山形県酒田市が住みたい田舎に選ばれる理由とは？移住支援策まとめ「シニアが住みたい田舎」部門全国一位に選ばれた山形県酒田市

2022.04.01

2023.10.18

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日本で唯一の田舎暮らしを紹介する月刊誌「田舎暮らしの本」で毎年実施している「住みたい田舎ベストランキング」で、第8回「シニアが住みたい田舎」部門全国一位に選ばれた山形県酒田市。

山形県北部にある酒田市が住みたい田舎に選ばれる理由とはどのようなことなのでしょうか。酒田市への移住の魅力を紹介します。

^文／^宮﨑仁美

酒田市ってどんなまち？

山形県酒田市は山形県の北西部に位置し、日本海に面した都市で人口は約98,000人と県内の人口3位の都市です。気候は、冬は降雪が多く風が強いのが特徴ですが、一年を通して、-5°C未満または 31°C を超えることは滅多にありません。

北に出羽富士「鳥海山」があり、「庄内平野」の豊かな土壌と日本海の海の幸に恵まれた日本有数の米どころで、庄内米や地酒も全国的に知られています。また、映画「おくりびと」や「おしん」の舞台にもなった街で、山居倉庫や庄内映画村などの観光スポットも人気の街です。

酒田市の住みやすさの理由は？

酒田市が第8回住みたい田舎ベストランキングの「シニア世代が住みたい田舎」部門で全国1位に選ばれたポイントはどんなところなのか、見ていきましょう。

自然と商業施設が近い距離にある

酒田市の面積は603㎢で、そこには街や山、海など、生活圏から豊かな自然まで、魅力がぎゅっと詰まっています。市街地には、ショッピングセンターをはじめとして大小たくさんの商店があるため、生活に困ることはありません。

また、2022年には駅前の再開発で新たに複合施設がオープン予定。酒田駅に隣接していて、図書館やホテル、バンケット、マンション、バスセンターなどの機能が一体的に整備され、さらに生活の利便性が増すことが予想されています。

山や海などの自然を感じながら、普段の生活を送れるというとても贅沢な生活ができます。

公園や運動施設が多い

酒田市には公園や運動施設がたくさんあり、子どもから年配の方まで、みんなで楽しめます。市内には141か所の公園があり、そのうち総合公園が2つ。お休みの日に家族で出かけるのも楽しそうですね。

そして、運動施設は体育館などの屋内施設が13か所、野球場やサッカー場などの屋外施設が11か所、テニスコートが4か所、そのほかにプールやスキー場、ゴルフ練習場などの施設が15か所もあります。さまざまな競技に対応しているので、趣味やクラブ活動を通じて健康的な生活を送ることができます。体を動かすことが好きな人にもぴったりです。

また、酒田市では「生涯活躍のまち構想」として、移住者が地域活動やまちづくり活動などに参加することで自らの生きがいにするとともに、地域の担い手不足の解消に寄与する取り組みも。さらに、移住者が地域にスムーズに溶け込み活躍できるよう、地域と交流し活動に参加する過程を応援する地域交流拠点と、それに付随する住まいの整備を実施しています。

空港が近く、東京にアクセスしやすい

山形県で二つ目の空港である庄内空港は、庄内空港〜羽田間を毎日4往復しています。所要時間は60分。

陸路では時間がかかる道のりも、飛行機を使えば短時間で行き来できるため、東京へ行くにも便利です。空港へのアクセスは、JR酒田駅から車で25分。駐車場も完備されていて、無料で利用することができるのもうれしいですね。

そのほかにも、庄内空港発着連絡バスがあります。この庄内空港を利用することで、現在就業していて時々他県への出社があるがテレワークで対応できるという方も、酒田市での移住が現実的になるのではないでしょうか。

酒田市の移住支援制度をチェック

次に、酒田市の主な移住支援策についてチェックしてみましょう。

住まい関連の支援制度が充実

・移住定住者住宅支援補助金　

酒田市に移住定住をする方への住宅について支援を行うものです。支援内容は、2パターンあり、中古住宅や空き家の購入と改修、もしくは賃借する空き家の改修などの補助をしてくれる制度です。どちらのパターンも5年以上居住する目的がある方への支援になっています。

・移住支援お試し住宅

酒田市には、実際に現地での生活を体験してから移住を決めることができる制度もあります。

移住お試し住宅では一軒家を丸々借りる事ができ、実際に生活しながら酒田での移住後の暮らしをイメージできます。電化製品などの生活必需品も揃っているので、寝具を持っていくだけで手軽に利用できますよ。

最長7泊8日まで利用可能なので、じっくりと酒田市での暮らしを体験できます。気になるのは料金ですが、移住お試し住宅では住宅の使用料も、光熱水費も負担なく利用できるのは嬉しいポイントです。

