞれが連鎖することで市民全員がいきいきと暮らせるまちづくりを目指します。

自治体の規模が大きくなればなるほど、まちづくりは行政に任せっきりになりがち。起業をめざす人や地域課題解決に興味がある人はもちろん、子どもたちに社会を生き抜く力を身につけさせたい人には雲南市はうってつけの環境です。



雲南市の移住支援制度や支援体制をチェック!

雲南市は移住支援制度が整っており、積極的に移住者を受け入れています。ここからは、そんな雲南市の移住支援制度や支援体制について解説していきます。


 移住体験プログラムやオンライン相談でじっくり移住を検討

雲南市では、オーダーメイド型移住体験プログラムや、オンライン移住相談会が定期的に開催されています。

オーダーメイド型移住体験プログラムでは「自然豊かな場所で子どもを育てたい」「新しい場所で自分のやりたいことにチャレンジしたい」など、移住検討者に合わせた最適なスケジュールを提案。

現在は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて体験プログラムの規模が縮小されていますが、住まい・企業・学校の見学や先輩移住者との交流が直接できるのはやはり大きなポイントです。参加料と宿泊費が無料なのも魅力的ですね。

オンラインでの移住相談会も随時開催しているため、「直接現地には行けないけど話を聞いてみたい」と考えている方はぜひ利用してみてください。



日本初の農地付き空き家制度で農ある暮らしを満喫

田舎への移住を検討する人のなかには、農ある暮らしに憧れを抱く人も少なくありません。しかし、農地の売買は法律で制限されており、農家や農業参入者以外には簡単には売却できない仕組みとなっています。

そこで、雲南市では平成24年に日本初の「農地付き空き家」の制度がスタート。空き家とセットで農地(遊休農地)を取得する場合に限り、農地の下限面積を1aに引き下げる特例を設けました。1a=100㎡とは大体テニスコートの片面ほどの広さで、移住者が農業を始めるには最適な広さであると言えますね。

農地付き空き家の登場により移住者が農地を取得するハードルが下がり、多くの移住者が農ある暮らしを楽しめるように。「古き良き古民家で農業を営みながら暮らす」そんな夢が雲南市で叶えられるかもしれません。


 空き家改修助成事業など住まいに関する制度も充実

雲南市では独自の移住支援を行っており、特に空き家改修助成事業をはじめとする住まいに関する制度が重点的に整備されています。

空き家改修助成事業とは、子育て世帯が雲南市への定住を目的に空き家の改修を行う場合、改修費用の一部を助成する支援制度のことです。

空き家バンクに登録されている空き家はすぐに入居できない状態が多く、写真ではきれいに見えても改修費がかさんでしまうことも。空き家改修助成事業を利用すれば島根県の制度にプラスして最大60万円の補助金が受けられるため、空き家での暮らしを検討しているなら必ずチェックしておきましょう。

住宅を購入する、もしくは賃貸住宅を検討している人は、子育て世帯の住宅購入費に対し補助を行う「子育て世代宅地購入費助成事業」や、市内への通勤者や新婚世帯に向けて家賃の50%を助成する「民間賃貸住宅家賃助成」を利用すれば、住まいにかかる負担を軽減できます。


魅力がたくさん!雲南ライフの楽しみ方

せっかく移住するのなら、その土地にちなんだ時間の過ごし方をしたいもの。最後に雲南での生活の楽しみ方を3つ紹介します。


日本さくら名所百選に選ばれた斐伊川堤防桜並木でお花見

雲南市木次町にある「斐伊川堤防桜並木」は、日本さくら名所100選に認定された中国地方随一の桜の名所。およそ2kmにわたって咲き誇る”桜のトンネル”は他ではなかなかお目にかかれない絶景です。

4月上旬には「きすき桜まつり」が開催され、ステージイベントや打ち上げ花火などを目当てに多くの人が賑わいます。”花より団子”派の方は、屋台や特産品販売での食べ歩きもおすすめですよ。

雲南市に移住したなら、春は斐伊川堤防桜並木で満開の桜を楽しみましょう。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、2022年の開催は未定


スサノオ神話ゆかりの地で歴史ロマンを味わう

『古事記』に登場する出雲神話において、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したエピソードは全国的にも有名な話。雲南市はそんなヤマタノオロチ伝説の舞台であり、数々の伝承地が存在します。

なかでも雲南市大東町にある須我神社は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後にクシナダヒメとともに作った日本で最初のお宮。この宮を見たスサノオノミコトが「八雲立つ 出雲八重垣妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」と歌を詠んだことから、須我は和歌発祥の地とも言われています。

そのほかにも、雲南には10以上のスサノオ神話ゆかりの地が存在しています。歴史に思いを馳せながらそれぞれのスポットを巡ってみれば、今までとは違う価値観や考えが生まれるかもしれませんね。


 うんなんエリア15の温泉で日常の疲れを癒す

うんなんエリア(雲南市・飯南町・奥出雲町)には15ヶ所の温泉が存在します。近い場所に湧いているからといって泉質が同じわけではなく、単純温泉から美肌の湯、硫酸塩泉、放射能泉まで種類はさまざま。

温泉のスタンプラリーも定期的に行われているため、お出かけがてら温泉巡りをするのもおすすめです。15ヶ所すべての温泉を巡れば、好みの温泉がわかるかも?体調や気分によって浸かる温泉を選べるのもうれしいですね。

うんなんエリアに限らず、島根県には玉造温泉(松江市)や温泉津温泉(大田市)などさまざまな温泉があります。休日は心も体も癒やされる至福の温泉タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。


”ちょうどいい田舎”の雲南市で移住ライフを楽しもう!

豊かな自然に囲まれながら都市部までのアクセスが良く、”ちょうどいい田舎”と称される雲南市。

アクセス面だけでなく、移住支援制度がしっかりと整備されている点、市民が一体となって快適なまちづくりをめざす点が高評価を受けています。

市民の子育てへの意識が高い点も子育て世帯にとってはうれしいポイントですね。

しかし、移住先はなかなか簡単に決められるものではありません。雲南市による移住体験プログラムやオンライン移住相談会を上手く活用して、じっくり移住を検討してみてくださいね。



雲南市 基本情報

https://tabisumu.jp/municipality/SHIMANE/unnan


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