岡山県西粟倉村はなぜ“奇跡の村”と呼ばれている?ベンチャー起業や移住支援サポートも紹介ベンチャー企業が数多く存在し“奇跡の村”として注目を集めている西粟倉村岡山県西粟倉村
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移住・起業を検討しているなら、ベンチャー企業が数多く存在し“奇跡の村”として注目を集めている西粟倉村岡山県西粟倉村がおすすめです。起業や子育てがしやすく、都市部から移住する人が増えています。
この記事では、西粟倉村がなぜ移住に適しているかのポイント、魅力、子育て支援に注目スポットをご紹介。きっとあなたも西粟倉村に移住したくなるはずです。
文/鈴木杏梨
西粟倉村ってどんな村?
ベンチャー企業34社を誘致し、子どもの数も増えている「岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)」。
今、この村は“奇跡の村”と呼ばれています。
村にあったとある物を活かし、雇用を生んで移住者も増やすことに成功しました。何か新しいことに挑戦したい方や、起業をしてみたい方にぴったりな場所です。
西粟倉村が“奇跡の村”と呼ばれる理由は?
では、なぜ今西粟倉村が注目されているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
間伐材を使った事業を開始
西粟倉村が奇跡の村と呼ばれるきっかけになったのは、森林に放置されていた“間伐材”。ほぼ売り物にならないこの木材を活用し、子ども向けのオーダーメイド家具や遊具を作るようになったとのことです。
これが口コミで広まり、都市部から注文依頼が殺到。不要とされていたものが人に必要とされるようになった、まさにSDGsに沿った事業が始まりました。
このような流れから“百年の森林構想”が立ち上げられ、間伐材を利用した村おこしがスタート。10年間、村が森を一括管理することで間伐材を大量に集めることに成功しました。
この流れは村にどのような変化をもたらしたのでしょうか?
共感した若者・職人が西粟倉村に移住
このような西粟倉村の考えに共感した若者や職人が、数多く移住するようになっていきました。例えば、家具作りや建築を担う「ようび」は岐阜から移住してきた職人が立ち上げた会社です。
「ようび」では、“CHANGE”という雇用制度を設けています。家具職人・家具デザイン・建築設計・建築現場監督補佐の中から最大2つの仕事を選択し、自分に合った仕事と居場所を見つけることができる制度です。もちろん時給も発生するため、「何か新しいことに挑戦したいけれどどうしたらいいのか分からない…」という方にもぴったり。
このように、新しい自分に出会いたいけれどイマイチ一歩踏み出せない、という悩める若者に真剣に向き合ってくれるのが西粟倉村の魅力です。
西粟倉村の移住支援制度をチェック
西粟倉村に興味があるものの、移住するにあたっていろんな不安はあるでしょう。しかし、西粟倉村にはいくつもの移住支援制度があるため、役立つものを見つけられるかもしれません。
ここでは、西粟倉村の移住支援制度についてご紹介します。
住居サービスが充実
ローカルベンチャーやIターンが活発な西粟倉村ならではの住居システムは、見逃せないポイントです。移住するならほかの自治体ではなく、西粟倉村でなければならない理由が詰まっています。
ちなみに、ローカルベンチャーとは、人口減少などによる課題の解決と地域の活性化、持続可能な仕組みを作るために発足したベンチャー企業のことを指します。
まず1つ目は「西粟倉村しごと・くらし応援住宅」。仕事場と住居が一体化した間取りです。杉の無垢材の香りが心地よい、仕事に集中できる環境。
2つ目は「村営住宅」。前年度の収入により家賃が変動するのが特徴です。一部、家賃が25,000円に固定された移住者限定のお部屋もありますよ。
3つ目は「セミオーダー式賃貸住宅」。住む人のライフスタイルに合わせた住居を作り、賃貸する仕組みです。“仕事場のスペースは広めにとりたい!”、"ペットが遊べる場所を増やしたい!”といった願いも叶えてくれます。
そのほか、日本の文化が感じられる古民家風の一軒家など、さまざまなスタイルの住居が用意されています。
西粟倉村でしか体験できない子育てとは?