子育て世帯なら、この移住お試し住宅を利用するための交通費を助成してくれる、移住お試し住宅利用促進補助金を利用することもできますよ。

就業支援制度

・酒田市UIJインターン人材バンク　

酒田市内へのU・I・J・インターン就職を希望する方と、市内企業とのマッチングを支援してくれます。専門のU・I・J・インターンコーディネーターを配置しており、求職者の職種に応じた求人を開拓してくれるでしょう。

・テレワーク環境が整っている　

近年取り入れる企業が多くなってきているテレワークですが、酒田市なら安心して取り組めます。日本経済新聞社が分析・採点した「テレワーク環境が整う自治体」ランキングでは、全国第2位に選ばれるなど、コワーキングスペースが充実しており、酒田市で就職をせずにテレワークで現在の仕事をそのまま続けていくことも可能です。

このように、酒田市には新しく就職を目指す方にも、現在の就業状況を継続していく方にもうれしいサポートがあります。

就農支援制度

・さかたでアグリ支援事業　

酒田市で就農を目指す方が対象の支援です。「就農希望」「就農準備」「就農開始」の各段階に応じた支援をしてくれます。営農活動経費の支援もあり、移住を機に農業を始めたい方のスタートをバックアップしてくれるため、心強い存在です。　

・農業次世代人材投資事業

これから農業を始める方が、安心して農業を始められるように、経営が不安定な就農直後の所得の確保を支援してくれるものです。

ほかにも、農業体験や旬の果物や野菜の収穫情報を知らせてくれる「グリーン・ツーリズム情報」など、自然が豊かな酒田市ならではの農業に関連した支援も充実しています。

住むだけでなく、酒田ライフを楽しもう！

酒田市は移住に関する支援や暮らしに役立つ制度が充実していますが、日々の暮らしを豊かにする酒田市の魅力もたくさん。ここでは、酒田市の暮らしでどのような楽しみ方があるか紹介します。

日本海の島　飛島を楽しむ

飛島は、酒田市の北西の日本海に浮かぶ人口200人未満の有人離島です。日本海の北にある島ながら年平均気温は12℃以上と暖かく、ウォーキング、バードウォッチング、釣り、海水浴と自然を満喫できるアクティビティが楽しめます。島内には、信号機やバス・タクシーがないので徒歩で10ヶ所の天然記念物を巡ったり、洞窟探検に出かけたりすることもおすすめ。　

島へのアクセスは、酒田港から定期船とびしまで75分と気軽に行くことができます。また、定期船とびしまは、一日に1〜3便運航していて、一航海での滞在時間は2時間半あるため、計画的にコースを組んで日帰りで楽しんでもよいでしょう。島には宿泊施設が7軒あるため、泊まり掛けでゆっくりと遊びつくすのもいいですね。

鳥海山・月山トレッキング

酒田市の自然を楽しむと言えば、有名な山々も外せません。

鳥海山は山形県と秋田県の県境に位置する標高2,236メートルの山。日本百名山の一つで、別名「出羽富士」と呼ばれて山麓の人々の守り神として崇められています。気象変化が激しい山ですが、それだけに四季の彩りが鮮やか。鳥海山には9つの登山ルートがあり、その中には、「湯の台温泉」と「鳥海温泉」という2つの温泉があります。登山後の疲れた体を癒してくれるでしょう。

また、春から秋にかけてはドライブもおすすめ。鳥海ブルーラインを車で登ると5合目の鉾立口が車道終点です。そこから東屋まで気軽なトレッキングを楽しめます。

酒田から高速道路を利用し約1時間半のところにある月山は日本百名山の一つで、山形県のほぼ中央にそびえ立っています。

酒田グルメ

・海の幸　

港町酒田は、一年を通して様々な種類の海の幸が楽しめます。特に冬に旬を迎える寒鱈が有名で、「酒田日本海寒鱈まつり」は、酒田の冬の風物詩です。

・酒田ラーメン　

実はラーメン激戦区である山形県。庄内のご当地ラーメンといえば、酒田ラーメンです。ほとんどの店がモチモチの中細ちぢれ麺を自家製で作っています。魚介系のスープの旨味が凝縮された醬油ラーメンです。　

・酒田フレンチ

日本海の豊かな海の幸、鳥海山などの山の幸、庄内平野で作られた農作物など、酒田の食材をふんだんに使用して作られているメイドイン酒田のフランス料理です。洗練された料理は、有名人からも高く評価されています。

住みやすく日常も楽しめる酒田市で移住ライフを楽しもう！

子育て世帯から年配の方まで、各世代が楽しく充実した生活が送れるよう、酒田市では様々なサポートがあります。移住ポータルサイトもそのひとつです。まだまだ酒田市の魅力はたくさんあります。豊かな自然とおいしいもの、そして便利な生活圏が整備されている酒田市で移住ライフを楽しみましょう。