西粟倉村で子育てをするうえで魅力的なのが、小学4年生から中学3年生までを対象とした「百森留学」。西粟倉村教育委員会と株式会社ほんまもんの共同事業です。
百森留学とは、4月〜翌3月までの1年間、寄宿舎で同じ仲間やスタッフの方と一緒に生活しながら学校へ通うというもの。大自然に囲まれながら過ごす1年は、今後の人生においても貴重な経験になるはずです。
体験プログラムを通じて、子どもたち一人ひとりが何をやりたいのか?本当に好きなことは何か?を考えるきっかけにもなるでしょう。子どもにさまざまなチャレンジをさせて、伸び伸びと育てたい方にぴったりな制度。
都会ではできない、西粟倉村だからこそできる留学です。
また、子育てをする上で注目したいのが「産後ケア事業」。新たに親となる方が安心できるよう、村の職員が自宅訪問や宿泊によってサポートしてくれる制度です。
例えば「産後ケア宿泊型」では、産後4ヶ月未満の子どもの育児への不安などを宿泊しながらサポート。赤ちゃんの健康チェックはもちろん、お母さんの健康チェックや育児相談もできますよ。通算7泊まで利用でき、料金は1泊2日6,000円です。
また、「母乳相談(産後1年未満の方対象)」では、助産師の方に母乳や育児の事について相談ができます。訪問型のサービスなので、出かけるのが難しいという方も安心して利用できそうです。
起業に適した環境
西粟倉村で起業したい方におすすめなのが「地域おこし協力隊(起業型)」。“西粟倉村を舞台に新たな価値を創りだす起業家”をテーマに選考しています。
いくつかの条件を満たせば応募が可能。隊員に任命されると、事業委託費・活動費で村が起業家を支援します。事業委託費は年額276万円、活動費は年間121万円で、最大3年間支援が受けられますよ。
起業にチャレンジしたい方と活性化を図りたい村、どちらも豊かになれるWin-Winな制度です。
西粟倉村で自然と調和した暮らしを楽しむ
さらに、西粟倉村では暮らしを豊かにする魅力が満載。移住支援制度の充実度だけでなく、村の自然やグルメも紹介します。
「あわくら温泉 元湯」で自然豊かなひとときを
地元の方からも旅人からも愛される「あわくら温泉 元湯」。天然温泉やキャンプファイヤーにジビエ料理など、自然豊かな西粟倉村だからこそできるアクティビティが充実した宿泊施設です。
移住した方に推したいのが、温泉入り放題プラン。月々2,600円で毎日天然温泉を利用できる、“温泉サブスク”です。ほかにも、お風呂セットを施設に預けられる常連コース(3,000円)や、シャンプー・ボディーソープご利用コース(3,400円)など、ライフスタイルに合わせた利用が可能。温泉好きの方にはたまらないプランです。
また、湯上り後は薪・ワンドリンク・おつまみがセットになった“焚き火セット”(2,500円)でひと休みするのもおすすめ。ゆらゆら揺れる火を眺めながら、疲れを癒しましょう。
スキーやキャンプでアクティビティ!
村内でスキーやキャンプが楽しめるのも西粟倉村の魅力!「あわくらグリーンリゾート」の広大な敷地で、大好きなアクティビティを楽しみましょう。
夏は「大茅キャンプ場」で自然と触れ合うのがGood。ヒメボタルの鑑賞や天体観測、森林浴も思う存分堪能できるスポットです。子どもの夏休みの思い出にもぴったり!
冬は「大茅スキー場」でスキーやスノボを楽しみましょう。10ヘクタールもの敷地を持つ天然雪のゲレンデは、初心者でも滑りやすいのが特徴です。専用のキッズスペースもあるため、雪合戦もできますよ。
映えるスイーツを楽しむ
スキー・キャンプ場と同じ「あわくらグリーンリゾート」内にある「あわくら 旬の里」では、旬な食材を使った料理やスイーツが楽しめます。
中でも特に注目したいのが「メゾン・ド・フルージュ」。京都で人気のいちご菓子店で、事業拡大のためにローカルベンチャースクールを利用し、起業したお店です。あわくら 旬の里には工房兼店舗を設置しており、繊細な作りとインスタ映えするかわいさが人気。
お菓子やアイスなど、かわいいスイーツが好きな方におすすめのお店です。
奇跡の村”こと西粟倉村で人生を変えるチャレンジをしよう!
“奇跡の村”と呼ばれ、近年全国から注目が集まっている岡山県西粟倉村。
起業など新たなチャレンジをしたい方を全力で支援し、暖かく迎えてくれる素敵な村です。大自然に囲まれてのんびりと過ごしたい方、伸び伸びと子育てをしたい方など、ゆったりと時間が流れる移住先を探している方にもぴったり。
ぜひ西粟倉村に移住して、新たなチャレンジをしてみませんか?